狂気の愛 (光文社古典新訳文庫 Aフ 3-1)

  • 光文社
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334751517

作品紹介・あらすじ

「愛のどんな敵も、愛がみずからを讃える炉で溶解する」。難解で詩的な表現をとりながら、美とエロス、美的感動と愛の感動とを結びつけ、執拗に考え抜く。その思考実験の果てに、あまりにも美しい娘(と妻)への、究極の愛の手紙が置かれる。超絶技巧、シュールレアリスムの中心に輝く本。伝説の傑作、待望の新訳。

感想・レビュー・書評

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  • 評価できる本ではないです。
    哲学の本以上に救えないほどに
    難解で、新訳ですらこの始末です。

    正直あまり学べるものはないですね。
    その意志の堅いことは認めますが、
    芸術畑の人のせいか
    どうも女性関係はだらしなすぎます。
    それが愛?バカにするなと。

    不愉快になりそうな本です。

  • あんまり面白くなかった。

  • ブルトンは、たまに、こじつけがあまりに酷すぎて、単なる妄想激しい人にしか思えないことがあります(失敬)。

  • 「愛のどんな敵も、愛がみずからを讃える炉で溶解する」。
    難解で詩的な表現をとりながら、美とエロス、美的感動と愛の感動とを結びつけ、執拗に考え抜く。
    その思考実験の果てに、あまりにも美しい娘(と妻)への、究極の愛の手紙が置かれる。
    超絶技巧、シュールレアリスムの中心に輝く本。伝説の傑作、待望の新訳。

    シュールレアリスム運動を提唱したフランスの詩人であり批評家でもあるアンドレ・ブルトン。
    正直な感想として文体が読みづらい。
    そして難解さは随一であると思う。

    ここまですっと入ってこない文章を読むのは初めてかと言うくらいである。
    各章に一貫性があまりないので、表面的な繋がりはない物の本質で語る部分は、繋がっていると思う。

    難解でありながらも詩的文章は、感嘆するものがある。
    アンドレブルトンは奥が非常に深いと思いました。

    愛のどんな敵も、愛がみずからを讃える炉で溶解する。
    難しかったです。

    年齢を重ね再読した時にはもっと読み取れるものがあるのかもしれません。

  • シュールレアリスムは絵を見ただけではよくはわからなったので、少しは理解のたすけになるかとおもったが、これまた難しかった。

    詩のような表現が多く、なにがいいたいのか理解しにくい
    芸術は論理のさきにあり、自分には難解だった。

    また丁寧な解説がついていたが、ある程度教養がないと読みにくい。
    なので、自分は読みにくかった。

    また、もう少し感性をみがいてから読みなおす。

  • 『ナジャ』の結語、「美は痙攣的なものだろう、それ以外にはないだろう。」を受け、「痙攣的な美」とは、エロティックでありながら覆われており、爆発的-固定的、魔術的-状況的であり、物事が啓示されるという鋭い感覚からしか姿を現さない、と、定義する。そして、「愛がかならずや出会う敵対的なもののいっさいは、愛がみずからを讃える炉で溶解する」、唯一の愛、全的な愛、絶対的な愛の称揚。その中に文学観、芸術観、世界認識、行動の倫理を呼び寄せ再検討するテクストが挿入される。美しい連想、空想(=イマージュ)と比喩に彩られた美しく難解な文章。ブルトンの文章の謎を解きたい、と、いう思いに駆られるが、ブルトンにはまると大変な事になりそうだ。

  • 物語かと思っていたらエッセイだった。哲学的でシュールレアリズムな表現や内容で、半分くらいしか理解できず。いつかまた挑戦したい。

  • かなりゆっくり読んでます。
    理解するためには(或いは自分なりに理解できた!と思いこむためには)同じ箇所を、何度か読み返す必要はあります。
    一読目は、とにかく注と本文とを行ったり来たりです。

    個人的には面白い、しかし強いておすすめは出来ないので、★3。

  • 意味がわからなかったですorz

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著者プロフィール

1896-1966年。フランスの文学者で、シュルレアリスムを創始した。1924年に『シュルレアリスム宣言』を刊行、自動記述などの表現方法を重視した。他に著作として『ナジャ』『黒いユーモア選集』など。

「2017年 『魔術的芸術 普及版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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