is in you (幻冬舎ルチル文庫)

著者 :
  • 幻冬舎コミックス
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  • Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344822047

感想・レビュー・書評

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  • 高校生編と社会人編の二部構成になっています。
    舞台は日本と香港で、帰国子女の繊細ネガ受と、ノンケな
    明朗攻という、一穂さんお得意のパターン。

    もうこの作家さんの持ち味だというのは分かっているのですが、
    蘊蓄が凄すぎて話に集中できませんでした……。
    広東語に日本語訳までつけてくれちゃってたりしますが、中文
    いる……?って思ってしまうのです。多くの作家さんがとる手法
    ですが、中文は『』書きで区別でいいじゃん、と思ってしまった。

    展開は相変わらず淡々としてて静謐な空気が漂ってます。
    読み物としては観光ガイドのようで、まぁ普通に楽しめました。
    あ。レーターさんがもの凄くいい味だしてたと思います。

  • 世界に引き込まれて一気に読んでしまう一冊。
    高校生の鬱屈した想い。から13年後に飛ぶとは思わなかったが(^^;;それで香港返還の時代だったんだね。
    ファミレスで広東語で想いをぶつける
    一束。再会してからより、高校時代が印象的かな。
    広東語のセリフが広東語で書かれててすごい‼だから世界に引き込まれるのかな?
    自分も香港に行ったような感覚。

  • ★4.0。一穂さん開拓3作目にしてようやく出会えたこの感じ…。たまに文章のテンポに乗れない部分もあったけど、とにかく萌えたのでほとんど気にならずに済んだ!「再会モノ」「不毛な関係で擦れている受」「そんな受に‘俺にしろよ’とか迫っちゃう攻」という私の鉄板シチュの豪華フルコースだなんてラッキー。こういうのは攻が受の不毛な関係を知った時の反応が一番の読み所なんだよね…!個人的には引っ張った割に駆け足でくっついた気もするけど、でも萌えた。しかし無知過ぎて香港描写はほぼわからなかった…orz

  • 大人の一束が仕事をするところがもっと見たかったような気もする。佐伯さんがとてもいい味を出してました。佐伯って名前のキャラクターはどんな作品でも比較的いいところをさらっていくキャラクターなのが暗黙の了解。

  • 佐伯が気になる。

  • 舞台は香港です。先日読んだ『Off you go』はこれのスピンオフなんだね。。そっちのが、好きだな、個人的には。たぶん単純に好みの問題で。ひたむきに真っ直ぐに愛を乞うさわやかな攻とちょっと難しい、欲しがらない子の受。どっちもあんまり興味ないなぁ・・・微妙に。逆に佐伯密と一束の組み合わせの方が、興味がわいた。似たもの同士なんだろうな~と。その後の『Off you go』で密の隠された心の内を知ってしまっているので、そっちのが余計せつない感じがする。

  • 歌や本etc、 既存のイメージを利用しすぎる作家さんとの辛口評がありますが、一束が圭輔を案内する場所は 映画『慕情』を思いおこさせ、わくわく感ドキドキ感が増し、しだいに不安も大きくなっていく。
    そして事件! 心臓バクバクしました。

    蘊蓄? 知らないと損なのか、他人の作品のイメージを利用して伏線を張ったり補足するのはずるいのか。

    香港が舞台の再会物…と言うより…健康で爽やかで 「いい人すぎる」先輩圭輔 VS 病弱だったらしい「人の悪い」上司佐伯。
    圭輔が来なかったら 関係はあっさり終わっていたはず。一束とはお互い『自分が思っているより好きだった』ようだが。
    一穂先生で、一番好きだった。スピンオフ『off you go』を読むまでは。

  • ⇒『is in you』
    『off you go』 スピンオフ

  • 先輩×後輩

    香港からの帰国子女である主人公は、周囲になじめずに転入した高校にある誰も来ない旧校舎でそっと自分だけの時間を楽しんでいた。ある日その旧校舎に先輩が一人入り込んでくる。
    周囲になじめなかったはずなのに、先輩だけはなぜだか心を許せるようになっていた。
    しかし、ふとしたすれ違いから仲たがいをしてしまう。
    それから数年、香港で再会した二人は…

    色々と詰め込まれた本なのに、雑然とせずにちゃんと消化されていて頭の中がとっても幸せな飽和状態になりました。
    ただ、主人公の身体的な問題については、「え?そんな描写あったっけ?」と書かれている情報が少なすぎて思わず前に戻って確かめてしまったりした。
    上司がひどいという見方もあるけど、それはそれでいいかんじ。
    女性もいい意味でそこまで主人公たちにからんでこないし、実在しているような「リアル感」もよいとおもう。

    大阪が舞台になったお話もおもしろかったです。
    わんこがかわいいです。

  • 一穂さんらしい雰囲気。高校生→社会人再会物。受け後輩がゲイで、先輩は当時ノンケという…これも一穂さんの定番?(まだたいして読んでいない)が、終始淡々とした感じ。読後はほんわかいい気分。

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著者プロフィール

2007年作家デビュー。以後主にBL作品を執筆。「イエスかノーか半分か」シリーズは20年にアニメ映画化もされている。21年、一般文芸初の単行本『スモールワールズ』が直木賞候補、山田風太郎賞候補に。同書収録の短編「ピクニック」は日本推理作家協会賞短編部門候補になる。著書に『パラソルでパラシュート』『砂嵐に星屑』『光のとこにいてね』など。

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