ネオノミコン (ネオノミコンシリーズ)

  • 国書刊行会
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本棚登録 : 77
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784336072689

作品紹介・あらすじ

◆言葉が世界を書き換える――物語の魔術師にしてアメコミ界の帝王アラン・ムーア版クトゥルー神話全四部作ついに刊行!

◆人間をチューリップ型に切り裂く異様な殺人事件、古い教会を改築したクラブに蔓延する謎の白粉……頻発する怪事件を解決すべくFBI捜査官メリルとゴードンはマサチューセッツ州セイラムのオカルトショップに向かうが……ラヴクラフトの内なる深淵に迫り、時空を覆す宇宙最凶の暗黒神話、ここに始まる!【2012年ブラム・ストーカー賞グラフィック・ノベル部門受賞作】

◆アメコミ界の金字塔『ウォッチメン』の著者にして、アメコミ史上最重要作家であるアラン・ムーアが、H・P・ラヴクラフトとクトゥルー神話作品の従来のイメージを鮮やかに刷新することに挑んだエポックメイキングなシリーズの第1作。
 ラヴクラフトは、1890年アメリカのロードアイランド州プロビデンスに生まれ、クトゥルーをはじめとする地球外生物によるコズミックホラー(=宇宙的恐怖)に満ちた作品群を書いたホラー作家。ラヴクラフトは自身が作り上げた恐怖の神話体系を、当時の作家たちにシェアードワールドとして解放した。この試みにより、さまざまな作家により物語が書き継がれていくこととなった。またラヴクラフトの評価は年々高まっており、今では世界中にファンがいる。
 現在においてもクトゥルー神話の世界観は小説や映画、ゲームなどさまざまな分野においてシェアされ続けており、新たな作品群を生みだしながらあらゆるジャンルに多大な影響を与えている。本シリーズも、このようなクトゥルー神話作品のひとつであり、アラン・ムーアが、アメコミにおいてラヴクラフトの新たなる再評価をすべく、クトゥルー神話作品最大の魅力であるコズミックホラーの本質を問いかけてくる画期的な作品となっている。

【目次】
◆中庭
 中庭1
 中庭2
◆ネオノミコン
 第1章|狂気の館にて
 第2章|アメリカからの影
 第3章|彼方の言葉
 第4章|内に潜むもの

 ギャラリー
 訳注

感想・レビュー・書評

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  • アラン・ムーアさんの作品って、読むのが大変なのです。『フロム・ヘル』と『プロメテア』と読み始めているものの、なかなか先に進めない仕掛かりがあるにもかかわらず、本書『ネクロノミコン』も買ってしまいました。
    本書のページ数の薄さも手伝って、読み始めるぞと、気合を入れて読み始めました。
    初めは、やはりなかなか次に進めなかったのですが、次第に物語にのめり込み、最後のページまで辿り着くことができました。HPラヴクラフトさんの小説(創元推理文庫)は、若かりし頃に読んでいたので、クトゥルー神話の話にもついくことができた次第です。本書はシリーズもので全4巻を予定しているそうです。次の作品は、本書の帯に書かれていますが、『Providence』という題名らしいです。待ちきれず洋書のものも購入してしまいました。今度はプロメテア1巻分ほどの厚さもあり、洋書なので読み進めることが大変だなぁと途方にくれています。
    本作品は、好みが分かれる作品です。HPラヴクラフト作品が好きな人なら、ぜひ手に取ってお読みください。きっと気に入るはずです。なんの前知識もなく気軽に手を出すと危険極まりない書籍でございます。お気をつけください。

  • 22.1.1

  • 巨匠アラン・ムーアによる正統派クトゥルフホラー。
    自分はラヴクラフトにもクトゥルフに明るくないのでピンと来ないところはあったが、それでもアラン・ムーアにしては比較的読みやすくて、なかなか面白かった。

  • 記録

  • アメコミのクトゥルフ神話.結構面白い.

  • 2022-03-16
    あれ、ムーア?と思うくらいストレートなクトゥルフもの。表題作「ネオノミコン」より前日譚「中庭」の方が好き。尤もあくまで前日譚なのだが。

    コミックの感想は書かないことにしてる(途中で書くことになるから)が、グラフィックノベルなのでwww

  • うーむ、正直ぴんとこなかった。ぼくがホラーへのリテラシーが低いからかもしれない。

  • ラブクラフトらが正面からの描写を避けていた異種交配に正面から取り組むなど、今後の続きにも期待。
    クトゥルフファンは絶対に読もう。

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著者プロフィール

アラン・ムーア
1953年、イギリス・ノーサンプトン生まれ。『ウォッチメン』『フロム・ヘル』『Vフォー・ヴェンデッタ』『プロメテア』などの著作で知られる英国コミック界の革新者。魔術や幻想世界への強い関心でも知られており、『プロメテア』は魔術の入門書としても読まれている。コミック引退を宣言したが長編小説『Jerusalem』、短編集『Illuminations』を上梓、映画「The Show」の脚本出演をつとめるなど多方面で活躍している。ロンドンを舞台にした五部作からなる魔術ファンタジーを執筆中。

「2023年 『プロビデンス Act2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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