泳いで帰れ

著者 :
  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334974701

感想・レビュー・書評

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  • 奥田英朗さんの本で笑うの好きです。スポーツ観戦あまりしないけれど、読んでてとっても楽しい気分になります。

  • アテネオリンピックの観戦記です。
    そして、タイトルの「泳いで帰れ」は長嶋ジャパンの野球チームに。日本人は、スポーツに結果よりも爽やかさを求めたがる気持ちが強いと思うので、勝てばもちろんだけど負けても選手たちを温かく讃えるのが仁義、みたいな傾向があると思うんですよ。それはもちろん日本人の美学でもあると思うんだけど、奥田さんの観戦記を読んでたら、うん、これは怒らなくちゃいけない!こんな腰の引けた試合をしていた選手たちや監督には、「泳いで帰れ」と言うファンも必要なんじゃないか、なんて。

    奥田さんも、勝ち負けにのみこだわって怒っているわけではなくて、野球ファンとして、プロらしい試合運びを見せてくれ~~!という悲鳴のようなものなんですね。

    暑い暑いアテネでの、スポーツを愛する男のレポは、オリンピックを語り、アテネを語り、日本人を語り、各国の選手や応援団を語り、と、とても面白く読めました。

    うん、いいなぁ、奥田さん、大好きだぁ~~。

  • ものすごい野球好きの旦那に奥田英朗氏の「野球の国」を図書館で借りてあげたいのだけれど、いつも見かけない。

    あたしの予約リストはいっぱいだし。
    ふと棚を見ると「泳いで帰れ」。
    アテネオリンピックで長島ジャパンを追っかけたんだ。
    うちの旦那はプロ野球一辺倒なので
    そんなに興味もなかったみたいだけど
    借りて帰ってあげた。

    なのに連日残業続きであまりに忙しそうで、本を読む余裕はなかったみたい。
    かわりにあたしが読んだ。
    いいよ。
    アテネ、NHKで必死で見てたし。
    長嶋ジャパン、あんまり興味なかったけど。
    旅行記すきだし、最近エッセイ読んでなかったし。 

    ちょっと旅行スタイルはおっちゃんぽいけどなかなか面白かった。
    ほんとの所は、沢木耕太郎氏の「深夜特急」派なんですが。
    スポーツに関しては適度に肩の抜けた見方が心地良かった。
    でもあたしも柔道興奮したし、
    マラソンで野口のゴールにはジ~ンとしたし。
    長嶋ジャパンの戦いっぷりのふがいなさと怒りはめっちゃわかる。
    確かに。
    あー、ありがとう。
    あたしも言いたい。
    「泳いで帰れ~!」

  • 筆者、口悪すぎで笑える。野球好きなんだね。

  • アテネオリンピックへ行ったエッセイ集。

  • うんうん、そうだよ、そういうことだよ、あたしもそう思うよ、という感想だが、アテネ五輪終わってすぐ読んだらもっとおもしろかっただろうなー。

  • ☆$$予想外のアテネ五輪のエッセイ。まあ可も無く不可も無く、無難な内容だった。$$ただ著者の野球における考え方は共感できた。$$野球見ないけど。

  • 奥田さんが、アテネオリンピックを見に行ったときの旅行記。

    私は普段からあまりオリンピックに興味がないので、
    このアテネ五輪の、しかも野球がどんな感じだったのか、
    結果はどうだったのかということはさっぱりだったのですが、
    送りバントとかばっかりしてたら、やっぱり「そうじゃない!」
    って怒りたくなったかもしれないなあ。

    あと、客席やら船の席取りやらを領土侵犯と言い表してるのが
    おもしろかったなぁ。
    ちょうど今、領土問題が勃発してるとこだし……。

  • おまえが帰れ

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著者プロフィール

おくだ・ひでお
1959年岐阜県生まれ。プランナー、コピーライターなどを経て1997年『ウランバーナの森』でデビュー。2002年『邪魔』で大藪春彦賞受賞。2004年『空中ブランコ』で直木賞、2007年『家日和』で柴田錬三郎賞、2009年『オリンピックの身代金』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『最悪』、『イン・ザ・プール』、『マドンナ』、『ガール』、『サウスバウンド』、『無理』、『噂の女』、『我が家のヒミツ』、『ナオミとカナコ』、『向田理髪店』など。映像化作品も多数あり、コミカルな短篇から社会派長編までさまざまな作風で人気を博している。近著に『罪の轍』。

「2021年 『邪魔(下) 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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