真夜中の果物(フルーツ) (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 1228
感想 : 93
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  • Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344416178

感想・レビュー・書評

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  • 女子の身勝手は嫌いです
    けどそれは時にものすごい武器にもなります

  • 何回読んでも素敵。


    好きだ

  • 共感できる話ばかりで、とてもよかった。素敵な小説。

  • カバーイラストが素敵でカバー買いしてしまいました。掌小説集。初読みの作家さんでしたが、とてもよかったです。どの話もするすると気持ちの中に入ってきて、とても共感してしまった。他の小説も読んでみたい。

  • いつかしたことがあるような甘酸っぱい恋愛。失恋系が多め。純粋だけど素直になれない大人の恋。

  • 37のショートストーリー、というよりも、いつか話に使おうと思いついた場面を台詞を記録したアイデアノートって感じ。これで本が作れちゃうのかー。すごい。

    それぞれの話の内容よりも、最後に必ず一ページ使って書かれてるポエムが女性には共感できて面白い。
    と思ってたら人気歌人の処女小説だった。なるほど!

    強がりに気づいて欲しい気もするし
    絶対気づかれたくない気もする

    さわってはいけないものを
    こっそりとさわる
    子どものときからの癖

    思いきり悲しむこともできなくて
    中途半端に傷ついている

  • 可愛い表紙に惹かれて本屋さんで
    立ち読みしました

    ちょっと読んでみるつもりが気づいたら半分くらい読んでました(笑)
    で、結局買って家でまた読みました

    数ページの短いお話とそのあとにある短歌がひとつひとつとてもよかったです

    『一目惚れ』というお話がわたし的に一番好きです!

    コンビニのアルバイトのたぶん年下の中学時代に好きだった先輩にちょっと似ている人。
    その人に会うために、とくになにも買わないけどコンビニに通う。
    話しかけたいけど、きっかけがなくて。
    きっかけを探しながら毎日通う
    コンビニが嫌いじゃない。

    きゅんっですね(*´∀`*)

    『いちご味とオレンジ味で悩んでるふりをしながら恋に悩んでいる』

    この短歌、すごく好きです!

  • 短い小説がぎっしり詰まった本でした
    どれも設定が全部違っていて
    小説が終わったあとに書かれている短歌にぐっときます
    あんな短い言葉でこんなに納得できるのってすごいなあ
    小説も1本1本、完全なハッピーな恋の話はあまりなくほんのり苦いような悲しいようなお話が多いのもリアリティがあって面白かったです

  • これは、好き嫌いがありそうです。
    ひとつ2~3ページに
    短歌(?)がついてるショートストーリー。

    日常に、
    それこそ今この時にでも
    起こっていそうな出来事たちを
    さらさらと書いてくれています。

    久しぶりに会うあの人、
    一緒にいたはずなのに何処か噛み合わないあの人、
    さよならのキスを悲しいと教えてくれたあの人、

    たくさんのあの人が登場します。

    検索に引っかかるように、
    自分の中でもリンクするようなものがいくつか。

    「はれた目は、メイクでも隠しきれていない。
     別にいいけど。もうあの人がいないなら、どうでもいい。」

    あー、あったよ、そんな時が!
    と思わずにはいられませんでした。

    あとがきで著者は、
    「いつの日か消えちゃいそうな感情を
     今は抱えて歩いていたい。」
    とおっしゃっています。

    パラパラと読みきれてしまう一冊ですが、
    好きという感情をすくいとった
    ちいさな日記のような一冊。
    若い子が好きかも!笑

  • 3ページ程の掌編と短歌で綴られている。掌編も読みやすくてよかったのですが、それよりも31文字の短歌のほうがずっと雄弁な気がしました。ちくっと胸に刺さります。

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著者プロフィール

1983年、北海道生まれ。歌人・小説家。立教大学文学部日本文学科卒業。2001年、短歌集『ハッピーアイスクリーム』で高校生歌人としてデビュー。2009年、『ハニー ビター ハニー』で小説家としてデビュー。その他、詩やエッセイなど様々な分野で活躍。著書に『あかねさす――新古今恋物語』『真夜中の果物』『こぼれ落ちて季節は』『この街でわたしたちは』『消えていく日に』『そして旅にいる』『マッチング!』などがある。

「2023年 『この場所であなたの名前を呼んだ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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