- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784393363607
感想・レビュー・書評
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フランクルに興味を持ったきっかけ
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英訳するとYes to life in spite of everythingだそうで、これまたぐっときた
「それでも」なんて、そこんじょそこらの人に言われても
大人気ない私は反発してしまいそうだけど
フランクルが言う「それでも」はどれだけの勇気を持った言葉なのか
「人生の意味についての問い」のコペルニクス的転回
人生は何かを行う劇場、ただの箱みたいなものでそれ以上でも以下でもないって今は受け取った
パリオペラ座でも武道館でもキネマ倶楽部でも、その建物といい演目はきっと別の話!
解説がとても分かりやすかった(P211)
1)現代は意味喪失の時代で、いかにして意味の再発見が可能であるかという問題があって
2) その可能性がフランクルの言う「快楽への意思」「力への意志」「意味への意思」のうち「意味への意思」に求められること、
3)「 意味への意思」における「人生の意味についての問い」のコペルニクス的転回によって「創造価値」「体験価値」「態度価値」が実現可能であること
4) これは人間の「精神的無意識」である「芸術的創造」「愛」「良心」に基づくものであること
これくらいまとめられるようになりたいなあ、、、
生きてるだけでいい、なんて言葉が腑に落ちなかったけど
自分らしい態度を持つっていう前提があればなんかそれも受け入れられる気がする -
読みやすそうではあるが,この人の境地にはまだ立てない.
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2021/9/26
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自己啓発本ぽいタイトルですが過酷なナチスドイツ強制収容所経験本名著「夜と霧」著者精神科医が終戦翌年ウィーンで講演した内容。生きる意味において「私は人生にまだなにを期待できるか」ではなく「人生は私になにを期待しているか」を問え楽しい人生などない、苦悩こそが意味ある人生を実現できるのだと。人間はあらゆることにかかわらず、身体的心理的な病気の苦悩にもかかわらず強制収容所の運命の下にあったとしても人生にイエスと言うことができるそうです。私には無理ゲーです
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#185
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請求記号:WM9-FRA
https://opac.iuhw.ac.jp/Akasaka/opac/Holding_list?rgtn=2M020301
<袴田優子先生コメント>
V.E.フランクルは、ナチスによる迫害を生き抜いたオーストリアの精神科医です。彼の代表作といえば「夜と霧」ですが、私が皆さんくらいの頃にタイトルに惹かれて手に取ったのはこの本でした。青年期は、自分とは何か、生きている意味は何か、に迷う時期でもあります。「生きる意味は何かと問うのはあなたではなく人生なのである」というメッセージの意味を、本書を通してより深く探求されてみてはいかがでしょうか。あなたが人生を生き抜くうえで何かしら手がかりが見出せるかもしれません。
<BOOKデータ>
ナチスによる強制収容所の体験として全世界に衝撃を与えた『夜と霧』の著者が,その体験と思索を踏まえてすべての悩める人に「人生を肯定する」ことを訴えた感動の講演集。 -
・途中で出てくる詩、哲学、科学も興味深かった。
・いずれにしても実現されなかった時間は、失われた。永遠に失われた」
・一番好きなのは、カントの「あたかも…のごとく行為せよ」という公式を応用した
「あたかも、2度目の人生を送っていて、1度目は、ちょうどいま君がしようとしているように、すべて間違ったことをしたかのように、生きよ」
・まだ起こっていない出来事は、放っておけば、いつまでも起こらないまま。しかし、まだ起こってないことをまさに起こすよう、責任を自覚しなければならない。
数々のありがたいお言葉がありましたが、自分にとっては重すぎました。内面の進歩に向き合う苦しさが…
「人生は自分になにを期待しているか」を問い続けるのって難しいことです。
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フランクル繋がり。『夜と霧』に次ぐ人生を共にしたい書。