- Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344426917
感想・レビュー・書評
-
京都市の北の久多から一人で離れ、左京区の高校に通うために寮に入っている紫乃は、祖母から古いものの声を聞くことのできる「ふることぎき」という力を受け継いでいる。弁天様の導きで(!)弁天様のイケメンの孫が経営するアンティーク弁天堂のアルバイトをすることになり、いろいろな不思議なことに遭遇することになる。弁天様が実際に現われたり、妖精、閻魔大王が現れたりと、何だか突拍子もないのだが、結構どの話もほっこりするのである。たわいないけど楽しめた。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
利休の人形の話は興味深かったです。
利休遺愛の茶杓ゆがみを見に、東京の永青文庫へ行く
話は、わかりにくいと思います。
京都にも利休ゆかりの地があるのに。 -
自分ではきっと購入することはないだろうけど、アンティークというものに心惹かれます。
そういう系のお話が読みたくて借りてみました。 -
好きな雰囲気だった。洸介も紫乃も、ちょっと浮世離れしててほほえましい。
-
「白鳥の恋人」
名前を呼び続ける者。
忘れてしまった訳では無く、思い出として前に進む為に一人で特別な迎えをしていたのではないだろうか。
いくら相手が心を揺さぶろうと、大切な人の肩見を簡単に他人に譲る人など居ないのでは。
「茶箱のこころ」
心の底に秘めた思い。
素直に言葉にする事は大切だが、感情任せにし過ぎると本心でない思いを発してしまう事もあるだろうな。
嫌な出来事を思い出す品でも、たった一言添えるだけで新たな思い出の品に変わるのだな。
「茶人はめぐる」
並び歩く二人の姿は。
安直な考えではあるが、確かに下の名前で呼び合う男女を雇用主とアルバイトの関係とは思わないのでは。
悪用しないのであれば、特殊な能力であろうと努力し得た技術なら活用していくべきだな。
「魔女のチャームブレスレット」
大切な友人との再会。
過去に起きた無差別な狩りを思えば、見て分かる様な事も出来ないだろうし冗談程度に話をするだろうな。
予定外の事だから仕方ないのかもしれないが、もう少し癖の弱い物は無かったのだろうか。
「閻魔大王と愉快な仲間たち」
夢見の悪さの正体は。
同じ寮内で生活していたのであれば、力の強い彼女に移り変わって話をする事は出来なかったのだろうか。
最後まで語られなかった、彼の本当の力は一体どのレベルなのか気になる結末ではあった。 -
読みやすさは◎。
描写は好きだけれど、人物設定は今ひとつしっくり来ない。 -
仲町さんの作品はどれも好きで、ハズレがなかったのだけとこの作品はダメだったー。