シャルロットの憂鬱

著者 : 近藤史恵

• 光文社 (2016年10月18日発売)

感想・レビュー・書評

[8-nosuさんの感想 · 2016年12月25日]

池上夫婦のもとにやってきた元警察犬ジャーマンシェパードの〈シャルロット〉。シャルロットと家族の日常、そして周りで起こるちょっとした事件を描いた短編集。見た目は怖い大型犬で、いかにもthe警察犬のシャルロット。でも愛らしく飼い主を見つめる姿や切なげに鼻を鳴らす姿に、作中の飼い主同様、すっかり惚れ込んでしまった(笑)実家で小型犬を飼っているが、シャルロットくらい賢いなら大型犬もいいなぁと思ってしまった。ペットではなく家族の一員として迎え入れるところ、語りかける言葉一つ一つ、犬への愛情がたっぷりの一冊だった。

[kinaeさんの感想 · 2016年12月19日]

シャルロット、かわいい♪
イメージは甘えん坊の6歳の女の子
飼い主のシャルロット愛があふれてるのがほほえましい

謎解きももちろん、楽しめました

[リトルさんの感想 · 2016年12月10日]

近藤さんの文章は本当に読みやすい。
この作品は事件はまぁあるけどとりあえず平和であっさり読めてよい

[ちゃいろいさんの感想 · 2016年12月9日]

不妊治療に行き詰まりを感じていた真澄と浩輔は、新しい家族として元警察犬だったジャーマンシェパードの「シャルロット」を飼い始める。
見た目は怖い大型犬だが、賢くて愛嬌のある＜娘＞にふたりは夢中になる。
罪のないいたずらに困らされながらも楽しい愛犬との生活に、日常の陰にひそむ小さな謎を絡めた連作短編が収められている。
さらさらと読めて読後感もさわやかな一冊だ。

[23242324さんの感想 · 2016年12月6日]

警察犬を卒業したジャーマンシェパードのシャルロットを、突然飼うことになった犬初心者の真澄。利口で愛らしく甘えん坊なシャルロットに夢中になる一方、犬の方は厳しく躾られる環境から優しい飼い主の元で次第に緩いお座敷犬に変貌（笑）でもご近所の事件を未然に防いだり、怪我をした子猫を保護したりと、シャルロットの活躍は目覚ましい。さすが元警察犬！最近は猫ブームで巷には猫本が溢れているけれど、久々に犬の魅力に取り付かれました。犬素晴らしい！犬可愛い！いつか家を建てるときには、大型犬が飼える設備を整えよう。

[noby さんの感想 · 2016年12月1日]

ペット反対だけどまあ楽しく読めた

[れおさんの感想 · 2016年12月1日]

2年前、ｼﾞｬｰﾏﾝｼｪﾊﾟｰﾄﾞと暮らし始めた真澄と浩輔。元警察犬のｼｬﾙﾛｯﾄはしつけのできた賢い子で、普段は吠えないがたまに吠えた時は何か事件があった。ある日二人の留守に空き巣に入られたが、ｼｬﾙﾛｯﾄは吠えなかったというー【ｼｬﾙﾛｯﾄの憂鬱】他5編

◆表題作はﾍﾟｯﾄのｱﾝｿﾛｼﾞｰで既読らしいのにまったく覚えてない(笑)しかしｼｬﾙﾛｯﾄの人の良さ、いや犬のよさにつけこんで変なこと考える泥棒、老婆に女の子、偽装する悪どい飼主、子猫と子供。あんなことに犬を使おうとするなんて…ｲﾔﾐｽではないけど謎はとけても、どれもﾒﾃﾞﾀｼﾒﾃﾞﾀｼにならなくて、「災難だなぁ…」ってﾓﾔﾓﾔする…

[yuge-hokkaidoさんの感想 · 2016年11月30日]

引退した警察犬の短編集。ほのぼの系。

[ijimenairisuさんの感想 · 2016年11月30日]

犬好きでしかも犬を飼っている人にはきっと楽しい読み物。私自身は犬は好きだが飼っているわけではないのですんなり飲み込めない部分もあった。作者さんはSNSでも愛犬家ぶり（確かにとても可愛い子！）がダダ漏れている方なので、登場する犬たちは皆基本天使。

[かまかまさんの感想 · 2016年11月26日]

元警察犬のシャルロットとちょっとした謎。
シャルロットがとてもかわいく描かれいて、
犬好きにはたまらないだろうな。
謎の部分は旦那さんが解き明かしてくれます。
宮部みゆきさんの「マサの事件簿」も同じように
元警察犬が主人公でしたが、
あくまで飼い主の１人称でシャルロットはしゃべりません。

著者プロフィール

1969年大阪府生まれ。大阪芸術大学文芸学科卒業。1993年『凍える島』で「鮎川哲也賞」を受賞し、デビュー。2008年『サクリファイス』で、「大藪春彦賞」を受賞。「ビストロ・パ・マル」シリーズをはじめ、『おはようおかえり』『たまごの旅人』『夜の向こうの蛹たち』『ときどき旅に出るカフェ』『スーツケースの半分は』『岩窟姫』『三つの名を持つ犬』『ホテル・カイザリン』等、多数発表する。