証し (幻冬舎文庫 や 10-2)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 716
感想 : 100
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  • Amazon.co.jp ・本 (402ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344411203

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  • 卵子提供者と産んだ母。
    子供が死んでから、出会った二人。

    もちろん、育てた人が母親に決まっている。
    それでも、遺伝子は嘘をつけない。
    やはり、難しいテーマ。
    映画「そして父になる」も思い出し、
    なんだか 心がしーんとなる。

  • 謎の一家殺人事件。疑いをかけられたのは,代理出産の恵也。殺人犯としての育ての親と犯人と信じたくない実の母親の話。探偵と聞き込みや犯人探しをするのだが、最後の30ページ位まで誰が犯人かわからず、楽しく読めたが結末が少し残念だったかな。最初と最後の読めばいいじゃんみたいな感じだった。これは、ミステリーではないな。いろいろあった、途中の下りが少し中途半端な感じだった。まあまあの作品か。

  • 過去に金のために卵子を売った木綿子と、不妊に悩みその卵子を買った絹恵。二人の「子供」である十六歳の恵哉が、一家四人惨殺事件の嫌疑をかけられ自殺した時に、彼女達は出会う。息子の無実を信じる木綿子は真犯人捜しに乗り出すが、絹恵は懐疑的だった……。犯人が現場に残した「VS」の謎が解けた時、二人は恵哉の心の叫びを知る。長篇ミステリ。

    ------------------------

    本当は「償い」が読みたかった。でもなかったので、こちらにした。今、悠長に読んでる場合じゃないのに、つい手にして読み出したら、引き込まれた。

    夫を亡くし、その後、癌手術によって子供を産むことのできなくなった女性、木綿子。子供が嫌いだったのに、産めないと分かった途端、子供が欲しくなった。養子などを考える中で、かつて卵子を提供したことがあることを思い出す。どうせなら、自分の遺伝子を分かつ子供が欲しい! 取り返そう!

    こうしてこの物語が始まる。

  • 少年が一家を殺す理由も
    自殺することも
    探偵の死も
    理解できない。

    タイトルが『VS』だったら
    読んでなかっただろうな。。

  • Ⅱの冒頭は尾崎の遺書、Ⅲは根岸の最期の言葉ということでいいんでしょうか。

    文章全体には不快ともいえるほど張り詰めた空気が流れており、物語も胸くそ悪くなるようなもの。まして主人公のうち一人はぶっ飛んだ性格で、読者が追いつけないような思考や行動にいきつくのもしばしば。「良い本」とは中々言えない内容だと思います。

    しかしながら独特の空気感、文章力、先が見えるようで見えない展開など、不思議な魅力があるのではないでしょうか。手放しで褒めるほどではなかったのすが、引き込まれるものはありました。

    裏表紙にはミステリ、とありますが謎解きがメインではなかったですね。人間関係(特に絹恵と実家関連)が魅せどころのように思いました。

  • 作者は女性に何か思うところでもあるのかな? まず登場するのがほとんど女性で、全員自己中をメインにした嫌なヤツばかりである。対になるべき男性たちはみな他界(理由は様々だが事件性はない)しているので、彼らの思いは出てこない。一体何に一筋の光(解説より)を描いているのやら。

  • 残念ですね!
    前半と主人公の女性のキャラ設定は良かったのに、後半は何でそんなに急いで終わらせるの?という感じでした。

  • ん~、要するにね、
    2人の女性(木綿子と絹恵)、どちらにも感情移入できなかったんよね…(ToT)

    同じ設定で、違う話書いたら、絶対おもしろいのに…とは思うんだけど。

    『償い』が面白かっただけに、また『やっぱりこの人の本は面白い☆』と思える作品に出逢えたらいいなぁ。

  • 途中、読み進むスピードがアップしたところもあったけど、導入部がちょっと長い感じ。

    あとラストも救いようがないっていうか、「良かったね」と言えるところがなくて、あまりハッピーになれないのが私向きではなかったかな?

    せめて本や映画、ドラマくらいは「良かったね」と言えるエピソードがあってほしい。
    というのが私の持論だったりするので、
    そういう意味ではちょっと後味の悪い作品でした。

  • 卵子提供による2人の母。どちらも感情移入しにくい性格で、すごく読んでいて気持ち良くなかった。けれど、続きが気になってしょうがなかったので、面白かったんだと思います。
    不妊治療で生まれた子供がどんどん増えているのに、ほとんどの人が隠していて、それをこっそり知った子供へのフォローが必要になってきているのだろうな、と考えさせられました。

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