- Amazon.co.jp ・本 (402ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344411203
感想・レビュー・書評
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産みの親と遺伝子上の親と、どちらが本当の親かなんて言えない。
二人とも母親として立派な考え方しているはずなのに、どうしてこうも真逆なんだろう。
ストーリーとしてはまぁおもしろかったかなー。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
全体的に過剰。
そのくせラストはスカスカ。
「なにそれ」といいたくなった。 -
恵哉の二人の母親が恵哉の犯した殺人を究明していく。
木綿子と絹恵の対比っぷりが面白かった。
木綿子のキャラクターには元気が出て一気に読んだ。
最終的にはハッピーエンドでもなく、微妙な結末だけど、償いよりはずっと面白かった。 -
100316
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『償い』の著者ということで読んでみたくなり購入。
売買された卵子から生まれた子どもが一家四人惨殺事件を起こして
そのまま自殺したとみられ、ショックを受ける育ての母と、無実を信じる生物学上の母が、息子の真実の気持ちを知ってゆくという話。
なさそうでありそうな話だが、償いよりはいまいちかな....
だけど女性の描写がとてもよく描けていて面白かった。 -
過去に金のために卵子を売った木綿子と、不妊に悩みその卵子を買った絹恵。二人の「子供」である十六歳の恵哉が、一家四人惨殺事件の嫌疑をかけられ自殺した時に、彼女達は出会う。息子の無実を信じる木綿子は真犯人捜しに乗り出すが、絹恵は懐疑的だった…。犯人が現場に残した「VS」の謎が解けた時、二人は恵哉の心の叫びを知る。長篇ミステリ。
話は面白いが、木綿子が嫌いなタイプすぎて苦手 -
自由気ままに生きてきた。
子供なんて欲しいとも思わなかった。
私の人生には、お金があるから大丈夫。
だと思ってたのに。
命の期限を知ったとき、
若い頃、お金と引き替えに提供した
自分の卵子のその後を探る。
私の遺伝子を持った子は
殺人者なのか。
私の子がそんなコトするはずがない。
だけど・・・。
遺伝子の強さを感じる作品です。 -
生活のために卵子を売った木綿子はその後巨万の富を得たが、癌に侵され、自分のDNAを受け継いでいる子供を捜し出す。しかし出会う直前に売買された卵子から生まれた恵哉は殺人を犯し自ら飛び降り自殺をしてしまう。悲嘆にくれている生みの親の絹恵に木綿子は犯人は別にいるはずだから冤罪に陥れた犯人を探し始める。
有り得ないような無理のあるストーリーだが、恵哉の繊細な心・純粋でやさしい性格、それゆえに起こした犯罪である。
最後に犯行に至る原因が出生の秘密にあったことが描かれていく。 -
少年の心の叫びを知る悲しい物語。卵子提供者とその卵子を買って子供を授かった2人の女性。その息子が惨殺事件をおこし自殺した時、彼女たちは出会う。
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一人の男の子をめぐって、普通のおばさんとセレブなおばさんの一騎打ち。
前半セレブおばさんのエキセントリックさが、ちょっと鼻につきましたが、後半は怒涛の展開。
そこに不思議な登場人物が複数現れて、話をかく乱させる上手い持っていきかたでした。
謎が次々暴かれるスピード感はなかなかよかったです。
「償い」の時のしっとりした雰囲気とは全く違って、面白かったです。
終わり方がちょっと短絡的だったかなという感じはしました。