努力しないで作家になる方法

著者 :
  • 光文社
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感想 : 35
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  • Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334927653

感想・レビュー・書評

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  • ちょっと作家を目指す気のある人は手にとって、この作者がどんな風に作家になったのかを読んでみるのも良いかもしれないけど、努力しないでというか、支えてくれた彼女というか嫁さんがいなければ作家にはなれないという結論になるかもしれない。なんにせよ、どこまでが自伝なのか、わからないところが作家の力ですね。

  • 努力しないで作家になれるんだったらそりゃいいよね・・・って軽い気持で読み始めてみて、タイトルで惹きつけようという著者の意図にやられたと言うのが、最初の感想。
    とにかく、中盤からの苦労の数々が、妻子を持つ身としては読んでいて苦しくなってくる。夢があるとか、才能があるわけでもないのに、同じように苦しんでいる人も多いと思うが、そういう中で、自分の(配偶者の)才能とか夢を信じて突き進む姿は、むしろ哀れ。たまたまデビューできたから良かったようなもの。
    最後の最後でデビューできたくだりは、小説らしく一気に流れ込んでいくところはさすが。
    ただし、読み終わってふと考えると何も残らないのも事実。

  • 鯨統一郎はたまたまデビュー作の「邪馬台国はどこですか?」を読んでいて、面白いなーと思った覚えのある作家。なので図書館でみつけて借りて見ました。
    これ、その「邪馬台国はどこですか?」を読んでいるヒトでないと面白くないんじゃないかなぁ。プロ作家を目指している、自信はあるけどどうやらすばらしく面白い作品が書けない青年(?)の、デビューするまでの話。
    「この作品は事実を元にして構成しましたが、あくまでもフィクションです」とあるし、小説である以上、もしかしたら全部が作り話かもしれない。でも作り話としてこれだけを読むには「それだけ」の話なので、ちょっと、ね。

  • 人生の転機になった本。努力、努力、努力。泣けた。

  • 作者(作品中ではイルカという名前)が厳しい生活を送りながら、ついに新人として作家デビューするまでの話『邪馬台国はどこですか』
    大学中退ゆえに営業職の仕事にしか就けず、ノルマに追われ、妻には作家の夢を断念するように言われ、それでも書くことが止められない 妻子とともに生活に困窮しながらも独力で小説を書き続けた、その努力も才能だと思う

  • 題名に功名な仕掛けが。
    小説の書き方本のような題名。
    読み始めるまで小説の書き方本だと思ってました。やられた。
    しかも「努力しないで....」なんて嘘ばっかり。
    少なくとも、この本の主人公のような人が手に取りそうな本に見せていることは成功。

  • 根拠のない自信最強説。

  • とあるブログで取り上げられてて読みました。
    実話をもとにした・・・みたいな感じだったので惹かれて読みましたがフィクションらしい。
    小説家を目指す30代男性の投稿し続けるお話。意識の変革とかを取り上げてます。

    なるほどと思うところもあるけれどいかんせん文章がくどい。
    必要ないんじゃないの?と思われるくだりも長いので読んでて飽きます。

    限りなく☆1つに近いのですが、ためになることも書かれていたので☆2つ。

  • 全く知らない作家さんだったのでそこまで楽しめなかったです。

    ただ、作中に出てくるデビュー作は読んでみたくなりました。

  • タイトルどおりの方法はあるのかと思って手に取った。
    生活を維持することと作家になることの狭間で揺れ動きながら、結局は作家としてデビューを果たした著者(を思わせる)の奮戦記。彼を支えた夫人の存在が大きい。作中にも出てくるデビュー作『邪馬台国はどこですか?』はおもしろそう。

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著者プロフィール

鯨統一郎
一九九八年、『邪馬台国はどこですか?』でデビュー。大胆な歴史解釈から、日本の常識を覆す独自の作品が話題を呼ぶ。以来、歴史だけではなく幅広い題材を用いて、次々と推理小説を発表している。著書に「喫茶〈ひとつぶの涙〉事件簿」シリーズ、「ハウスワーク代行・亜美の日記」シリーズ、「女子大生桜川東子の推理」シリーズ、「歴女美人探偵アルキメデス」シリーズ、『タイムメール』『女子大生つぐみと古事記の謎』『作家で十年いきのびる方法』など多数。

「2022年 『カルトからの大脱出』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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