シャルロットの憂鬱

著者 :
  • 光文社
3.63
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感想 : 157
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334911270

感想・レビュー・書評

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  • まさにハートウォーミングなお話。
    シャルロットと出会ったことによって、出会うプチミステリーかな。
    サクッと読めるし、癒される。
    読み終わればカバーの絵も、物語に沿っていたりして、更に微笑ましい。
    続編があるなら読みたいなぁ。

  • シャルロットの可愛い描写にほっこり。でも、ジャーマンシェパードって見た目も大きさも、私は怖いので遠回りするだろうなぁ。シャルロットを飼い始めてから妙にトラブルに巻き込まれ体質になったっぽい夫婦。浩輔さんの洞察力すごい。どの章もさらっと読めて謎解きも楽しめました。ただ、「シャルロットと猛犬」だけはモヤモヤ。義姉だけが悪いのか?という書き方。我が子なのに、親までも追い出そうとするし、里菜さんも恨まれるの嫌、とか理由が意味不明。自分達が可愛いもの=全員が可愛い、っていう決め付けは迷惑極まりない。家族だとしても。

  • (2017/8/16読了)
    前作に続き、近藤作品。この作品もおまけして星4つ。
    前回の読後の不快感などなく、全体的に微笑ましい。
    主人公夫婦が子供を持つことを諦めたり、また、赤ちゃんに関わることで、精神を病んでしまった人の登場して、やるせない気持ちになることもあったけど、事件を起こすためのようなわざとらしさは感じない。
    ごく普通の日常の中の出来事。ご近所さんにシャルロットがいたら楽しいだろうな。

    (内容)
    元警察犬シャルロットとの穏やかな日常に、ふとまぎれこむ不可解な謎。ささやかな歪み。解決するたびに、絆が強くなっていくような気がした。やわらかい読み心地の傑作コージーミステリー。

    (目次)
    シャルロットの憂鬱
    シャルロットの友達
    シャルロットとボーイフレンド
    シャルロットと猫の集会
    シャルロットと猛犬
    シャルロットのお留守番

  • 図書館より。

    シャルロット、可愛いね(ノ≧▽≦)ノ
    とても良い娘さんだ!(笑)
    こんな子なら、大型犬でも飼ってみたいよね~。本当に日常ミステリ。楽しく読了。

  • 警察犬をリタイアしたお座敷犬・シャルロットが、ご近所の事件を解決する、安楽椅子探偵物だと思っていたら、ちょっと違った。(笑)
    名探偵はどうやら、飼い主ご夫妻の、旦那さんの方だ。

    しかし、シャルロットはマスコット的な添え物で終わっておらず、やはり彼女なくしては事件の解決はないように思われる。

    自分はペットを飼っていないので、犬の居る日常が詳しく描写されているのが興味深い。
    いいなあ〜
    読んでいて癒される。

    ペットは人間を癒してくれるのに、何気なく動物を不幸にしてしまう人間たちがいて…
    そんな、心がチクリとするお話も描かれていたりするのだが、シャルロットの登場によって、ほのぼの話と同じような安心感でもって読み終わるのだ。

  • 初読。図書館。全編犬に対する温かい愛情であふれている。その隙間にミステリーをこっそり差し込んで、ときにはちょっと恐ろしいほどの悪意も盛り込んでいる。にもかかわらず、犬の可愛らしさや飼い主の愛情をまったく損なわない。いろんな作品を書く近藤さんですが、柔らかく温かい部分だけで編み上げた作品です。

  • 【収録作品】シャルロットの憂鬱/シャルロットの友達/シャルロットとボーイフレンド/シャルロットと猫の集会/シャルロットと猛犬/シャルロットのお留守番 
     元警察犬シャルロットとの穏やかな日常に、ふとまぎれこむ不可解な謎を、新米飼い主夫婦が解きほぐす。
     ペットとの暮らしは著者の体験が反映されているのだろう。犬を擬人化せず、わからない部分はそのまま想像に任せる、その距離感が心地よい。扱われている事件は、大事件に至る前に解決されるけれど、その陰には人間の身勝手さがある。特に、犬をモノとしてしか見ておらず、その生命に無関心な人間の心が怖い。

  • シャルロットという犬を飼い始めた夫婦の話。ちょっと軽い感じの海外小説のみたいだ。
    シャルロットは元警察犬で賢いけれど、なんでも解決するわけではない。そんな日常を気軽に読める作品だった。

  • 犬がこれだけ登場する物語を読んだのは初めてだと思う。
    警察引退犬の女の子のシャルロットが可愛すぎる♪
    この元警察犬シェパードと不妊治療を続けている夫婦とのバランスがとっても良い!
    自作にも期待大‼︎

  • うっかり2作目を先に読んでしまい早く1作目を読まねばと思っていたとはいえ、ほんとに直後に読んだのはやっぱりシャルロットと飼い主夫妻の魅力ゆえかな。読み口も滑らかな佳作。
    2作目込の感想として、軽い日常ミステリーでありつつ、人間とペット、家族、深読みし過ぎれば命との関わり方なんていうテーマにも読めそうなお話。(いややっぱりそれは深読みし過ぎ)

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著者プロフィール

1969年大阪府生まれ。大阪芸術大学文芸学科卒業。1993年『凍える島』で「鮎川哲也賞」を受賞し、デビュー。2008年『サクリファイス』で、「大藪春彦賞」を受賞。「ビストロ・パ・マル」シリーズをはじめ、『おはようおかえり』『たまごの旅人』『夜の向こうの蛹たち』『ときどき旅に出るカフェ』『スーツケースの半分は』『岩窟姫』『三つの名を持つ犬』『ホテル・カイザリン』等、多数発表する。

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