炭水化物が人類を滅ぼす【最終解答編】 植物vs.ヒトの全人類史 (光文社新書)
- 光文社 (2017年10月17日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334043179
感想・レビュー・書評
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糖質制限とかロカボとか、よく耳にするけれど、いまひとつ何のことか理解していなかった。火傷をきっかけに著者の本を手に取り、立て続けに読んで、人間の身体のことについて、いろいろと考えるに至った。自然環境も社会環境が、これほど短期間で激変する時代が来るとは、誰が想像しただろうか。狩猟採集から定住、そしてその先にあったのは労働と搾取。皮肉にも富は糖質を多く摂取することと似て非なるものになってしまった。そして、今貧困層が口にできるものが「糖質」の塊みたいな食事に成り果ててしまったという歴史を踏まえて、私たちが気をつけなければならないことが、わかりやすく端的に書かれている。
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思ったより人類史や文化人類学の域に突っ込んだ部分が多かったが、人類の爆発的増加は農耕や炭水化物の摂取の増加によるものではなく、単なる気候の変化などの外的要因によるものに過ぎなかったことや、そもそも人のエネルギー源として炭水化物(糖質)はほぼ必要のないものであることなど目からウロコだった。
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炭水化物が人類にとって悪影響を及ぼすことを記した本の続編。
例によって後半は人類と糖質の歴史で、そっちの方が面白かった。 -
「糖質制限」について医学的に解説する前半より、その生物のメカニズムから「生命史・人類史」を紐解く後半の方が面白いし、本著の主題である。特に、本来遊動生活をする生物がどのような経緯で定住するようになったかや、ボノボやヒトの性行為が他の哺乳類と異なる意味を持つなど興味深い。
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2017年10月中旬から2か月で7kg減量に成功した。
その際に参考にした書籍であり、何を食べていいか、何を食べてはいけないか、が明記されている。 -
あまり新しさはない