アルゼンチンババア (幻冬舎文庫 よ 2-13)

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  • Amazon.co.jp ・本 (80ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344408357

感想・レビュー・書評

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  • 「お母さんの体からお母さんの魂がいなくなった時、私はその冷たい体を見て思ったのだ。ああ、お母さんはこれに乗って旅をしていたんだ。だから、私も、私の体を、ちょうど車のメンテナンスするように大切に扱うようになった。」

    以前友達が、死んだらどうなるんだろうと怖がっていました。そのとき私はいまいちピンとくる答えを見つけられなかったけれど、この捉え方は生きているうちも死んでからもやさしく、しあわせだと思いました。また友達とこのことについて話したいです。

    「母が1日に何回かお茶を運んでいくと、父は手を休める。忙しいからそこに置いとけ、ということは滅多になかった。」

    理想の夫婦像!結婚相手について考える時、外せない想像になりました笑。 ささいなコマをすくいあげるのはさすがよしもとばななさん。こういう気付き方がとても好きです。

    「どうして人が遺跡を作るのか知ってる?
    好きな人がいつまでも、死なないで、いつまでも今日が続いてほしいって、そう思ったのよ」

    ロマンチック〜!ユリさんにぴったりのセリフです。こんな風に世界のあらゆるものに対して愛情をくばって生きられたらなあと思います。

    「そうか、お父さんにとって幸せという感じはちょっと上のほうにあるのか、と私は変なところにじんときてしまった。」

    これもすてきな気付きのひとつです。わたしはどこを見てしあわせと言うのか、将来がたのしみです。

  • 役所広司さんが出演している映画の原作。妻を失うことを受け入れてたち直るまでの父とアルゼンチンババアと家族の物語。寂しさの癒しかたにはいろんなやり方があるんだなと思った。

  • 体に乗って旅をしている。

    死ぬより早い段階から呪いが重ねられて死んだことにされてしまう。

  • 夢のようなことと、酷く現実的なこととが入り乱れ…読後、何が残っただろう。読むスピードが早すぎたのかな?
    2018.9.15

  • 2016.111

  • よしもとばななさんの本は私的には当たり外れが大きい。

    ちなみに今まで読んで好きだったのは『哀しい予感』と『ムーンライトシャドウ』。

    今回は映画化されるのを先に知ってアルゼンチンババア役の鈴木京香さんの姿に惹かれて読むことにした。ら・・・・ほとんど心に響くものはなかった。。。
    本の主人公、内容に共感するものが何もなく、少し非現実的すぎるところも今回は馴染めなかった。残念(>_<)

  • この人の作品はいつも同じテーマと雰囲気を持ってるなーと思う
    愛する人の喪失と同じ痛みを知っている人との遭遇、それからまた喪失
    あんまり共感とか理解は得られませんでした
    私の持ってる孤独とか喪失感と少し趣が違う

    この人の話を読んでて女って強いなーとも思う

  • ちょっと変なオバさんにまつわる、ちょっと変なお話で、
    これを読んで心が動くのは10代までかなぁ....きびしーなぁ...
    と、思いました。

  • よくイミがわからなかった。
    ゆるい系
    もう一回読んでみようと思う。

  • あっという間に読みました。

    う~ん。
    内容はありきたりで、つまらない内容だった。
    だけど、そんなありきたりな内容に、
    言葉の華を飾る作者のおかげで、素敵な作品に仕上がってるのかな?

    暖かい気持ちになって、ほんわかする。
    だけどそれだけの内容だったかな・・・。
    期待して読んじゃったから残念。

    映画は、期待しない方がいいかも。。。

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著者プロフィール

1964年07月24日東京都生まれ。A型。日本大学芸術学部文藝学科卒業。1987年11月小説「キッチン」で第6回海燕新人文学賞受賞。1988年01月『キッチン』で第16回泉鏡花文学賞受賞。1988年08月『キッチン』『うたかた/サンクチュアリ』で第39回芸術選奨文部大臣新人賞受賞。1989年03月『TUGUMI』で第2回山本周五郎賞受賞。1993年06月イタリアのスカンノ賞受賞。1995年11月『アムリタ』で第5回紫式部賞受賞。1996年03月イタリアのフェンディッシメ文学賞「Under 35」受賞。1999年11月イタリアのマスケラダルジェント賞文学部門受賞。2000年09月『不倫と南米』で第10回ドゥマゴ文学賞受賞。『キッチン』をはじめ、諸作品は海外30数カ国で翻訳、出版されている。

「2013年 『女子の遺伝子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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