- Amazon.co.jp ・本 (507ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344030039
感想・レビュー・書評
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ピアノに挫折した過去がありますが、それぞれのピアニストと曲選びがとても興味深く、YouTubeで曲を聴きながら読みました。それぞれの曲や演奏者に対して、とても表現力が豊かな文面に気持ちが入れ込んでしまいました。恩田さん、何者?と思いました。
読み終わるのがわ、なんかもったいないというか、寂しい気持ちになりました。
CDも買いましたので、何回も余韻に浸れそうです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
分厚くて、しかも2段組なのですが、ページをめくる手が止まらず、あっという間に読んでしまいました。とにかく先が気になって仕方ないです。余裕を持って、曲を聴きながら読めばもっと楽しめたかもしれない。
映画化は楽しみなような怖いような。でも、やっぱり楽しみ。鳥肌が立つような映画を期待しています。 -
長編なのに読み出したら止まらない。
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ピアノの天下一武道会。
全然ピアノの知識がなくても、手を変え品を変えた比喩で楽しめる。 -
ピアノコンクールを舞台にした物語。
恩田陸の本は導入部分が小難しいイメージがあったけれど、この作品は最初から引き込まれるように読み進められ、最後まで一気に読み終えた。
ピアノを弾く人はこんな風に弾いているんだなぁ。
音楽を紐解いてイメージして、鍵盤にのせるという一連を自分も体験してみたくなった。 -
*感想
久しぶりに小説を読んだ。とてもキラキラした青春物語であり、読み終わった後は、爽快感があった。
今まで見たことがないほどピアノを自由に楽しそうに弾く天才少年を中心として、ピアノコンクールの舞台は進む。
天才少年以外のコンクール参加者についても、人生、感情がめまぐるしく描写されており、飽きることなく一気に読み進めることができた。 -
素晴らしい本に出会えました…
綺麗すぎる内容で心が浄化されていく感覚。
それぞれの想いがコンクールを通して、重なり合い共鳴する音楽。本当に美しい本でした。
音楽を文章にしたらこうなるんだなと感心しつつ、これは映像では不可能なのではないかと感じました。
どの人物も魅力的ですが、個人的には栄伝亜夜という人物が魅力的で、ぜひぜひ音楽を聞いてみたいと思いました_φ(・_・
★5 2019/3/11 -
アメトーークで芸人が紹介していた。本から音楽が聴こえてくるような文章だと。
そんな体験をしたことがないので、クラシックは全く疎いけど、手にとってみた。
本当に音楽が聴こえてくるようで、読んでいて感動する。
ただ、二段組みに最初は心が折れて、すぐには読みだせなかったし、慣れるのに少し時間がかかり、間違えて次のページを読んだりしちゃいましたが、本の世界感に入りこんでからは苦なく読めました。
最後はこの本が終わってしまうのが悲しいくらい。
久々に感動できた本。 -
ピアノに詳しくないので、大丈夫かなぁと思いましたが、すごく面白かったです!一気に読んじゃいました。
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「音楽が聴こえてくる」と聞いていたのですが、本当にその通りでした。悲しいことは何も起こらないのに、音楽の素晴らしさやその裏の血が滲むような努力や葛藤にうるうるしてしまいました。菱沼賞の場面でも泣きました。
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久しぶりに楽しくどんどん読み進められる小説でした。
文章を読んで、情景がスルスルと浮かぶ体験は久しぶりで、読後はさっぱりとしてとても良かった!
追記:
半年ぶりに読み返したけれど、相変わらず最初から映画の導入のように静かに始まって、冒頭からゾワゾワさせられる。やっぱりすごい。
そういや、映画も見ないとなー -
クラシック音楽に一気に興味が出た。いい言葉もたくさんあったな。読み終えた後に心地よい疲れがあったのは、久しぶり。
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頭の中でピアノの旋律が奏でられるかのような読後感。
モデルとなった浜松のピアノコンテストを聴いてみたくなった。
若き才能がぶつかり合う、その輝きの眩しさといったら。
誰を応援したくなるか、それもまた興味深い。 -
自分にとっての特別な本がまた増えた。
それがこの
「蜜蜂と遠雷」だ。
音楽表現の素晴らしさは前評判の通りだったので、
今回は特別語ることはしないけれど
今まで読んできた音楽を題材にした小説の中では
群を抜いて素晴らしい。
今まで恩田さんの小説は何冊か読んできたけれど
まさに最高傑作。
この本を書いてくれてありがとう。
たくさんの人がきっとそう思ったに違いない。
音楽、コンクール、天才――
この物語には様々なテーマが含まれているけれど
私はその中でも「ギフト」というキーワードが
気に入った。そして考えさせられた。
人間にはそれぞれに、神様からギフトが与えられていて
誰もがそれを持っている。
音楽や絵なんかは最も分かりやすいギフトの形だけれど
努力とか、好奇心とか、感受性とか
いろんな形のギフトがある。
そう思うと
自分も、街ですれ違う話したことものない人たちも、
家族も
皆「唯一無二の存在」であると思えた。
ギフト。
まだ1歳の私の息子は、神様からどんなギフトを貰ったんだろう。
寝顔を見ながら、そんなこともぼんやりと考えた。
登場人物で最も印象的だったのは、高島明石。
天才の中に埋もれる、いわゆる「凡人」で
登場した当初から、「あぁ、きっと本選には行けないん
だろうな」という雰囲気が漂っていて
正直、最初は哀れむように見ていた。
けれども明石がいたからこそ、私たち読者は
この物語に入れたし、感情移入できた。
実際、自分が泣いた箇所はほとんど明石のエピソード。
ベタだけど、努力して、挫折して、
もがいて、苦しんで、でも報われる瞬間がある。
そういう姿はやっぱり好感が持てるし
自分も頑張ろうと思えた。
まったく、本当に精巧に作られた物語だ。 -
この分厚さでその分厚さを感じられない物語。たった数日間のコンクールの間の出来事なのに飽きずに、コンテクスト達の成長が見られる。よくも間延びしないで最後まで突き進んだなぁ。
出てきた音楽のどれも多分知らないけど、なんだか楽しく音楽をわかっちゃうような気分になる作品です。
3人の関係性もすごくよかったなぁ。本当はコンクールならもっとピリピするんだろうけど、ひたすら純粋だった。
2019.1.3
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とても気持ちいい読後感です。
自分がピアノの音が好きだったと思い出した。
ピアノコンクールに触れたい、そう思った。
ズッシリとしたページ数なんだけど読み終えたら軽くなっている気がした。
どんどんと引き込まれていくテンポに、未来が開かれていく希望に、人の本質に戻っていく純粋さに、気持ち良さが積み重ねられていった。
ピアノが奏でる滴に耳を澄ましたくなった。 -
音楽が存在する、この世界に生まれてよかった。
第3次予選ラストでは、聴衆や明石と共に涙していました。 -
読み始めたら止められず二日間で読了。大変面白かったです。タイトルだけであの曲だ!と分かる曲がエリック・サティの「あなたが欲しい」一曲しか無いのにすごく面白かった。恩田さんはピアノを弾く人なのだろうか。映画化するそうです。サントラ盤を聴いてみたい。読み終わるのが惜しかったです。
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冗長的な所もあったけど、読み終わると一瞬のように思える、素晴らしい作品。
自分も“生活者“だから明石のパートがやっぱり一番好きで、一々込み上げるものがあった。
モデルになってる浜松国際ピアノコンクールに行ってみたい。けど、次の開催はまだ先だからとりあえず他のピアノコンクールに行ってみよう。
Spotifyにプレイリストがあるのが本当によかった。