身代わり

著者 :
  • 幻冬舎
3.16
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本棚登録 : 348
感想 : 80
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  • Amazon.co.jp ・本 (310ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344017269

感想・レビュー・書評

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  • 途中でおかしいと気付いたらシリーズものだった。結局そのまま読了できたのだから、前作を読んでいなくとも特に問題はないのだろう。
    大学の仲良しグループの周りで殺人が起こるというシリーズ設定らしいが、このメンバーのキャラ造形が実に痛々しい。会話のセンスが古臭く、作者が無理して若作りしました的な印象にしか見えない。青臭いというよりはウソ臭く、軽いタッチというよりも軽薄。そしてとことん暗い。青春ミステリを書こうと作者が頑張れば頑張るだけ、作中の世界はどんよりと曇っていくような。
    ストーリーは本格ミステリである。もともと興味を持ったのも、そんな事件設定が魅力的に思えたからなのだが、またしても幻滅させられた。推理のプロセスも途中まではよかったのだが、ある可能性をきっかけに、スットコドッコイな展開になってしまった。そう言えば『収穫祭』の作者なんだ、スットコドッコイもアリだなと、妙なトコロで納得している間にぐだぐだと話が終わったような感じ。

  • 身代わりの、身代わりの、身代わりは、身代わりの、身代わりだった―!?名作『依存』から9年。変わらぬ丁々発止の推理合戦、あの4人が長編で元気に帰ってきた!書き下ろし長編ミステリ。 (「Book」データベースより)



    またまたお初の作家さん。

    2009年のミステリー本の10位以内に入っていたので読んでみました。

    どうも学生4人のシリーズ物らしく、あとがきに前作のことが書いてありました。

    全体的にさらっと読めて面白かったです。ドラマになりそうな展開だし。

    身代わりの身代わりの身代わり・・・・とどんどん身代わり登場で、最後はなるほど~と思うけど、そんなに「え~っ」っていう展開でもなかったですね。

    ちょっと推理も無理っぽくないか~と思っちゃったりしたのですが、身代わりの身代わりの身代わり・・・・というストーリーは面白いですね。

    またこの学生4人の関係性も面白かったので、機会があったら前作も読んでみたいです

  • 「依存」続編でしたか……しまった、読んでない。ミステリとしてのネタバレはないようですが、彼らにいったい何が起こったのかがやや謎です。
    うわー、この事件のつながりは想像もしなかった! 当初の刊行タイトルは「仮面のランデヴー」だったようですが。なるほどそういう意味だったのか。特に巡査が殺された理由には絶句。まさかそんなことでー! かなり無茶でとんでもない真相なのだけれど、伏線とか流れはきっちりしてるので、不自然さはないです。むしろ、驚かされました。

  • 9年ぶりのタックシリーズ。
    今回は、ほとんど序盤タックの出番なし。
    そして後半良いとこ取り?w

    これをリアルタイムで読んでいた人には
    非常に長い空白だったかと。
    何せ9年ですから…。
    1年前くらいでしょうか? 読み終わった脳内でさえ
    ええっと…と記憶を探り探り。

    しかし相変わらずぱかすかと呑みふけっている4人です。
    やっぱりこの4人は、4人で集まって呑みふけらなければ
    なんだか変な感じに思えます。

    話の内容としては、一体何がどうしてこうなるのか…。
    むしろ、どうしたらここまで無駄にややこしくなるのか。
    最後にして、ようやく題名の意味が分かりました。
    世の中って恐ろしい、です。

  • このシリーズは好きですが、
    本作はちょいと物足りない

  • 本格 かなりいい

  • 匠千暁シリーズの新刊。
    ある意味で、西澤さんの作品の特徴的な点が出ているように感じました。

    つまり私が感じているところ、以下の4点。
    ①ビールへのあくなきフォーカス
    ②推理過程を楽しむ
    ③事件の真相は結構どうでもいい
    ④キャラクターを楽しむ

    親友にこの作品を薦めたところ、
    結構話が脱線するよね…とのコメントが。
    「その脱線がいいんだよ!」と思いましたが、
    確かにミステリーとしては一本道や大どんでん返しを期待するところ、
    この作風はそのどちらもなく…

    ただ、事件に対する色々な可能性を言及しつつ、
    事件の輪郭が色々変化していくストーリー性を私は大変評価しています。
    このキャラクターが好きになれれば相当はまるはず。
    とりあえず一冊目を読んでみて判断していただければと思います。

    それはそうと、本作は、その世界観が好きで、
    シリーズの続編として読まないと、かなり物足りないかも。
    正直私も話の続きという観点からしか楽しめなかった。内容が薄いの一言に尽きてしまうかも。
    もう少し中身が盛りだくさんでもいいかもな~
    ドラマにしたら45分くらいで終わりそう。
    そういう意味で、この1冊だけ読んでもあまり楽しめなさう。
    早く次回作が読みたいです!!

  • ◎本格ミステリベスト10 2010年版(2009年)第2位。
    ◎第63回(2010年)日本推理作家協会賞候補作品。

    2011年2月25日(金)読了。

    2011-15。

  • 2009.11.20

  • タック&タカチの最新作。

    2つの事件があるのですが、それが最後に一気に繋がります。

    でも、途中の推理のほうが納得するものが多かった気が・・・



    タックとタカチの出番はそんなにないんですが、妙に2人の仲が良い感じです。

    周りから見ると、かなりの信頼感が見える様子。

    これからどうなるのでしょう?この2人・・・



    楽しみではあるんですが、なんと「依存」から9年も経っているそうです!

    ということは、次回作まであと9年待つの???w

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著者プロフィール

1960年高知県生まれ。米エカード大学創作法専修卒業。
『聯殺』が第1回鮎川哲也賞の最終候補となり、1995年に『解体諸因』でデビュー。同年、『七回死んだ男』を上梓。
本格ミステリとSFの融合をはじめ、多彩な作風で次々に話題作を発表する。
近著に『夢の迷い路』、『沈黙の目撃者』、『逢魔が刻 腕貫探偵リブート』などがある。

「2023年 『夢魔の牢獄』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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