証し (幻冬舎文庫 や 10-2)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 717
感想 : 100
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  • Amazon.co.jp ・本 (402ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344411203

感想・レビュー・書評

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  • 文庫裏のあらすじを見るとなかなか面白そうな内容なんだけれど。


    読んでみるとミステリーというよりもホラーですね。

    ゾクゾクするとかいう意味でなく卵子を売った側の女の方の思考がホラーです。

    ただそれを狙って書いているのかが判らない。。

    純粋にミステリーを書こうと思っての性格づけなのか?

    それとも突拍子もない思考の持ち主の怖さを書きたいのか?


    イマイチ狙いが解らない。

    「VS」と残された暗号も解読できれば「あぁ~なるほどねぇ」とは思うけれど

    「で?」ってなってしまう。



    全ての人に救いがないのがちょっと痛い。。

  • 卵子提供者の女性が、実の息子の無実を確かめる話だった。結局、息子は一家を殺していた。無実であったというような流れだと思いながら読んだが裏切られた。

  • 後味の悪い作品。

    木綿子の傲慢で厭味な性格と、息子の無実を調べてやっぱり有罪だったとのオチ。拳銃まで出てくる呆れた展開。登場人物誰も共感できない。

  • これは……。
    久しぶりに、ガッカリする話を読んだ気がします。

    文章が読みやすいし、最初のうちは「どういう展開が?」と
    期待もしていたのですが、探偵が死んだ辺りから雲行きが怪しく…。


    え、え、え、結局、あの探偵の死の意味はなんだったの?
    それとも、同じ著者の別の本で、あの探偵の過去の話とかが
    深く語られてて、それを読めば今回死んだ理由がわかったりするの?

    とにかく、話が無理ありすぎ。
    そして木綿子、ポジティブシンキング過ぎ。
    「卵子を提供しただけで、その子供とは一度も会ったことないけど、
    私の遺伝子を受け継いでるんだから、きっと親密になれるだろう」
    って、馬鹿か!!

    なにをどうしたかったのか、よくわからない話でした。

  • 途中まではかなりおもしろかったので、
    ★★★☆☆です!
    最後は納得できませんでした!
    消化不良な終わり方で、最後は少しががっかりしました(><。)

  • 久し振りに最悪の読後感
    『償い』がおもしろかったので、期待して読んだのだけど
    人間のどうしようもなく醜い部分ばかりで、
    なんの救いもない、ただ辛いだけのお話
    それが現実なのかもしれないけど、わざわざ小説にするんだ
    湊かなえさんの『告白』を読んだあとにも同じように思ったけど
    小説って、辛い事や悲しい事、切ない事が書いてあっても
    何かしら希望だったり、やさしさだったり、
    人を信じられるものがあってほしいと思うんだけど・・・
    昨日の夜は、続きが気になって眠れず朝方まで読んでしまって
    読み終わって「これかい」と、嫌〜な気持ちになって
    浅い眠りに落ちても、嫌な夢見るし ちょっと懲りた・・・

  • ん?なんで移動させたの?


    探偵の件はどなった?


    いい味だしながら放置して結末迎えてるあたりが残念(・・;)


    生みの親と育ての親の葛藤と対立、テーマは面白かったのになぁ・・・


    もったいない、、

  • 久々に、手にとって失敗だと思った。
    登場人物に魅力的なキャラクターがいない。こんなに主人公がキライだと思う小説はむしろ珍しかったです。
    展開に無理がありすぎる。無意味なシーンも多過ぎる。
    ミステリーと言うには中途半端過ぎる結末。結局どこに落としたかったのかがわからない。
    ハッキリ言っておもしろくなかった。何から何まで消化不良です。残念。
    [2011.05.23]

  • 最初から最後まで「山崎豊子の後に読むんじゃなかった」
    と後悔し続けて読み切りました。

    卵子提供で生んだ子どもが一家惨殺の犯罪者になり、
    卵子を提供した親が現れ、真犯人を探すという話です。
    2人の親が主人公になります。

    ずっと、話に無理があり過ぎて、全く感情移入ができない。
    それどころか、どっちの主人公も俺が嫌いなタイプな人間。
    偏見でいれば、「幸せが何かを勘違いしてるタイプ」と
    「幸せが何かを考えもしていないタイプ」です。

    卵子提供した母親がアメリカですごい金持ちになって、
    日本に帰ってきてから、虚しさから子どもを探し出すんですが、
    まずその動機の根本が無理すぎる。

    それ以降もずっと無理の上塗りで、
    そもそも「卵子提供」である設定が必要なのか疑問。
    普通に養子とか連れ子の方が、動機的には自然だった。

    しかも勝手に「卵子提供」の社会的な問題の一面もあると思ってたのに、
    全くない。いや、といってもいいと思うぐらい希薄。ほぼ皆無?

    どっちの主人公にもいらいらしながら読み進めて、
    結局最初の謎も殆ど最後まで不明のままで、
    意味のない主人公の推理ばっか聞かされる。
    ストーリー上でも外れてるのがわかる展開なんです。

    その上途中で自殺した人の理由はふれらてないし。
    ミステリーだというのなら、暗号の仕掛けも
    あまりに子どもだましな退屈なもの。

    ってキリがないほど、酷い作品だと思ったら、
    やっぱりamazonでも酷評を受けていた。
    http://www.amazon.co.jp/%E8%A8%BC%E3%81%97-%E5%B9%BB%E5%86%AC%E8%88%8E%E6%96%87%E5%BA%AB-%E7%9F%A2%E5%8F%A3-%E6%95%A6%E5%AD%90/dp/434441120X

    正直なんでこれが文庫で出版されてるの?
    と思ったけど、他の作品がよかったんですね。きっと。

    ここまでの感想を持った小説は初めてかも。
    暇でしょうがなかったら、ある意味読んでほしい。

  • 涼しくなってきたから読書しようと思いました。
    夏に本読むの苦手だから。
    で、手始めに選んだ一冊。


    事件の真犯人がいると思ってたからそこは期待はずれ。
    うーん。
    なんか言いたいことがいっぱい詰まりすぎてて、結局何が言いたいのかわからないまとまりのないお話になっているように思えた。

    遺伝子上には母の木綿子、事実上もしくは法的に言うならば母の絹恵。
    不妊症とか色々あるし、どちらが母ともはっきり言えないけど、恵哉だって人間に違いない。
    最後にそんなことを思った。

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