- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334911881
感想・レビュー・書評
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作者の意図なのかはわからないが、学徒出陣も進む対戦末期の連続殺人事件という割には、全体としてふんわりほのぼのした印象を受ける。
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05/08/2018 読了。
図書館から。
著者作初。
んー……。 -
終戦間近の時代を舞台とした、青春ミステリ。一番暗く殺伐とした世の中でありつつも、明るい空気をまとって繰り広げられる冒険&推理にわくわくさせられます。個性豊かなキャラクターも魅力的。
連続殺人の謎を追う少年&少女探偵団と、いかにも名探偵然とした「教授」。これぞミステリ、という雰囲気がたっぷりで楽しめました。しかし事件の真相と動機に関しては、なるほどたしかにこの時代ならではのもので、ほどよく重みも感じさせられた印象です。今が平和な時代であることが本当にありがたいと感じます。 -
2018.1.4読了。
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少年探偵団による殺人事件捜査というどこか懐かしい香りが漂うミステリー。クラブ活動と称して(当人たちは真剣なのだが)登場人物が様々な推理を披露しては可能性を潰していき、また新たな事件が起きる展開はまさに王道の面白さ。淡い恋愛模様という脇見もあったりしてゆるゆる楽しく読めた。
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普通の学園探偵ものかと思ったら、舞台が1945年でした。(表紙のキャラクターの格好で気付けなかったのかといえば、気付けませんでした)
当時の生活にさほど興味がないため、この本の登場人物の記載がどれくらい事実に即しているのかはわかりませんが、書き方はおそらくマイルドなんだろうなと思います。
悲壮感というよりも、どこか徒労を感じている感が。
まあ世界観についてはさておきまして。
事件。
小さな村落で起きた凄惨な殺人事件、から端を発し、次々に見つかる死体。
そしてなぜかいつも関わってくるおかしな生徒たち。
もう、警察も教師も、すっごい大変だったろうなあと同情の念を隠せません。
なんでどいつもこいつも死亡フラグ立てまくるんだよまったく。と何度か思いました。
そして案の定。
なんということだ。
現実に起きたら、まず間違いなくwikiにまとめられてそうだなあと、なんとも牧歌的な感想を抱いたり。
結構面白かったと思います。たぶん。 -
時は終戦間際の昭和20年。地方に疎開してきた主人公と寄宿舎で出会った仲間達が連続殺人事件の解決に挑む物語。
この著者は時代ミステリばかり書くが、それが毎回サマになっている。時代考証が出来ているからだろう。今作も戦時中で学生が呑気に探偵の真似事をしているのが許されず、何度も教師の体罰に遭う様子が描かれたりと、なかなかシビアな設定になっていて面白かった。
但し、ミステリの完成度では月輪先生シリーズには遠く及ばなかった。事件の調査の術が無い学生だから仕方が無いが、解明手段は推理より憶測に近く、謎が解かれても不満が残った。小説としてムードが悪く無かっただけに惜しい。