ガリレオの生涯 (光文社古典新訳文庫 Aフ 7-2)

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  • Amazon.co.jp ・本 (346ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334752644

感想・レビュー・書評

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  • 明らかにそれが真理と悟っていながら、時代によって探究を諦めなければならなかったガリレオの生涯。発明家としての名誉と金、時の権威が交錯する世界で、彼が闘い貫こうとしたものは何だったのか。その人間模様もそうだけれど、中世キリスト教の封建的な価値観への認識も深まり、面白い本だった。

  • ガリレオって本当は、ガリレイなんだ(判り易さを採ったのでしょうね)

    岩波文庫(岩淵達治訳)「ガリレイの生涯」のPRを借用
    「地動説の撤回をめぐって教会とガリレイとの間に起った歴史的事件は「それでも地球は動く」という伝説的名句とともに誰もが記憶にとどめている。ブレヒト(1898~1956)はガリレイの人物と時代を知悉してそれを戯曲化し、彼の生き方を問うことによって、ナチ時代を生きた作者自身の、そして我々の生き方をも問うている。」

    光文社のPR
    「3.11以降、もっともアクチュアルに読まれるべき問題作! ガリレオは本当に屈したのか? 

    作品
    「いまこそ科学の光を監視して悪用せずに、活用すること。でないとそれがいつか火の玉になってわれわれみんなを焼き尽くす、そう、そんなことにならぬよう」(第15景より) 自らの生き方をも問うたブレヒトの遺作を渾身の新訳で。

    内容
    地動説をめぐり教会と対立し、自説を撤回したガリレオだったが、幽閉生活で目が見えなくなっていくなか、じつは秘かに「新科学対話」を口述筆記させ、秘匿していたのだった......。ナチス支配下から原爆投下、そして冷戦までの状況下で書き続けられた"自伝的戯曲"であり、ブレヒト最後の傑作。」
    http://www.kotensinyaku.jp/blog/books/book162.html

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著者プロフィール

ベルトルト・ブレヒト Bertolt Brecht(1898-1956)
ドイツの劇作家・詩人。1898年、バイエルン王国(当時)のアウクスブルグに生まれる。
ミュンヘン大学で哲学、医学を学び、第一次世界大戦末期に衛生兵として召集され反戦思想に目覚める。表現主義の影響のもと、劇作、詩作、批評活動をはじめ、1918年、戯曲第一作『バール』を執筆し、1922年に戯曲『夜打つ太鼓』でクライスト賞を受賞し脚光を浴びる。1928年に作曲家クルト・ヴァイルとの共同作品『三文オペラ』を上演。1933年のナチスによる国会議事堂放火事件後、亡命生活に入る。プラハ、ヴィーン、チューリッヒ、パリ、デンマークを転々とする。第二次世界大戦中はフィンランド、ソヴィエトを経て、1947年までアメリカに亡命。その後、チューリッヒを経て1948年に東ドイツに帰る。東ドイツでは劇団ベルリーナー・アンサンブルを結成し、1956年に亡くなるまで活動拠点にした。作品は『肝っ玉おっ母とその子どもたち』(1939)、『ガリレイの生涯』(1938-1955)、『セチュアンの善人』(1941)、『コーカサスの白墨の輪』(1944)など多数。
本作『子どもの十字軍 1939年』(原題)は第二次大戦中の1941年に書かれ、他の詩や短篇とともに『暦物語』(1948)に収められた。

「2023年 『子どもの十字軍』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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