大便通 知っているようで知らない大腸・便・腸内細菌 (幻冬舎新書)
- 幻冬舎 (2012年11月30日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (177ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344982918
作品紹介・あらすじ
日本人は一生に約8.8トンの大便をする。が、ふつうはそれから目を背けて生活している。しかし、便とは自らの健康状態を知らせる体からの「便り」である。では、そもそも大便とは何でできているのか。固形成分の3分の1を占め、大腸内の環境に多大の影響を及ぼす「善玉」「悪玉」と呼ばれる腸内細菌は、それぞれどんな働きや悪さをするのか?大腸と腸内細菌の最前線を読み解き「大便通」になることで「大便通」が訪れる、すぐに始められる健康の科学。
感想・レビュー・書評
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便は腸からのお便り、というキャッチフレーズにシビレました。
内容はめちゃくちゃ真面目で物凄く勉強になります。
便は茶色く、水に浮き、柔らかすぎず硬すぎず。
そうなっていないと腸に問題ありです!また、臭いや、色で腸内細菌の良し悪しが見えるということで、私も日々腸からのお便りを読んで、応えていこうと思えました!
ヨーグルトと、食物繊維を摂ろう!
健康な生活は腸から!
ヤクルト、カルピス、ヨーグルトって良い!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
著者の辨野義己(べんのよしみ)さんは、れっきとした理学研究所の研究員です。
腸内細菌を研究し続けて6000以上の便を分析してきたそうです。
まさに大便通!ここまでくると凄いとしか言いようがないですね。
大便の成分の80%は水分、残りの20%が固形成分で1/3が食物残渣、1/3が腸粘膜、1/3が腸内細菌だそうです。
腸粘膜は、皮膚と同じでたえず新しく入れ替わっているので垢のようにかなりの量が便になって出てきます。
腸内細菌は、便1g当たり1000万~1億いるというのですから、まさに便は細菌の塊みたいなものですね。
なんとヒトは、一生(80歳として)で8.8トンの大便をするそうです。
あー驚いた!
http://ameblo.jp/nancli/entry-11573469575.html -
腸内環境の大切さと大便の色形匂いからその状態を測れるということを興味深く教えてくれる。各所に見られる小粋なジョークで読みやすい。
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大阪樟蔭女子大学図書館OPACへのリンク
https://library.osaka-shoin.ac.jp/opac/volume/571819 -
「元気のしるし 朝うんち」を読んで、良い便とはどんなものかや、腸に良い食事や運動がざっくりとわかった。
数年に1度、ものすごい腹痛が起きるので、腸内環境をよくするにはどうすればいいかを、より詳しく知りたくて読んだ。
内容は、便通を良くすることの大切さや(病気やアレルギーを予防できる)、便の研究の意義が大半だった。
なので、腸内環境を良くするにはどうすればいいかは、「元気のしるし 朝うんち」の方が情報量が多い。
ただ、なぜビフィズス菌のヨーグルトがアレルギーの予防にいいか(→アレルギーを促進するTh2細胞を減らすから)や、動物性タンパク質をとりすぎるとなぜ大腸癌になりやすいのか(→発癌促進物質の二次胆汁酸が多く作られてしまうから)がわかってよかった。
「元気のしるし 朝うんち」を読んだときも思ったけどべんの先生の人柄いいなあ。
あと、さつまいもヨーグルトは「元気のしるし 朝うんち」でも勧められていたけど、別々で食べてもいいのかな…一緒に食べないといけない理由は書いてなさそうだった。 -
普段目をつぶっている、大便に焦点を当てるに最適な本。腸こそ万病の源と主張し、食物繊維とヨーグルトが助けになるとのこと。腸高齢化が進んでいるという表現には、笑った。
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腸内環境が大便を調べることでわかる!
ということがわかる。
第一人者による、類書をみない本。
ヨーグルトを山ほど取りたくなる。 -
テレビを見ていると、以前番組の企画で便秘を解消したはずの芸能人が、また便秘に悩んでいると何回も何回も健康番組に出ているのを目にする。
誰もが関心は高くてもなかなか治らないものだ。
その原因の一つは、食生活だろう。
この本を読んで気がついたのは「肉を食べると便秘になる」ということ。
今まで意識することがなかったが、考えてみると一週間程の酷い便秘になる際、焼肉を食べた後が多い気がする。
おかずの一品で食べる程度は問題ないが、焼肉でほぼ肉しか食べていない日以降便秘になっている。
体は本当に正直だ。 -
世界中の誰よりも多くの大便を見てきたと自負するうんこ博士ベンノ先生が書いたうんこの本。役立つ情報が満載であることに加え、飾らない文章が非常に魅力的。毎日のうんこに気を配るようになった。腸内細菌のバランスをコントロールしよう。コアラの食糞文化は初めて知った。