- Amazon.co.jp ・本 (402ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344411203
感想・レビュー・書評
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発想自体は悪くない。しかし、話全体として無謀すぎるというか、矛盾やらでチグハグしてしまってる。主人公の木綿子の考えは偏ってるだけでなく、推理に関しても憶測のみという暴挙。結末も雑。二人の母親を登場させる構図はとても面白く、二人の考えの違いをぶつけあうのであればよかったものを。テーマもなんだかわからなかった。
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主要人物の暴走ぶりについていけず。。
犯人の動機も弱いし、納得いかないまま終わってしまった印象。
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子供をもてない女の気持ちは、子供をもてない女にしか分からないだろう。
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個人的には・・・う〜ん。
犯人探しに時間がかかったうえ結末がこれ〜?!っていう感じです
なので★1.5〜2ってとこでしょうか? -
読みやすい文章だし、テーマはいいような気がするんだけど、いかんせん主人公が馬鹿っぽすぎる。
この人いなかったらあの子まだ生きてたんじゃ?と思うと余計主人公が好きになれない。 -
過去に卵子提供をした女性が、その後の自分の子供の消息を追うと言う話。
いくらアメリカでも卵子提供者が、育ての親を探すのはタブーとされている中、主人公は強引に自分の息子を探し出す。
しかし、その息子は一家4人殺人を起こし、自殺してしまう・・・
残された遺族としては、真実が知りたいのが当たり前だと思うけど、主人公の身勝手さ、思いこみの激しさには辟易。
「償い」に次ぐ、2作目だけど、「償い」も主人公の自分の正当性を主張したいだけの物語に思えて、あんまり共感を覚えなかった・・・
基本的にこの人の作品は合わないのかも・・・ -
なるほど、VS 、ね。
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2008/4/13 アシーネダイエー甲南店にて購入
2010/10/7~10/9
1年半ぶりの矢口作品であったが、いつもながら家族関係を主題にした心理描写が見事な作品。アメリカ時代に貧困から卵子を売った木綿子とその卵子をもらって子供を産んだ絹恵。木綿子は自分の子供が産めなくなったとき、実の子供である「恵哉」を探し始めるが、ようやく見つけたとき、恵哉は殺人犯として自殺してしまう。一度も会えなかったわが子「恵哉」の無実を信じる木綿子は真相に迫ろうとするが。犯人が現場に残した「VS」とは何か?それが明かされたとき、事件の真相が明らかになる。
先日、同じく卵子売買などを取り扱った「マリアプロジェクト」を読んだが、女性は自分のお腹を痛めて産むので、こういう心境になるのだろうか。男の私にはいまひとつわからないところもある。ちょっと展開が強引なところがマイナスか。 -
「償い」の著者ということでこれも読んでみた。こちらは売買された卵子から生まれた子どもの話。その子が一家四人惨殺事件を起こしてそのまま自殺したとみられ、ショックを受ける育ての母と、無実を信じる生物学上の母が、真実を知るに到る物語とでも言いましょうか。ただ、提供した卵子のゆくえが簡単に知れちゃうとか、卵子を提供しただけで、ここまでエキセントリックな母になりきれるものか、イマイチ、ピンと来ない。
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アマゾンでの評価がこんなに低いとは・・。でも確かに読んでてちょっと違和感を感じた途中の誘拐劇は、酷評されてもしょうがないかな。わたしは「VS」の謎、深いと思ったし、実際こういうことで悩む子どもはいるだろうし、荒れるだろうなと思う。
「過去に金のために卵子を売った木綿子と、不妊に悩みその卵子を買った絹恵。二人の「子供」である十六歳の恵哉が、一家四人惨殺事件の嫌疑をかけられ自殺した時に、彼女達は出会う。息子の無実を信じる木綿子は真犯人捜しに乗り出すが、絹恵は懐疑的だった…。犯人が現場に残した「VS」の謎が解けた時、二人は恵哉の心の叫びを知る。長篇ミステリ。 」