科学的とはどういう意味か (幻冬舎新書)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 1988
感想 : 283
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  • Amazon.co.jp ・本 (197ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344982208

感想・レビュー・書評

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  • 科学とは、誰もが再現できることと定義。これを震災後、計4日12時間で書き上げたのはすごい。

  • 理系のくせに、科学的に考えることが苦手な自分。テレビを見ながらでも、どんな事でも、疑問を持ちたい。

  • 気になっていてやっと読めた一冊。新書も高いから。電書で割引されていたので購入(*´∀`)俺も理系だけど科学って何と言われても科学とは論理的に考えられ、それが当てはまるもの的な認識しかなかった。タイトルが気になる人は是非どうぞ。

  • 科学的であろう、という本。

    常識当たり前を疑って、自分の頭で考える。思考停止にならないこと。
    わからないなら、調べる。
    数字は唯一?絶対的な基準だから、ある程度把握しておく。月までの距離とか、1ヘクタールはどのくらいか、自動車の重さとか。

    文系の壁と同じ匂いがした気がする。

  • 科学的な考え方の大切さを教えてくれる貴重な一冊。中身も非常にわかりやすい。

  • 「科学的である」とは「他者が同様の手法を使って再現できるということ」

  • 数字を拒否しがちという点において、典型的「文系」のわたしには耳が痛い。ものの仕組みや道理がなぜ重要なのか、著者の意見が平易に綴られていて受け入れやすかった。
    合理的であること、即ち冷静であること。

  • スカイクロラの森博嗣による科学的とはという根本的なものを、東日本大震災の影響ですが考え直すべきという主旨の本。科学的にとはを考えることで、事象を感想やイメージだけで捉える危険を感じさせてくれる。
    科学を敬遠する人は自分で考えることから逃げる人だ。科学とは、だれでも再現ができるものである。実験が科学では無い。数字や実験により、再現可能なものに近くなるということ。知ってるか知らないかは大したことはない。
    文系と理系の違い。省略、ジャンプで結論にいきたくなるが、それが気持ち悪くて、一つ一つ確認するのが理系、科学的であるということ。鳥はどうして飛ぶことができるのか?翼があるから。しかし、翼があっても飛べない動物もいる。
    科学は、神とか信じること、単純にすることでわかった気にすることができる。支配しやすい。科学は、理論によって、人間味のあるものを排除できる。思い込みから脱却し、慎重に事実を確認すべきだと。
    津波は5メートル。これは高さであり、5メートルの堤防があれば防げる。これは間違い。波が押し寄せることで、力量は5メートル以上。波は押し上げられ、より高くなる。感情ではない、確認が必要だ。
    科学の存在意義は、人を幸せにすること。祈ってますではなく、それはそれで人を救うけど、科学で本当に救うことも大切だ。理系の人にとって、世界はこんな風に見えている。

  • 科学の大切さについて、なるべくニュートラルな立場でわかりやすく説明してくれる内容。

    ●文系と理系と二つにすっぱりと自分を分けてしまうのはもったいない。
    ●科学を敬遠することは、他の分野に比べて日本人が日本語を知らないくらいに致命的なこと。
    ●学生の時に学んだ学問のほとんどは暗記ができれば良いが、数学はメソッド(方法)を学ぶので、他の学問とは少し違う。
    ●幽霊はなぜ、壁をすり抜けたり宙に浮けるのか。つまり空気と同じ質量だから、風に飛ばされもするし、拡散もする。空気は密閉されていればガラスなどもすり抜けることはできない。であるとすれば一体何なのか?
    ●身近にある物の数字を知ることが大事。質量なども。
    ●科学のおかげで宇宙にある法則は地球に即した法則で想定できる。今の所、あてはまらない法則はない。
    ●科学とは誰がやっても再現できること。

    などなど、とても為になりました。
    それにしても、知らないことばかり…。

  • 科学を楽しいと感じるかどうかは人それぞれだけど、科学は人を幸せにするためにあるのだし、危険から身を守るのは科学だし、科学を毛嫌いして耳を塞ぐといろいろ損をするので、聞く耳を持つことを推奨するような本。

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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