証し (幻冬舎文庫 や 10-2)

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (402ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344411203

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  • 卵子提供者である木綿子の遺伝子上の息子・恵哉は一家4人を殺害した犯人として自殺していた。物語は恵哉の無実を証明しようとする木綿子と、恵哉を生み育てた母・絹恵の確執、そして真犯人を探す木綿子の徐々に常軌を逸していく姿を描く。
    母親というエゴ。女であるというエゴ。子どもは親の持ち物ではない。
    それにしても、題材が面白かっただけに、もう少し踏み込んで描いてほしかった。ラストに救いがなさ過ぎる。

  • 過去に金のために卵子を売った木綿子と、不妊に悩みその卵子を買った絹恵。二人の「子供」である十六歳の恵哉が、一家四人惨殺事件の嫌疑をかけられ自殺した時に、彼女達は出会う。息子の無実を信じる木綿子は真犯人捜しに乗り出すが、絹恵は懐疑的だった…。犯人が現場に残した「VS」の謎が解けた時、二人は恵哉の心の叫びを知る。長篇ミステリ。

  • 主人公は、二人の女性。

    なんていうか、
    女は、子宮でモノを考える。ってよく言われるけど
    まさに、そんな感じの小説。

    アメリカで卵子提供をして金をえた木綿子
    その後は、資産家と結婚し、とてつもないセレブな生活を送る。
    しかし、未亡人となり
    病気になってしまった木綿子は、
    卵子を提供したことを思い出す・・・・


    シーンかわって、やはりセレブな生活をしていた絹江だが
    旦那が急死したことで
    すべてを捨て、子供とアパートで、ひっそり暮らすようになる。
    そこで起きた、息子の事件。
    その息子をめぐって出会う二人の女。

    とてもスピード感があって、次々読めて、読みたくて仕方なくなるんだけど。
    最後の最後が
    ちょっと悲しすぎるかな・・・

    しかし、大好きなミステリー。
    夢中にさせてくれた1冊。
    ただ、男性が、こういう小説を読むと、どんな感想を抱くんだろう???と
    ふと思った。

    この作者、もしかしたら、木綿子みたいな人なのかな?
    なんて、ちょっと感じた。

  • 子どもを授かり、生み育てること。どれほど尊いことか真剣に考えさせられる。
    子どもができず、体外受精で子どもを授かった女と、その卵子を提供した女。対照的なようで、子どもをもともと欲しかったわけではない、それほど好きではないという点では二人は共通しているように思えた。
    卵子を提供し、生まれた子どもに対する異常な愛情。育て方が悪かったと自分を責める生みの母。
    何が正しくて何が悪いというのではないけれど、「ひと」というものになりたいと死んでいった子どもが悲しすぎる。

  • 自分の子供が殺人を犯した。
    産んだ母親はそれを信じ、卵子を提供した女はそれを否定し。
    それは愛情なのかプライドなのか。
    2人…というよりは、片方だけがどんどんと前へ進んで行きます。

    静と動、という、性格も何もかも対照的な2人の女。
    しかしそれよりも、情報がこれほど流れても大丈夫なのか、と
    違う所を知りたかったです。

    最後は…なし崩しと言いますか、力づくといいますか…。
    結局こんな事になった最大のきっかけは
    あんたの身勝手じゃ…とものすごく思いました。
    うん、迷惑以外の何物でもないですね。
    まぁ生みの親の、咄嗟の言葉、も問題ありでしたけど。

  • とにかく内容が薄い。この作家に今後手を出すことはないだろう。

  • 思い込みが激しくてお金と暇のあるオバさんは怖いデス。
    お金と暇がない自分の環境に感謝デス。

  • 再読。
    結局は誰かを愛するよりも自分本位な生き方をしている印象を受けた。
    ラストは陳腐的にも思えるし尾形の死も腑に落ちない。

  • じめっとした、どろっとした、嫌ーな感じでそのまま終わっちゃった。
    「普通」の人が1人も出てこない。みんな、どこかずれてて壊れてる。読み進めるうちに気分が悪くなってくるのに、その感じは嫌いじゃないです。

  • 結末が気になり、特に後半からは一気に読みました。
    もっと掘り下げて欲しい箇所が何箇所かあり、もったいなかった!
    『償い』、ぜひ読んでみたいと思います。

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