大尉の娘 (光文社古典新訳文庫 Aフ 11-2)

  • 光文社
3.64
  • (3)
  • (10)
  • (7)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 134
感想 : 13
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (323ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334753986

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ロシアの大家、プーシキンの戦争、そして恋愛を描く作品。序盤は平和な雰囲気だが、恋人マリアどの出会いの後、ならず者のプガチョーフが攻め入って来るところからいきなりシリアスな展開に。主人公、グリニョーフの勇気と信念、可憐なマリア、主人公との複雑な関係を形成するプガチョーフ、恥知らずで悪役のシヴァーブリン、そして主人公に忠実な召使いで大活躍するキーマンのサヴェーリイチ。皆キャラがたっている。展開も単純明快、ダイナミックかつとてもスピーディだし、風景描写もよい。
    注釈がふんだんに記され、小説の背景となった史実である「プガチョーフによる農民戦争」に興味が高まり、解説を読むととこれがまた深い考察と取材によるもので、興味深い。
    本小説で主人公とシヴァープリンとの決闘シーンがあるが、残念なことにプーシキンその人も決闘により若い命を散らしているのに驚く。

  • プガチョフの乱を軸に展開する、主人公と「大尉の娘」の間の恋愛譚。
    当時のロシアにおける民衆の実情がありありと描写されていて、ロシア史好きにはたまらない。この小説の為に3年もの年月をかけて史料考証や農民への聞き取りなどを行い、歴史書まで書いているというから驚きだ。
    こうした作者の歴史に対する情熱に裏打ちされているからこそ、濃密で印象深い作品となっているのだろう。。。

    と、勿体ぶって書いては見たもののぶっちゃけよくわかんかった。ロシア語人名ややこしすぎて無理

プーシキンの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
マルクス アウレ...
ミヒャエル・エン...
遠藤 周作
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×