更年期少女

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 721
感想 : 146
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  • Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344017986

感想・レビュー・書評

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  • 「青い瞳のジャンヌ」の私設ファンクラブの幹部たち。お互いをマルグリット、ジゼル、ミレーユ、シルビア、ガブリエル、エミリーと呼び合い会合を重ねる6人が次々と事件に巻き込まれる。
    かつて少女時代に夢中になった漫画を通して知り合った、更年期世代の女性たち。誰もが自分を取り繕い、嘘を重ね、現実逃避している。女性世界のドロドロが最後の展開で真実味を増す。読んでいて怖いと思うと同時に、他人事とは思えない何かを感じた。

    • vilureefさん
      こんにちは。

      タイトルからして怖いです(^_^;)
      ちょっとドキッとしてしまいました。

      この作家さん、前々から気になっているの...
      こんにちは。

      タイトルからして怖いです(^_^;)
      ちょっとドキッとしてしまいました。

      この作家さん、前々から気になっているのですがまだ読んだことがありません。
      手始めにこれから読んでみようかな♪
      2014/11/21
    • taaaさん
      vilureefさん☆

      こんにちは!
      コメントありがとうございます(^-^)

      私はこの作家さん二冊目なのですが、
      前回読んだ...
      vilureefさん☆

      こんにちは!
      コメントありがとうございます(^-^)

      私はこの作家さん二冊目なのですが、
      前回読んだのもネグレストの話だったので
      きっと怖いんだろうな~と思っていたら案の定。

      自分には起こり得ない遠い世界だと思いつつも
      本当に起こり得ない?と思う自分もいて(^_^;)
      かなり心理的に怖かったです。
      気持ちの良い話ではありませんが(笑)
      機会があれば読んでみてください♪
      2014/11/21
  • 面白かった
    ミレーユの実母の介護に追われるところとか
    生々しくて、、次は誰が殺されるのかとか
    楽しく読めました

  • 中年女が6人集まり、お互い、「エミリー」とか「マルグリッド」とかハンドルネームでよびあい、5千円のランチを食い、1500円の紅茶を飲みながら、少女時代に好きだったマンガ『青い瞳のジャンヌ』の同人活動をやっている。表面的には、まあ、中年腐女子の話だが、作者は登場人物をかなりいじめ抜く。6人それぞれの内実は、DVの夫がいたり、借金まみれのサギ女だったり、ニートの49歳女だったりして、あこがれのマンガの世界との乖離がはげしい。こういうのは女の観察力描写力はすごい、男はかなわんと思うが、地に足のついたささいな描写からややこしい人間関係などが暴露され、進展し、えぐいなあと思ってるウチに人が次々と死んでいく。救いがないといえばないのだけれど、加虐趣味はみたせる。「闇金ウシジマくん」とかが好きな人なら、面白く読めるんじゃないかなあ。麻野はこの人の他の本も読みたくなった。""

  • この作者のイヤミスは、本当に嫌な感じをさせつつ、面白い。考えられないおばさんばかりが登場して、とんでもない展開へと突き進む。こういうの好きだなぁ。

  • タイトルと表紙に惹かれて手にとってみたら、裏表紙の絵にビックリ。
    さらに本文を読み始めると、イタタタタタ。これは、精神的ダメージなしに読めない。
    で、そういう“イタい”おばさま達のイタいお話だと思っていたら、まさかのミステリー。
    最後のどんでん返しには度肝を抜かれました。
    後味は悪い。でも、それが癖になる感じ。

  • 大人になりきれない大人を最近よく見かけますが
    まさにそんな感じでした。
    最近の大人だけでなく、自分の事のように感情移入して一気に読んでしまいました。

  • 面白かった。
    中年女性のドロドロさが読みたいとおもって真梨幸子を選んだので満足。
    フジコや孤生虫のようなグロさはなかった。
    ややミステリ仕立てになってるのも読み進めやすくてよかった。
    女子中学生の陰険さをもった少女趣味のおばさんたちって楽しいなあ。

  • それぞれの闇が深すぎ…でもこういう厭な気分のミステリ、結構好きw。特にミレーユ。一気に読んでしまいました。でも実際こういう人たちっていそうだし(殺人は犯さないにしても)、アイドルに群がるおばさまたちとかって好きすぎて、こういう独占欲や妄想が広がるのかな、と思わされた。「青い瞳のジャンヌ」読んでみたい…。

  • 内容はブラック。後味は良くないけど私は好きかも。
    思い込みで読むと最後に「騙された…」
    感のいい人は途中で気付くのかな~
    精神状態が良い時に読んだほうがいいと思う。

  • 素敵な表紙と奇妙なタイトルに惹かれて読み始めた。
    「青い瞳のジャンヌ」という少女漫画を幼い頃に読んでいた、更年期を迎える年齢の女性たちの話。
    登場人物が、ジゼルやミレーヌなどのフランス風の名前で慣れるまで大変だった。
    でも物語がこの妙なハンドルネームで進行していくことにも意味があることを、後半思い知らされる。
    ・・・見事に騙されちゃった。そうだったのかぁ。
    登場人物たちと自分の年齢が近いだけに、何だか話がやけにリアルに感じられて。かなり息苦しかった。
    ちなみに表紙の絵は可愛いけど、裏表紙はもろ「更年期少女」だった。
    表紙とタイトルに負けないくらい、インパクトの強い作品だった。

著者プロフィール

1964年宮崎県生まれ。1987年多摩芸術学園映画科卒業。2005年『孤中症』で第32回メフィスト賞を受賞し、デビュー。2011年に文庫化された『殺人鬼フジコの衝動』がベストセラーとなり、”イヤミス”の急先鋒として話題に。2015年『人生相談。』が山本周五郎賞の候補となる。そのほかの著書に、『5人のジュンコ』『私が失敗した理由は』『カウントダウン』『一九六一東京ハウス』『シェア』など多数。

「2023年 『まりも日記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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