作家小説 (幻冬舎文庫 あ 23-1)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 639
感想 : 80
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  • Amazon.co.jp ・本 (297ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344405455

感想・レビュー・書評

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  • 作家に関連するミステリ…というよりはちょっと怖いショートショート、って感じ。

    「書かないでくれません?」が一番怖かった。

  • ホラーっぽいテイストの話もあれば、ギャグチックな話もある。小説家をモチーフにした短編集ってことでのほほんとした感じの話かな?と思っていたら、割と怖めの話が多くて驚いた。背筋がスっと凍るタイプの怖さ。
    特に印象に残っているのは、『殺しにくるもの』と『書かないでくれます?』。どちらも怖い。オチはある程度読めていたけれど、それでも怖かった。『書かないでくれます?』の金魚のくだりは想像しただけで別の意味で恐怖。

  • 奇妙な味、というのか、世にも奇妙な、というのか。最も印象に残っているのは編集者が作家先生に言う「お原稿」という言葉だったりする。

  • 作家をテーマにした連作短編集。
    ミステリだけでなく、ファンタジー、ホラー、お笑い(?)調の作品あり、〈学生アリス〉〈火村・アリス〉シリーズだけではない、作者の振り幅が楽しめる。
    特に、『書かないでくれます?』は、ホラーとして、絶品です。

  • 作家さんの小説を産み出す苦しみを描いた短編。コメディ有りファンタジー有りそして全体に漂うブラック感。とても面白かったです。「殺しにくるもの」と「サイン会の憂鬱」が特にも好き。

  • 「世にも奇妙な物語」のような、不可思議な世界観と、どこか不吉なエンドが後味に残る話だった。
    ジャンル分けが難しいけれど、個人的にこの本を読んでよかったなと思っている。
    短編集のため、区切りのいい時間で読み切れるのがよかった。
    第一話の「書く機械」が好きです。
    作家という生き物は、狂いながら小説を書くのだろう。
    正気を失わないと、10万字を超えるような文章は紡げないのだ。

  • ミステリではない。
    あとがきにもあるけど、ホラーでもSFでも冒険小説でもない、てことで、ジャンルはよく分かりませんが、作家が一つのモチーフかな。

  • (連作短篇集)
    書く機械(ライティング·マシン) 
    殺しにくるもの
    締切二日前
    奇骨先生
    サイン会の憂鬱
    作家漫才
    書かないでくれます?
    夢物語
    あとがき
    文庫版あとがき
    解説 末國善己

  • 『作家漫才』面白かった。

  • 作家にまつわる短編集。悩んだり笑ったり怒ったり壊れたりした色々な作家が出てくるが、どの話も作家という職業の業に囚われた人たちばかりで面白い。ミステリ要素はそんなにないけれど十分楽しめた。好みなのは「書く機械」「殺しにくるもの」「夢物語」かな。

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著者プロフィール

1959年大阪生まれ。同志社大学法学部卒業。89年「月光ゲーム」でデビュー。「マレー鉄道の謎」で日本推理作家協会賞を受賞。「本格ミステリ作家クラブ」初代会長。著書に「暗い宿」「ジュリエットの悲鳴」「朱色の研究」「絶叫城殺人事件」など多数。

「2023年 『濱地健三郎の幽たる事件簿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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