- Amazon.co.jp ・本 (187ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344000360
感想・レビュー・書評
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日本語や、日本にある概念は、なんて美しいのかしら
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自然に関する言葉が写真とともにたくさん紹介されている。ちょっと疲れた・重たい内容の本はしんどい・でも時間がある、という時にパラパラめくると癒されるかも。
自然に関する言葉は多くあり、それらは日常的によく使っていることに気付く。「空」、「海」、「猫」、「犬」などは身近なものだ。そこから作られた表現をいくつも見ていると、意識していなかったけど確かにこういう感じもするなと再発見がある。
逆に日常的に使うことはなくとも、その言葉によって情景がリアルにイメージされるものも。「朝惑い」、「炎昼」、「逢魔が時」など。
自分は、動物の章が一番面白かった。例えば「猫」。「猫の手を借りる」、「猫っ毛」、「猫舌」、「猫の額」、「猫被り」、「猫の恋」...と表現がたくさんある。猫は昔から身近にいたので、そこからできた表現は多いようだ。それぞれの言葉の説明を読み、猫の持つイメージの多さを改めて感じる。
今の季節、次に来る季節に注目するのも面白い。空に関する写真がきれい。季節は空模様の変化から感じるというようなことも書かれていた。
あとは印象に残ったポイントをいくつか。
・動物の章のニワトリの写真がかっこいい。どうやったらこんなものが撮れるのか。
・「鴛鴦夫婦(おしどりふうふ)」。オシドリは、つがいの一方が死ぬと、残された一方は悲しみのあまり死ぬと言われ、仲の良い夫婦をさす。しかし、実際のオシドリは、繁殖期ごとにパートナーを変える。イメージと現実は違うことも多いようだ。
・空と夜空の章の、ホンドタヌキの写真が印象的。夜の闇の中で目が光っていて、もののけ姫のショウジョウのシーンのよう。
・「炎昼」の説明が印象的。
“天頂の強い太陽の光は、ときに人の精神に強い影響をおよぼす。『異邦人』(カミュ)のムルソーは殺人の動機を問われ、「それは太陽のせいだ」と答えた。” -
趣味で撮影した写真につけるタイトルの参考になればと購入。
綺麗な写真と一緒に随所にちりばめられた日本語の数々。自分の母国語の奥深さと美しい「ことのは」を実感できる一冊です。 -
漢字学習用。写真が大変美しい。
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高校生の頃学校の図書館でかりた本。
素敵な日本語、素敵な写真…返却期限まで何度も見返しました。
なのにあれからもう4年以上経ち、タイトルが思い出せない!あの本は何て名前だっただろう…ともんもんとして来ました。今日偶然発見し、思い出せました。嬉しいので登録しておきます。
また読みたい…視たいの方が近い表現かもしれませんが…。日本には美しい自然の言葉がたくさんあります。 -
写真も美しいけれど、日本語のうつくしさを実感させてくれる本。
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素敵な言葉と写真とで癒してくれます。手元に置いておきたくなり、遂には購入してしまいました。好きです。
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自然をモチーフにした言葉がたくさん載っています。これからに千分の一の確立くらいで役に立つかもしれません。
征鳥=鷹、孝鳥=カラスという知識はこの本から仕入れました。 -
たくさんの美しい写真と言葉が並ぶ本。テーマごとに分けられた言葉1つ1つに、由来や余話があり飽きません。日本語好きなら見ているだけで幸せになれます。「朝惑い」「身を知る雨」「紅指し指」など(帯より)
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美しい情景に目を奪われた経験ありませんか?自然は語っています。素敵な言葉