- Amazon.co.jp ・本 (402ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344411203
感想・レビュー・書評
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女性作家のほうが女性の描写がリアル。(図書館)
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朝倉木綿子(ゆうこ)は、年老いた夫が残してくれた財産によって何不自由ない生活をおくっていたが、癌により自分の寿命が残り少ないと知ると、あるひとつのことが気になりはじめた。昔お金のない頃に提供した、自分の卵子の行方である。少なくとも1つや2つは無事に人間の子供へと成長しているのではないだろうか。
探し当てた息子はなんと、惨殺事件の犯人として疑われたうえに自殺か他殺かわからない死をとげたということで、彼を実際に産んだ母親に接触したり、探偵をやとって息子の無実を証明しようとする主人公であるが・・・あまりにも身勝手な行動、そして妄想の果ての思い込みなど、正直全く理解不能であるし、下手をするとただの金持ちの道楽か、精神的な病のようにも思えてくる。大体、この物語は何を最終目的にストーリーが進んでいるのか、最後まで読んでもわからなかった。 -
卵子提供によって生まれた息子。その息子が殺人犯になった・・・?
一方卵子を提供した女も息子を探し当てるが・・・・
なんだろう。なんだか結局なんだったの?って感じ。
ストーリーが入り組んでて感情移入できなかった。
誰も彼も中途半端だ。
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(200810)
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殺人事件の容疑をかけられ自殺した恵哉の無実を盲信し、遺伝子上の母木綿子が事件解決につっぱしる。償いと対にして語られるにはあまりに毛色が違う作品。扱うテーマのわりに深く読ませるところがなく、かといって木綿子で笑わせるわけでもなく、話のポイントが見えづらい。
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08.09.02〜08.09.09読了
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償いを読んだあとなので、内容にがっかりしました。話に無理がありすぎるような...残念
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『償い』が面白くて、こちらも繊細な話かと思っていたら・・。朝倉木綿子が最初からエキセントリックでついていけなかった。というより、そもそも登場人物全員に全く人間味を感じなかった。みんな何かしら問題を抱えているらしく、どこか精神が病んでいる。しかしその何かしらの問題は一切深く突っ込まれないまま詰め込まれているだけで、いわゆる不幸のバーゲンセールみたいだった。恵哉の孤独はわかるが、それで一家を惨殺した動機には弱いし、結局どういう人間だったのかということもわからないまま終わった。死んだ尾形の真相も解決されないままに終わったし、根岸のほうも、最後にあんなセリフを言わせておいて、結局背景は謎のまま。
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一家惨殺事件の犯人として自殺を遂げた
遺伝子上の息子の疑惑を晴らすべく、遺伝子上の金持ち母親が
事件を調べる話し。
まったくキャラに魅力がない。なぜ試験管ベビーと知った息子が
凶行に走ったのか、全くわからない。
主人公の富豪未亡人がえげつない性格なので
まったく感情移入できない。
ラストは主人公が狂気の沙汰。
読者に人工授精について良くないイメージを植え付けたいのか?
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エキセントリックな内容だった。が、そんな木綿子の「思い込み」が事件の概要を明らかにしていく。
子どもをめぐる「母親」の思いを、絹恵と木綿子が分け持っているのだろうと感じた。
展開内容に疑問が残るが、これ以上手を入れるとスピード感が薄まるかもしれない。