最後の家族 (幻冬舎文庫 む 1-20)

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 71
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  • Amazon.co.jp ・本 (358ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344403574

感想・レビュー・書評

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  • それぞれの視点を味わいながら読める。村上龍にしてはあっさりとしたラスト。

  • 倒産寸前の会社に勤める、時代遅れの父親。不倫を始める、引きこもりの息子に頭を悩ます母親。引きこもりで盗撮を始める息子。30代の男との密会を始める娘。

     それぞれが、あるきっかけにより自らの道を歩み始める。。
    それまでの束縛された家族から、一人の個人へ。

     現代社会の様々な人々のモデルを含んだ一冊。考察の対象として非常に面白い。

  • また読みたい。

  • 久しぶりの村上龍。
    著者の作風ではスタンダードなものではないらしいが、非常に読みやすかった。
    引きこもりや、リストラ、DV、など身近に起こりうる出来事がわざとらしくなく、実に自然に描かれているように思う。

  • いかにも主婦な昭子・ひきこもりんの秀樹・しっかりもの(?)の知子・いかにも父な秀吉。同時間での各立場からの心境を読みとることが出来て面白かったです。よくある家庭な気もするけど、そうじゃないんですよね・・・。一番知子に共感しました。終盤は微笑ましい〜

  • リストラ・浮気・引きこもり・それでも決壊せず続く家族。そもそもこれが読みたくて村上龍の棚を探したんだった。文句なしに星五つ。なんだこのリアリティ。69を読んだときにはまだ見えてなかったこの人の描き出す力、をしっかり感じ取れました。ラストもご都合主義っぽいのになんだろう、これが自然、と思える。しっかりつくられたものは説得力があるのだと教えてる。

  • 表紙があやや!バージョン買いました
    ニートの兄がちょっとうちの弟にかぶる

  • ひきこもりに興味があって読んだ。が、最後が明るい。
    家族全員がすごく前向きにきちんと着地していて、「えええ?」と思った。そんなにうまくいくのか……? なんかちょっと物語の中の人たちに置いていかれた気分。

  • 凄く好きな作品。
    村上さんの共生虫を読んだ後に読みたい。
    改めて村上さんの作品のファンになりました。
    読み終わった後に切ないけど暖かい気持ちになりました。

  • 他人を助けようと思うなら、自立からはじめにゃならん。
    ちょっと耳が痛かった。

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著者プロフィール

一九五二年、長崎県佐世保市生まれ。 武蔵野美術大学中退。大学在学中の七六年に「限りなく透明に近いブルー」で群像新人文学賞、芥川賞を受賞。八一年に『コインロッカー・ベイビーズ』で野間文芸新人賞、九八年に『イン ザ・ミソスープ』で読売文学賞、二〇〇〇年に『共生虫』で谷崎潤一郎賞、〇五年に『半島を出よ』で野間文芸賞、毎日出版文化賞を受賞。経済トーク番組「カンブリア宮殿」(テレビ東京)のインタビュアーもつとめる。

「2020年 『すべての男は消耗品である。 最終巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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