侍はこわい 時代小説 短編集 (光文社文庫)

著者 :
  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (291ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334738099

感想・レビュー・書評

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  • 司馬遼太郎さんの本は読んだことがない。
    竜馬がゆく、国盗り物語、燃えよ剣あたりから読んでみようと思っていたがこちらを発見。
    レジェンドな作者の小説は漢文や急にはさまれるカタカナなど知識のない自分にはよくわからず困惑する事も多いので、こちらの短編集で合う合わないを判断しようと思い読んでみましたが難しくもなく鼻につく様な感じもなくそれぞれの話も面白かった。
    戦国武将の生き方や茶の湯の名品、武芸者、武士、隊士など誰でも気に入る作品が見つかる様な短編集。
    あまり読書経験もないが巨匠の作品を楽しめて嬉しかった。
    これから少しずつ読んでいこうと思う。

    2021/7

  • 戦国時代から幕末にかけての〝侍〟を、八篇の短編で綴られた【司馬遼太郎】初期の作品。歴史に名を残した人物の幼少時代や世に出るまでを綴ってあり “そうだったのか”と思う意外性と、表舞台には顔を見せない人物や女性たちを浮き彫りにして楽しませてくれます。いずれにしても〝侍はつらい〟存在であったと、つくづく思い知らされました。

  • 司馬遼太郎記念館に行き、そこの売店で買いました。
    帰り道すぐ読み始める。エンターテイメント性抜群!

  • 一風変わった侍たちの短編集で、他の短編とかぶった事件も出てきておもしろかった。(HPの日記より)
    ※2006年購入
     2006.10.26読書開始
     2006.11.1読了
     売却済み

  • 時代小説の短編としては、こういった書き方が模範なのだろうな。
    それにしてもうまい。

    大阪のみようがさい、子供の頃の近藤勇等々、30ページほどで記憶に残るキャラクターを書き上げている。
    大阪人の矜持を司馬遼太郎は別の視点で書いている。

  • 侍に纏わる戦国〜江戸時代の短編小説。
    みょうがさいが面白すぎる

  • 短編集。予想外に面白かった。

  • これ、面白い。
    いつもの司馬小説よりずっとポップな書き方で脚色も強い印象だけど、おかげで「歴史」を読んでるというよりもちょっとした時代劇を立て続けに観てる気分で読める。

  • 司馬遼太郎は短編集もおもしろい!
    いや、見事にその通りです。

    特に「忍者四貫目の死」は、どんでん返しが多くて質の高いアクション映画を見てるようだった。
    こんなエンターテイメントの強い作品を作るとは思わなんだ。

  • 2017年12月8日読了

  • 「初めて本になる傑作短編集」まったく期待していませんでした。
    著者の死後しばらくして、こんなキャッチフレーズで売り出される本は期待できません。短編集に収めるのがためらわれ、未収録だった作品の集まりのことが多いですから。
    そんな中で、この作品集はまともといえます。1959年から65年までの作品ですから『梟の城』前後、『最後の伊賀者』や『果心居士の幻術』など忍者ものを多く書いていた頃の初期作品です。
    もちろん、それゆえの生硬さは感じられます。中には首をかしげる作品も無いわけでは有りませんが、先にあげた作品と比べて大きな遜色があるようには思えませんでした。最後の「ただいま16歳」など、新しい視点をベースにしたなかなかの作品ではないでしょうか。

  • 2017.9.22(金)¥200+税。
    2017.9.24(日)。

  •  司馬遼太郎の長編小説は、物語の途中に説明が入ることが多々ある。短編小説はそれがなく一気に読ませてくれる。好き嫌いはあると思うが、楽しめるのは短編小説で隠れた名作に惹かれる。

  • 未発表短編集。完成度はともかく色々と味があって面白い。

  • 窮極のところ、女はあほうにかぎるという心境がひらけた。淫事はつづまるところ、孤独なものだ

  • 司馬遼太郎の作品は短編でも引き込まれる。

  • 侍は怖い、驚愕の結末。
    権平五千石、ぱっとしない人生。こういう人いるいる。

  • 司馬遼太郎の短編集。
    「みょうが斎の武術」と「庄兵衛稲荷」が面白かった。
    司馬遼太郎といえば長編大作のイメージがあるが、短編も面白い。

  • 「権平五千石」、「豪傑と小壺」、「狐斬り」、「忍者四貫目の死」、「みょうが斎の武術」、「庄兵衛稲荷」、「侍はこわい」、「ただいま十六歳」の8編。いずれも軽い読み物だが、主人公と関わる女性の存在が印象的。

  • 司馬遼太郎初期の短編集。
    初期の司馬作品の方が、個人的には好き。
    8つの短編を収録しているが、どれも良作ぞろい。

    「狐斬り」は、鳥取の隠れた天才兵法者深尾角馬。日々是平安に暮らしていたのだが、ある日鳥取城下に浪人兵法者が訪れたことから、生活は一変。城下に二人の兵法者は要らぬとばかりに二人の対決を望む空気がひろがっていく。
    浪人兵法者との対決を避けていた深尾角馬であったが・・・。
    男同士の意地と、男女の艶かしい感情が交差する良質の人間ドラマです。

    「忍者四貫目の死」は、信長の暗殺を企む、正体不明の忍者知道軒道人の暗殺を命じられた、二名の忍者の話。
    こちらは、ミステリー調の作品。
    最後にはきちんとどんでん返しも待っています。

    「ただいま十六歳」は、多摩の百姓の倅である、宮川勝太が主人公の物語。
    幕末の嵐が吹き荒れる前。
    まだおだやかだった多摩の村を舞台に、剣と恋に生きる一人の少年の青春時代を描きます。
    ほろ苦い余韻の後におそってくる、一陣の風を感じる爽やかな読了館が心地よかったです。


    全体を通してさらっと読めてしまうので、通勤寺の電車の中で読むには最高の短編集です。

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著者プロフィール

司馬遼太郎(1923-1996)小説家。作家。評論家。大阪市生れ。大阪外語学校蒙古語科卒。産経新聞文化部に勤めていた1960(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を次々に発表。1966年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞受賞。ほかの受賞作も多数。1993(平成5)年に文化勲章受章。“司馬史観”とよばれ独自の歴史の見方が大きな影響を及ぼした。『街道をゆく』の連載半ばで急逝。享年72。『司馬遼太郎全集』(全68巻)がある。

「2020年 『シベリア記 遙かなる旅の原点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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