神を見た犬 (光文社古典新訳文庫 Aフ 2-1)

  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (402ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334751272

感想・レビュー・書評

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  • どれも面白くて読みやすい話ばかりだった。
    イタリア人作家らしく宗教との結びつきが強いものが多い。

    個人的には『七階』と『グランドホテルの廊下』が好き。

  • 2008/02/11読了

  • 七階はいいですね。少しずつ変化していく現実を受け入れていくことによる恐怖。何かが確かにあったのかどうなのか、不安定な気分になるところがいいです。

  • とつぜん出現した謎の犬におびえる人々を描く表題作。老いたる山賊の首領が
    手下にも見放され、たった一人で戦いを挑む「護送大隊襲撃」…。モノトーンの
    哀切きわまりない幻想と恐怖が横溢する、孤高の美の世界22篇。

  • 幻想小説の短編集。
    「ふとしたきっかけから心の片隅に芽生える不安が、やがて強迫観念となってつきまとい、登場人物の平穏を根底から脅かすという、幻想と現実とが交錯した強烈なテイストを持つ短編」という解説が、この短編集の雰囲気をよく表している。淡々とした語り口が絶妙で、心の隙間をついてくる作品が多い。お薦め。また、訳も良いと思う。新訳文庫の面目躍如。

  • イタリア人作家の描く現実的で幻想的な短編集。
    カトリックの思想に多神的な考えが混ざり、イタリアの文化を感じさせる作品です。
    明るい話は少ないけど、面白かった。

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著者プロフィール

1906年、北イタリアの小都市ベッルーノに生まれる。ミラノ大学卒業後、大手新聞社「コッリエーレ・デッラ・セーラ」に勤め、記者・編集者として活躍するかたわら小説や戯曲を書き、生の不条理な状況や現実世界の背後に潜む神秘や謎を幻想的・寓意的な手法で表現した。現代イタリア文学を代表する作家の一人であると同時に、画才にも恵まれ、絵画作品も数多く残している。長篇『タタール人の砂漠』、『ある愛』、短篇集『七人の使者』、『六十物語』などの小説作品のほか、絵とテクストから成る作品として、『シチリアを征服したクマ王国の物語』、『絵物語』、『劇画詩』、『モレル谷の奇蹟』がある。1972年、ミラノで亡くなる。

「2022年 『ババウ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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