エスケープ・トレイン

著者 :
  • 光文社
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感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334912642

感想・レビュー・書評

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  • 日本を舞台にしたロードレース小説。
    あくまでもレース主体のお話。もっとボリュームがあれば、色々なエピソードを追加出来ただろう。
    まぁまぁ楽しめた。

  • あら、全然期待してなかったのに、楽しめてしまった、というか、作家さん上手いなぁと感心してしまった。ロードバイクに乗るので、ロードレースのことはある程度知っているつもりだけど、この小説ならたぶんまったくロードレースを知らなかったとしても、ある程度のルールとか、特有なワード(逃げ、ローテなど)、エースとアシストの関係などが読むだけで、楽しみつつわかってしまうのではないだろうか?しかもこれだけ説明しながらも、わざとらしく感じないどころか、きちんと飽きさせずに、小説として楽しめるストーリーを構築している。ロードレース見てみたいって人に、とりあえずこれ読んでって渡してあげたい。

  • エルソレイユ仙台の若手ミナト・コバヤシが主人公。ツール・ド・フランスみたいな自転車競技はチームプレー、チームのエースを勝利させるために他の仲間はサポートに。一列の隊列を組んで進んでいく。ラッシュの駅で同じ方向に進む人の後についてくと楽でしょ、あれです。自転車競技に詳しく無い人でも十分楽しめ、熊谷ワールドに引き込まれ行けます。なかなか楽し~‼

  • 帯に栗村さんが推薦の言葉をかかれている!

    うーん、評価が難しい。私のようなJスポーツのロードレース中継に馴染んでいる者にとってはよく知っている世界。
    その代わり目新しさやサプライズはない。(近藤史恵さんの名作「サクリファイス」のシリーズのような。)

    「王道ど真ん中」と帯にあるが、まさにその通りで、ロードレースそのものを面白いと思うかどうか、ということになるのだろうか。

  • ロードレースの専門用語の解説もその都度入りとても読みやすい。
    ただレースの臨場感とキャラクターの印象が最後まで薄くいまひとつの印象。

    サクリファイスの方が個人的には面白かった。

  • 若者の成長という軽いテーマだが、最後の全日本選手権では手に汗を握った。著者は乗っているということなので、もっと自転車の話を書いて欲しい。

  • 自転車ロードレースの話。
    ロードレーサーの小林湊人が所属するエルソレイユ仙台に、梶山浩介が加入することになった。梶山は、16年前にヨーロッパに渡り、ツール・ド・フランスにも8回出場、世界のトップレベルで戦ってきた選手だ。
    今季限りでの引退も囁かれていた梶山が、なぜ日本の、しかも新参チームに移籍するのか。

    面白かったが、マイナースポーツ故か説明部分が多く、初心者向けの甘い話となった印象。
    やはり近藤史恵の「サクリファイス」シリーズの方がずっとシビアで面白い。
    (図書館)

  • 自転車、乗らなきゃ。
    しばらく乗ってないからな

    そんな気にめっちゃなります。

  • 才能に気づかない若手選手が、超有能な先輩と、仲間に囲まれて開花する。

    ロードレースものは面白い。
    そんな駆け引きがあるんだよなあ。
    自転車は乗るもの観るのも好きだし、読むのもいい。
    あまりメジャーなスポーツではないので、初見の人にどういうふうにルールとか展開を織り込んでいくかも難しいと思うのだが、そこは、今ひとつかな。

    全体に淡々としてて、そこが不満。盛り上がりに欠けた。

  • 自分も趣味で、自転車に乗ってるので
    読んでいて面白かった
    展開はありがちだが
    それでも最後まで楽しく読めました

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著者プロフィール

1958年仙台市生まれ。東京電機大学理工学部卒業。97年「ウエンカムイの爪」で第10回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2000年に『漂泊の牙』で第19回新田次郎文学賞、04年に『邂逅の森』で第17回山本周五郎賞、第131回直木賞を受賞。宮城県気仙沼市がモデルの架空の町を舞台とする「仙河海サーガ」シリーズのほか、青春小説から歴史小説まで、幅広い作品に挑戦し続けている。近著に『我は景祐』『無刑人 芦東山』、エッセイ集『いつもの明日』などがある。

「2022年 『孤立宇宙』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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