カミカゼ

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 33
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  • Amazon.co.jp ・本 (429ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344022027

感想・レビュー・書評

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  • 12月-3。3.5点。

  • 特攻隊員が平成24年(今年!)にタイムスリップ。時空ものは最後どう落ち着くのかと思いながら読み進むが、感動的に辻褄が合って、、。

  • 第二次世界大戦での出来事は,30代の僕にとっては全くリアリティの感じられないものですが,現在では,残されている戦争遺跡や遺品などを通してその時代の事実を確認することができます。また,今ではまだ祖父母やその年代の人たちから話を聞くことによってもその時代に生きた人々の胸中を推し量ることができます。
    しかしそれらは,戦後67年を経て,徐々に歴史上の出来事になっており,特に僕の子供世代には実際に体験者から話を聞くということも難しいかもしれません。そう考えたとき,今後日本人が折に触れて,特に特攻隊の人々の心情を量るときには「きけ わだつみのこえ」ではなく,このような小説から砕けた文章によって伝えられていくのかもしれないと感じました。

    この本は,そういった意味でも神風特攻隊の隊員と現代の若者の対比が分かりやすく,崇高な神風特攻隊の人々の本心を少しだけ察することができました。

  • 何気なく読んだが夢中になって読んでしまった。『永遠の0』に近い部分もあります。読後感が凄く良い。

  • 特攻で敵艦に突撃する瞬間に現代にタイムスリップする武一。んー!カッコイイ!戦時中の描写には思わず涙が滲みそうになる場面も。読了後も爽やかな心境になれました。

  • 2012年にタイムスリップしてきたゼロファイターってプロットは荻原浩「僕たちの戦争」と酷似しているし、ストーリー展開もわりとありきたりではあるんですけど、エンターテインメントとしては十二分のレベル。ただ、「帝の毒薬」を描いた永瀬にしてはライトすぎるので★一つ減点。

  • 何気なく手にした本だったけど、大当たりだった!戦時中から現代にトリップして来た零戦乗り・武一の真っ直ぐさが素敵。弟分、刀根との絆も素敵。でも武一が順応性高過ぎやしないか?そこはちょっと出来すぎな気も。
    そして、戦時中描写に比べると現代はパンチが弱い。そちらの世界がこの話の軸ではあるけど。そのまま終わっていたら星は3つか4つだったけど、ラストがとても良かったので星5つ!!
    是非戦時中メインの話を読んでみたいと思う作家さん。

  • 特攻隊員が敵艦に突入する直前に現代にタイムスリップするというお話。

    タイムスリップした特攻隊員の武一がとにかくカッコいい。まさに現代に蘇った心優しき『ラストサムライ』である。
    彼の言動や行動に、その都度、頬を張られたような感動を覚える。なんだか、気合いを入れられたような気持ちになるのである。

    「生きて生きて行き抜けっ」
    「未来を担う若人のために闘えっ」

  • 超時空親子連鎖。

  • 歴史は全然分からないけど第一章の神風特攻隊の心境や葛藤に触れて、胸が締めつけられるような気持ちになった。その後は話が現代にタイムスリップ。歴史や改革についてほとんど興味がない自分にとっては、それがフィクションであっても少し読むのが辛く、飛ばし読みしてしまったけれども。

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著者プロフィール

永瀬隼介

1960年鹿児島県生まれ。國學院大學卒。週刊誌記者を経てフリージャーナリストとなり、祝康成名義で『真相はこれだ! 「昭和」8大事件を撃つ』を刊行するなど事件ノンフィクションを中心に活躍。2000年『サイレントボーダー』で小説デビュー。事件現場で培った取材力を活かし、現代の深部を抉る骨太のサスペンスや犯罪小説を発表している。近著に『帝の毒薬』『カミカゼ』『三日間の相棒』『白い疵 英雄の死』『12月の向日葵』など。ノンフィクションに『19歳 一家四人惨殺犯の告白』などがある。

「2022年 『殺し屋の息子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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