- Amazon.co.jp ・本 (402ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334751272
感想・レビュー・書評
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どれも面白くて読みやすい話ばかりだった。
イタリア人作家らしく宗教との結びつきが強いものが多い。
個人的には『七階』と『グランドホテルの廊下』が好き。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2008/02/11読了
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七階はいいですね。少しずつ変化していく現実を受け入れていくことによる恐怖。何かが確かにあったのかどうなのか、不安定な気分になるところがいいです。
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とつぜん出現した謎の犬におびえる人々を描く表題作。老いたる山賊の首領が
手下にも見放され、たった一人で戦いを挑む「護送大隊襲撃」…。モノトーンの
哀切きわまりない幻想と恐怖が横溢する、孤高の美の世界22篇。
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幻想小説の短編集。
「ふとしたきっかけから心の片隅に芽生える不安が、やがて強迫観念となってつきまとい、登場人物の平穏を根底から脅かすという、幻想と現実とが交錯した強烈なテイストを持つ短編」という解説が、この短編集の雰囲気をよく表している。淡々とした語り口が絶妙で、心の隙間をついてくる作品が多い。お薦め。また、訳も良いと思う。新訳文庫の面目躍如。 -
イタリア人作家の描く現実的で幻想的な短編集。
カトリックの思想に多神的な考えが混ざり、イタリアの文化を感じさせる作品です。
明るい話は少ないけど、面白かった。