- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784393363607
感想・レビュー・書評
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何度か読むたびに、含蓄のありそうな本。
「愛されてる人間は、役に立たなくても、かけがえがない」
ほんとね。資本主義に惑わされるとろくなことないな、とか。
腹落ちさえさせちゃえば、yesで、その先が良いか悪いかなんて関係ないのかもしれない、とか。
「いつかは死ぬからこそ、なにかやろうと思う」
自殺はダメですよ。生は与えられたもの。その中で最善を尽くしたいものです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
夜と霧の方が好きかな。
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「夜と霧」のフランクルが、強制収容所から出た直後に行った講演の内容をまとめた1冊。極限の状況を生き延びた彼の言葉だけに重さは半端ではない。精神科医の彼は、収容所にいるときから、自分の状況を客観的にみつめ、いつか講演を行うことを考えていたとのこと。希望を失わずに生きること重要とはいっても、終わりの見えない極限状況の中ではそれは難しい。人生の意味を求めながら生きるのではなく、人生から突き付けられている課題に答えながら生きることが重要だという視点の変換には驚かされた。与えられるのではなく、自ら答えていく姿勢が必要なのだ。
講演なので、表現も比較的平易でわかりやすいです。何回もじっくりと読みたい1冊です。 -
フランクル先生の心理学、人生史観、についての書
まだ半分も読めていない、疲れた時に読みたい。おそらく、読みたくなるような心理状況になったら得られる何かメッセージがあるはず。期待を込めて★3 -
名著「夜と霧」の著者フランクルの講演集+解説。物語仕立ての夜と霧より夜と霧とその他著書でフランクルが伝えたかった事がストレートに伝わる一冊。解説は難しい文章でなかなか頭に入らなかった。
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死んではならない
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苦悩には必ず意味があり、人生が我々に課す課題である。
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本文は読めたが、解説が難しかったので、解説は読んでいない。人生にはそれ自体に意味があり、いつ何時でもその意味を問われ続けていて、人生の答えを差し出すために私達は生きている。というようなこと?だから生きる意味がわからないと自殺をすることは、オセロの勝負中に、盤をぐちゃぐちゃにしてちゃぶ台返しをするようなもの。と理解した。
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2ヶ月に1冊は古典を読むことにしている。本を登録するときに気付いたが「夜と霧」の著者か。アドラーに影響を受け精神科医になった後、ナチスの強制収容所に入れられたら経験を持つ著者の人生論。
古典を読むときは「そうかな?と思っても自分の経験が足りないだけだ」と思い読むようにしている、が本作はなかなか頭に入って来なかったな。特殊な状況下に置かれた著者だが、後世にも通じるような普遍的な内容では無いのではと感じてしまう。 -
何度か思い出したように手に取ったりパラっと読んでみたりばかりでしたが、昨日今日と思い切って最初からパラパラと読んでみました。
アドラーを読んだら次はコレだなと思います。改めてですが、フランクルはフロイトに学びつつ、アドラーの弟子でもあるのだなと感じさせる内容でした。
ただ、フランクルの言葉が圧倒的な重みを持って響いてくるのは、やはり彼自身の潜り抜けた限界状況、つまり「強制収容所」の生活というのがあるからでしょう。『夜と霧』でも半分以上の紙面を収容所の体験に割いていますが、この本でも収容所の体験が多く引かれています。
素晴らしい言葉は沢山散りばめられているのですが、一つ印象に残ったところを挙げるなら、「不治の病を抱えた患者はこの世に生きる意味がない、殺すべきだ」という意見に対して徹底的に反駁を試みるフランクルの姿です(第2章)。
おそらくフランクルは、当時の安楽死の議論の中に、精神病棟での悲劇の根本、ひいては強制収容所そのものを生み出した根源的な誤解・偏見・差別を見ていたのでしょう。だからこそ、そうした邪見に対して身を投げ出して敢然と立ち向かわなければならなかったのだと、そんなふうに読みました。