日本再興戦略 (NewsPicks Book)

著者 :
  • 幻冬舎
3.85
  • (234)
  • (427)
  • (223)
  • (52)
  • (18)
本棚登録 : 4427
感想 : 399
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344032170

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 著者の落合陽一さんが、日本を再興するための戦略を熱く語った本。
    斬新な提案が多いが、必ずしも現状を全否定するわけではなく、"士農工商"を序列ではなく、分類と捉えれば、現代の職業体系に近いとか、少子化も高齢化もテクノロジーの発展により、身体的なダイバーシティが拡がると考えられるなど、ネガティブな要素もチャンスと捉えて、新たな発想を生み出していて、とても参考になった。

    また、なんでも欧米がいいと考えがちな日本人の思考は正すべきとしつつ、ライフワークバランスをよくするために、やみくもに"ライフ"と"ワーク"を二分しようとするより、仕事と生活が一体化した"ワークアズライフ"の方が、日本人には向いているというなど、日本の伝統的な考え方や日本人の性格なども踏まえた上で、斬新ながら、むしろ現実的な提案がなされていて、日本の将来のポテンシャルに、もう少しだけ期待してみようと思えた。

    そして、超がつくほどの多忙さの中でも、大学での研究、教育に時間を割き、人への投資をすることに拘っている点も素晴らしい。

  • 読んで「へー」というだけではダメな一冊。落合陽一さんだからこんな考えができるんだと他人事に思っていたら日本が変わることはできません。共感してできそうなことがあれば行動してみる。子供の学校を選ぶときに本書で出てきた考えを少し思い出しながら見てみる。そんなことが読者に必要だし、やってみたいなと思わされます。
    本書が他の本とちょっと違うのは、欧米の真似ではなく、日本の過去の文化を振り返りながら日本に合った方法を提案しているところです。
    本書は言葉の説明の部分がかなり長いです。その部分を飛ばすとテンポよく読む(聞く)ことができます。

    ●少子化は悪いことではない
    「出生数が減った!増やさねば」と言う世論とは少し違う意見です。減ったら減ったなりのやり方があるし、ロボットやAIを生かすことで労働人口の不足には対応できるという主張です。そして、子供は少ないからこそ、リソースがさける、大人のほうが多いからこそ子供一人ひとりを大切にできるというのはそうあるべきだとわたしも思います。
    子供を大切にすることは、子供自身はもちろん、子供の親だけでなく、国としてメリットがあるというのは再確認できました。

    ●年功序列の廃止
    事務仕事が得意で現状維持が好きななおじさん達は別の場所でニーズがあるというのはすごく共感できました。
    年功序列廃止の実現のためには、兼業 OK、クビを切りやすい制度の実現が必要です。とはいえ、すぐには変わらない気もする。そこで、自分で転職なり行動することで年功序列から自らはみ出してみるというのはどうでしょうか。学校教育が年功序列のため、レールから外れるのは少し怖いかもしれませんが、転職なら今の時代挑戦しやすいと思います。転職しなくても本の感想書いてみると言うのでも何か変わるきっかけになるかもしれません。(なってほしい)

    ●教育に力を入れる。
    福沢諭吉、吉田松陰も教育に力を入れていました。それは、優秀な若い人が国を変えるということを知っていたからだそうです。著者も睡眠時間3時間で毎日多様な業務に追われているようです。その中でも教育には力を入れているとのこと。

  • 日本再興について、著者独自の視点で提言されており、明るい未来が見えました(笑)
    ○現在の日本にとって少子化は悪くない❕
    ○士農工商の商は、何も生み出していない❕
    などなど、なるほどー!と思えるアイデアがありました。
    ぜひぜひ、読んでみてください

  • いま話題の人 落合陽一。
    YouTubeを見る中で、見つけた若い人である。
    現代の『魔法つかい』ともいわれる。
    そのあらゆる面においてのコミットメントする姿勢は、素晴らしい。
    イマドキの若いものはなんて言ってられない。
    こういう若者が、現れるのは、たのもしいことである。
    筑波大学の教員であり、学長補佐。ベンチャー企業の経営者。
    アーティストとして、芸術作品を生み出し、
    テクノロジーとアートとプロダクトつくり。
    実に、マルティプレイヤー。教育、研究、経営、アートに関わっている。
    これからの『働き方』を予感させる その仕事の多様性。

    『価値』が重要なキイワードであるが、「価値」の定義が不明である。
    少なくとも、価値にも ダイバシティがあると思われる。
    バリューダイバシティの時代。
    落合陽一の3つの再興戦略
    ①経営者として、今までとは違うスタイルのイノベーション開発。
    ②メディアアーチストとしてクールジャパンの素地の正体をつかみ、
    クリエイティブにする。
    ③大学はどうあるべきかを考えてグランドデザインをつくる。
    ふーむ。戦略ではないよな。戦術方針みたいなものだと思うよ。

    『賢い上にひらめきがある天才が必要だ』と自分の登場をほめている。
    こういう押しの強さが必要なのだね。
    東洋思想と言いながら、実にアメリカナイズされているのはおもしろい。
    さすがに、落合信彦の息子だけある。

    『変わりつづけることを変えず、作りつづけることをやめない。
    東洋の自然観はデジタル時代に新たな自然を構築する。
    バックグランドとビジョンを拡張し、世界に貢献する。』
    と落合陽一は 宣言する。
    いやはや。その意気込みが 必要なのだ。

    主張は 大きく言って 3つ。
    ①欧米とは存在しない。ヨーロッパとアメリカは違う。
    ②日本人は、公平にこだわり、平等にこだわらない。
    ③ワークアズライフ。百姓の「多動力」がいる。
    百姓とは、百の仕事をもっている。
    タイムマネジメントから、ストレスマネジメントへ。

    リーダーは、尖っている能力、足りないのは補ってもらえばいい。
    意思決定と実務権限はわけられるべきだ。
    後継者ではなく、後発を育てよ。
    リーダーとは、愛されることなのだ。

    ふーむ。おもしろい切れ味である。
    文章は、頭の回転の速さに、ついていかない状態で
    飛躍に飛躍を重ねるが、その八艘渡りに近い展開は
    スリリングでもある。いやはや。おもしろい時代になったもんだ。
    若者が 堂々としているのは、たのもしい。

  • 落合陽一の頭の中を覗き見るのに、一番整理されていそうなので読んでみました。
    日本再興の基盤となるのは先端テクノロジーによる物作り、各人の個性にマッチングするための味付けはアート。

    著者は恵まれた環境で幼少期を過ごしてきたようで、そのためか行動と考え方が大胆かつポジティブです。
    殆どの人は著者のようには生きられないと思いますが、方向性は大いに参考にすべきでしょう。

    現在の日本社会は、まさに本書が示しているような姿に徐々に変化しています。
    今後は変化の度合いも加速していくように感じます。

    ところで物作りを仕事としない人達は、この本を読んで何を思うのでしょうか?

  • 日本の歴史を振り返り本来の日本の文化を提示し、中央集権から地方分権にするなど、明治以降の欧米化をリセットして新しい日本の文化・社会を再構築せよと迫ります。
    そして、少子高齢化を好機として人工知能を始めとした5G、ブロックチェーン、AR/VR/MRなどのテクノロジーを用いて新しいビジネスでイノベーションを起こせと叱咤します。
    デジタルディスラプションを起こすのではなく、「今パイを持っている人たちを更に儲けさせてあげるような枠組みを考えてあげないといけません」とあるのが正に日本文化的です。
    また、個人への提言である「ポジションを取れ。とにかくやってみろ。」も著者の行動からとても説得力があります。

  • 好きな男性ベスト9に、ここ数年入っている落合陽一くん。
    ちょいちょい読むようにしてるけど、そういえばこれは読んでなかったなと。
    息子の矯正歯科の待ち合い室の本揃えが、それはもう素晴らしくて、待つのがいつも楽しみなくらい。何度か通って、待ってる間に読了。

    落合陽一くんを支持したくなるのは、マイノリティへの寄り添い方がクールで頭脳的だから。

    東洋思想を見直そうとか、ポジション取れとか、ワークアズバランスとか、ご自身の活躍っぷりから、その実践が伺えます。

    こんな若いのにね、教育論とか日本人への意識改革の提唱とか、持ってるビジョンがすごいんだな。

    ※辞書みたいな言葉の説明がついてます。独特なつくりです。
    ※読むのに、ちょっと集中力を要します。

  • 日本の古きを学び、日本の特性を理解し、現代の状況と組み合わせ、日本の進むべき道を提案している。今までの指南本のような古いものを捨て新しいものを取り入れろ、という主張ではない。

    著者の素晴らしい点は、自分の考えたストーリに基づき、実行し、日本の再興を目指しているところ。

    「手を動かせ、物を作れ、批評家になるな、ポジションを取った後に批評しろ。」
    の言葉は、著者が言うと説得力がある。

    以下メモ
    ・日本の向き不向きを考える事。欧米や中国のやり方をそのまま真似ても勝てない。
    ・技術のオープンソース化とパーソナライズ化。
    ・ローカルな課題の解決から取り組む。
    ・リーダー2.0 共感性の高さ、意思決定と実務の分離、カリスマでなく、とがった個人が集まるビートルズタイプ

  • 落合氏をテレビで見かけるようになり、本書を手に取った。

    時代は巡っていることがよく分かる。
    今は百姓。つまり、百の生業を持つことを推奨している。多動力こそ百姓。
    自分探しより、自分ができることから始める。
    手を動かし、モノを作り、批評家にならない。
    著者によるポジションを取る。とは結婚すること、子どもを持つこと、転職すること、投資すること、勉強することなど。分かるためにやってみることが大切。

  • 落合氏が述べるようにこれからの社会変化に合わせて仕事・政治・教育・日本人の固定概念も変化が必要になるでしょう。落合氏のプランには突拍子もないと感じるものありましたが、信念持ち実際に行動に移している姿を見ると何やかんや難癖をつけて非難することがナンセンスに感じました。
    今の若者にこそお勧めしたい本なので、ぜひ手に取ってモチベーションを上げて多くのチャンスを掴んで欲しいと思います。願わくば自分が学生の頃に出会いたかった一冊。

  • 図書館で予約してから1年弱掛かって借りられた。
    人気だけあって面白かった。政治と教育は尻すぼみな感じだったが。
    テクノロジーの専門家でありながら日本という枠組みに拘るのは不思議な感じがしたが、メディアアーティストだからなのかな。
    以下の一節は全く以って同感。

    よくディズニーランドに行くのが幸せだという人がいますが、僕にはその理由がわかりません。理由を聞くと、「ディズニーが好きだから」という答えが多いのですが、これは信仰に近い考え方なのです。いつのまにか、自分の中に価値観がインストールされていることに気づいていません。日本はそうした話がたくさんあります。まだマスメディアや広告にコントロールされて、自分がそういう行動をしている自覚があればいいのですが、無自覚な人も多い。

  • 「魔術師」「天才」と形容され、現代の若手論客の中でも異彩を放つ落合陽一氏が、日本の未来に向けたグランドデザインと様々な提案をまとめた一冊。政治、経済、教育といった各分野において、テクノロジーをどのように適合し、主体である我々日本人もどのような価値観へシフトしていくべきか語られている。序盤は難解な言葉や言い回しがやや鼻に付く感は否めないが、中盤以降は比較的読み易くアツイ展開になっていくため、投げ出さずに最後まで読了すべき。好き嫌いは分かれると思うが、落合氏が日本の貴重な頭脳であることに間違いないと確信した。

  • 日本再興戦略を読んで 

    はじめに
     高度経済成長期の正体とは、「均一な教育」、「住宅ローン」、「マスメディアによる消費者購買行動」の3点だった。
    ただし、今の状況でこの戦略はまずい。なぜなら、機会親和性が低く、代替性の高い人類を生産する仕組みだから。


    第一章 欧米とは何か
     欧米というものは存在しない。欧州と米国はまったくの別物。
     公平にはこだわり平等にはこだわらない日本人。
     個人というものを無理に目指しているのではないか?東洋的思想は、自然であり、同質性・均一性にひもづく。
     今の日本は東洋化(集団化)した方が、イノベーションがより起きやすくなるはず。個人としては異端にはなりにくいが、集団として異端になるのは得意。
     日本は正しい地方自治が向いているのではないか。
     新しいイノベーションを生むために参考になるモデルは、シリコンバレー型、シンガポール型、中国深圳型のようなスピード型。


    第二章 日本とは何か
     日本は700年くらいから官僚主導の政治体制になっている。
     士農工商の考え方は、一周まわって時代の最先端になっている。この農とは百姓ということで色々なことができること。金融それ自体や物を売ることは基本的にクエリエイティブではない。クエリエイティブクラスは明らかにレアであり市場価値が高い。
     柔軟性のあるカーストが日本には向いているのではないか。
     マスメディアが普通を作り出した世の中は、変化の際には足かせになる。しかし、最近は広告が急速に力を失ってきている。地方分権という日本の成り立ちを考えると、今後は企業のマーケティングも地方を意識した戦略にシフトしていくはず。
     お金からお金を生み出す職業が、一番金を稼げると考えるということ自体が間違っている。拝金主義が多い。
     「ものづくり」へのリスペクトを回復せよ


    第三章 テクノロジーは世界をどう変えるのか
     自動運転などは、我々の移動や時間の概念を変える。また人間の能力を拡張する技術がたくさん生まれている。また製造でも、これまでの大量生産ラインではなく、3DプリンティングやCAD設計による個別製造技術も生まれている。
     今、社会で起きていることは、個別化と多様化を生み出すためのコンピューテーショナルな変革ではないか。
     自動翻訳が劇的に復旧する。すると、日本のサービスが世界で売れる。
     5Gは4Gに比べて、通信速度は100倍、容量は1000倍になると言われている。今のスマートフォンはあくまで2次元伝送のための装置だが5Gの容量になれば、会議システムなど3次元的な空間そのものを共有できる。自動運転でも車同士のコミュニケーションが取れる。ホロレンズが生まれたりもしている。遠隔介護や医療も可能に。
     デジタルネイチャー、現実と仮想空間の融合を超えて、人、bot、物質、バーチャルの区別がつかなくなる世界、
     人と機械も融合し、障害や老化などの差も埋まる


    第四章 日本再興のグラウンドデザイン
     人口減少、少子高齢化の社会において、機械化は社会正義となる。
     少子高齢化対策技術を世界に輸出する。
     子供を大切にして教育の価値を上げるべき。
     日本を世界の高齢者にとっての楽園に。
     例示と対話が重要になってくる。ウォシュレットでお尻を洗ってもらうようなもの。
     仮想通貨を導入し、地方自治体に攻めの投資ができるようにする。今の地方自治体の収入は、地方交付税交付金と住民税、固定資産税程度でやれる事が限られている。そこで、自分たちの自治体を将来こうしていきたいというビジョンを示し、投資できるようにしていく。(ICO intial coin offering)
     ブロックチェーンをあらゆる領域に広げていく事が大事。
     ビットコインへの3つの問。① 実世界で本当に使うのか(使えない通貨は意味ない)
    ② 本当の非中央集権化とは (全体の利益が大事。自分の儲けのみを考えていては成り立たない) ③ オールドエコノミーとの戦いに勝てるか (投資銀行 vs 仮想通貨)


    第五章 政治(国防・外交・民主主義・リーダー)
     中国を挟めるインドと仲良くすることが良い。
     民主主義をもっと地方単位に区切っていくべき。

    第六章 教育
     高校生はもっと投資能力を増やすべき。OJTによって少しでも社会を知ったほうがいい。
     研究は未知のテーマに挑む習慣もつく。リサーチメソッドは知ったほうが良い。

    第七章 会社・仕事・コミュニティ
     ワークライフバランスとかいうが、タイムが問題でないのに、時間で区切ってもしょうがない。金融機関に入ったほうが年収レンジが高くて、メーカーからは転職しても出世が難しい。人材の流動性が少なくイノベーションが起こしにくい。
     男女差別について、全てがフィフティフィフティはおかしい。市場原理に則り、バランスを自由に変えるべき。
     リスクを取るということが機械はすごく苦手だから、人間はそこを強くするべき。

    終わりに
     テクノロジーベンチャーが大企業に技術を提供する。理想的なモデル。

    感想
     面白い。落合さんが日本再興に向けて本気で取り組み行動していることがまず伝わる。さらに様々な内容で納得させられるものが多かった。現在社会における矛盾点や問題点が見えたりした。
     また日本再興戦略とあるだけあって、単に未来の成長戦略を書くのではなく、日本人の民族性や歴史的背景から、議論をしているのが面白いと思った。(過去と未来の民族性は違くても良いとも思うけどね)
     共感した内容としては、金融機関の給与の高さがおかしいのはとても共感。お金からお金を生み出すゼロサムベースの職業が一番稼げるのはおかしい。士農工商に賛成。
     少子高齢化を機械の導入のチャンスやモデルの海外輸出など逆手に取る作戦は面白い。
     ブロックチェーンにより日本でビジネスを行うには、GoogleやAppleと言ったサービスを提供しているプラットフォームの代替を日本で行う必要が出てくる?(app storeなどに手数料を取られているとしたら、日本独自のjapan store的な物を作る?すると、海外のアプリなどが参画しづらくなり、鎖国チックになるのかな?でも日本をプラットフォームから守るためならという事か)
     未来のアイディアを考えるとき、自動運転、自動翻訳、のような自動○○や、遠隔医療や遠隔介護のような遠隔○○ってありかも。

  • こうなったら・・・
    こうなったら・・・
    少子高齢化でも、考え方ひとつで
    日本の未来は明るくなるんだぜ。

    こういう話を頭ごなしに否定してもダメ、
    妄信してもダメ。
    自分の頭を使って何が正しいのかを考える力が必要だな。

    でも、賛成できる意見もいっぱいあって、
    やっぱり面白い人だなぁと感心しながら読みました。

  • ちょっと流行からは遅れてしまったが、話題の才能の本を読んでみた。
    書かれている内容には賛成できる面もそうでない面も、どこまでの理解で書かれているのか納得な面も、そうでない面も。
    それにしても、既得権益というかこれまでの考えの人の抵抗は無視できないのだろうなぁ。
    何事も移行時期は大変だし、テクノロジーも思ったように実現するものばかりでは無いだろう。

  • 全体として刺激的な論も多いけど、概ね好感が持てる。批評に終始する本が多い中、自分としての解決策まで提示しているのは評価されるべき。評論家になるな、という言葉を実践しているということでしょう。
    少子高齢化をチャンスと捉えよ。悲観的な論ばかりの中、その可能性に目をつけられるのはすごい。
    今後はじっくり考えて行動するより、フットワーク軽くTry&Errorを繰り返した方が時代に合っている。大企業病にすっかり染まってしまった会社はどうしていくべきか。

    ただ、著者が思うよりも日本は随分保守的だ。この提言が広く受け入れられるのは難しいんじゃないかというのが正直な感想。だからこそ、革新的だと言われる提言なのだと思う。

  • 落合陽一。
    天才すぎる。。
    普通に考えてることがほとんど納得できる。。


    日本再興戦略。
    非常に面白い。
    今後ベンチャー企業が増え、
    シリコンバレー、シンガポールに対抗できる力をつけないと日本はいつまでたっても米国に出資して日本自体を本当の意味で豊かにできないんやろーな。



    内容がかなり難しかったから
    また絶対に読み返す本。
    5Gについてもう少し触れて欲しかったのと、
    E commerce,M commerce V commerce
    についても触れて欲しかった。

  • 現在、産休中で世間と隔離されている感があったのですが、そんなことはないんだなと思わせてくれました。ありがとうございます。

    以外、読書メモ。

    ・個人として判断することをやめる。僕ら、僕の会社にとって誰に投票すれば良いのか
    →とても、わかりやすい基準。これから生まれる子どもを含めた家族、所属している会社にとって、と考える。そのためにきちんと材料を集めなければと思う。
    私個人のためと考えるより圧倒的に動ける。

    ・ワークライフバランスではなく、ワークアズライフ
    →私の所属する会社も同じような事を言っているのでなんの違和感もありませんでした。会長曰く「なんで仕事とプライベート分けるんや」と。

    ・日本人は個人では異端になりにくいが集団では異端になれる
    →歴史を振り返るとまさに。明治維新なんてわかりやすいですね。

    ・複数のコミュニティに所属し、依存する
    →こちらは私の苦手なところ。ただ今のコミュニティが自分で選択してないものが多いからなのかもとも思う。

    ・いまの教育は欲しいものをちゃんと選ぶ、自発的に何か行動するという練習をしない→我慢するように指導するのに好きなものを見つけるのが重要という。

    ・英語を学んで何を発信したいのか。
    →今後の子育てに生かしたい。

    ・まずは「欧米」という一元化した言葉を捨てる
    ・欧米、グローバル人材といった定義できない言葉で成り立つふわっとした言説は疑う。

    ・シリコンバレー発プラットフォーム社会を超えない限り裕福にはなれない。
    →こちら、はつとしました。ガジェット好き夫婦なのでどれだけシリコンバレーにお金を払っているか…。。。

    ・トークンエコノミー化を今すぐ進めるべき。

    ・人口減少、高齢化はチャンス。

    ・世界の中心がアジアに行く

    ・ホワイトカラーおじさんの社外アウトソース化
    →先日のweekly OCHIAIでもあったように三割の働く意欲のないおじさん、本当に厄介で私はその環境が耐えられなくて逃げたんですが、あの会社のおじさんたちは社会にとって雇用にしがみつく癌でしかないと思っています。
    そんな人たち、何に使えるのかと思っていたらまさかのベンチャーへのアウトソース。
    彼らが首を切られ、ベンチャーで事務作業をすればワンカップ飲みながら中央線に乗るおじさんも減るんだろうな。

    ・男女のフェアな扱い
    ・年功序列との決別
    →今すぐこうなりたい。

    ・今ある選択肢でやれることをやる
    →はい、がんばります!

    モチベーションの格差
    →常に新しい事をインプットし続けるモチベーションを、維持したい。

  • 落合陽一って何者?!
    ということで、イチバン有名な本を手に取ってみました。

    共感部分あり、親しみのない部分あり、受け入れられない部分あり。
    という感想です。
    東洋思想は最近私も学びたいと思っていた分野だったので、共感部分が多く、日本再興の部分については新しすぎて腑に落とすのがうまくできません。
    でも否定する訳でもなく、ここで初めて聞いておけばしばらくしたら徐々に身につくかもという感じです。

    何となくこの人の全体を通して不健康そうで、集団生活を否定するところは相容れないかも。

    けれど、強いメッセージ性のある生き方をしていることには感銘を受けたし、天才と言われる所以が分かった。

  • 筆者は多面的に(時間軸も含め)、物事をとらえ、日本の在り方や進むべく方向性を示します。

    最近、少子高齢化や人口減少に対するネガティブな意見ばかりを聞きますが、この本ではそれを好機ととらえる考え方が提示されていて、明かるい気持ちになれました。

著者プロフィール

メディアアーティスト。1987年生まれ。JST CREST xDiversityプロジェクト研究代表。
東京大学大学院学際情報学府博士課程修了(学際情報学府初の早期修了)、博士(学際情報学)。
筑波大学デジタルネイチャー開発研究センターセンター長、准教授、京都市立芸術大学客員教授、大阪芸術大学客員教授、デジタルハリウッド大学特任教授、金沢美術工芸大学客員教授。
2020年度、2021年度文化庁文化交流使、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)テーマ事業プロデューサーなどを務める。
2017~2019年まで筑波大学学長補佐、2018年より内閣府知的財産戦略ビジョン専門調査会委員、内閣府「ムーンショット型研究開発制度」ビジョナリー会議委員,デジタル改革関連法案WG構成員などを歴任。

「2023年 『xDiversityという可能性の挑戦』 で使われていた紹介文から引用しています。」

落合陽一の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×