陽気なギャングの日常と襲撃 (祥伝社文庫 い 14-2)

著者 :
  • 祥伝社
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  • Amazon.co.jp ・本 (440ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396335212

感想・レビュー・書評

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  • 人気シリーズ2作目
    んんやっぱり面白い
    陽気で、嘘を見抜く男、演説能力に長けた男、スリが得意な青年、究極の体内時計をもった女性による
    4人組のギャング
    みんな良いキャラ

    「ギャングやるには4人が良い」と毎回書いてありますが実際そうなんですよね
    仕事や呑みでも4人がベストです
    飲み屋だいたいテーブル4人掛けだし、長机でも気づけば4人単位でかたまり、違う話をしだすし…大事な話とかする時は、4人までがベストな気がしますね

    • アールグレイさん
      こんばんは、初めまして、ゆうママと申します!フォロー頂きありがとうございます。
      ベルゴさんというお名前は、タイムラインでよく拝見していました...
      こんばんは、初めまして、ゆうママと申します!フォロー頂きありがとうございます。
      ベルゴさんというお名前は、タイムラインでよく拝見していましたが、まさかフォロワーさんになって下さるとは・・・・これからどうぞよろしく(^-^)私は、ブクログ歴2ヶ月程ですが、今まで読んだ本は記録してあります。でも、感想等は記していないのです。早くブクログを知りたかった!その一言です。・・・伊坂幸太郎さんは、今までの記録を調べたのですが、なんと「アイネクライネ・・・」しか読んでいないのです。でも、最近気になっている本は、「陽気なギャング・・・」2冊です。フォロワーさんから「死神の精度」も薦められました。ベルゴさん、どうですか?是非アドバイスを。(^_^)/
      2021/04/15
  • 前作とは違い、まずギャング一人一人の人助けが描かれます。随分と今回は世話焼きだなと思ったら…あれもこれもつながっていきました。

    ギャングのいるところにはいつも事件が起きて、なんだかコナンのようだなぁと思いました。正義って何だろう、と考えさせられます。

    前作を読んだ経験を活かして、これは伏線かな?と予想しながら読めました。今作もおもしろかったですが、スピード感は前作の方があったかもしれません。もう1作続編が出ているので、今度読んでみようと思います。

  • 前作『陽気なギャングが地球を回す』が余りに爽快で面白かったため、中毒のごとく続編を手に取ってしまった。

    『陽気なギャングの日常と襲撃』
    今回は随分と異色な設定から始まり、第1章は短編が続き、第2章目から本業始動モードのようだ。章を追う毎にこれら第1章での個別の短編も少しずつ結び付いていくような構成。

    伊坂幸太郎さんのあとがきで腑に落ちた。
    元々は、短編だった作品にアレンジを加えたものらしい。それにしても上手く組込んで関連性を付けたものだなぁと思った。この辺のテクニックは伊坂さんお手のものだろう。

    本作も前作と同様に、成瀬と響野、遠野と雪子が活躍する。やっぱり悪党なんだけど憎めない。
    好きだなぁ〜このキャラクター達!
    日頃悪いことをしているから、時々良いことをやって帳尻を合わす。
    今回は、特に全体を通して良い人感が際立っていた笑
    更に、お人好しに近い良い人が次々に出現するので、フィクション感たっぷりで面白かった。

    この点では、エンターテイメント性が前作よりも増している様に感じた。細かい設定の漏れが所々気になったものの、深読みしなければとても楽しめるし、気分転換になった。
    ただ、前作程には、疾走感やいい意味でのハラハラドキドキや、騙された感がもう一つ味わえなかった。尻すぼみではないが、あまりに潔く終わった場面や、あの後どうなった?あれで終わり?と置いてけぼりになる箇所があった。

    スカッと非日常的な爽快感を味わいたい時にオススメ!
    登場人物や前作との繋がりがある為、未読の方は、是非、前作『陽気なギャングが地球を回す』から読まれることをお勧めしたい。

  • ロマンはどこだ!? カジノに乗り込みドラッグ企業社長令嬢を救出するというメインのお話しには、ワクワク・ドキドキ感がたまりませんでした。短編4話が多々つながっていき、伏線回収で納得。銀行強盗には悪い奴ばかりではない!というとろこに4人のロマンを感じました。全員のキャラが相当際立っていてとても心地よく、久遠のキャラが(いい意味で)濃いですね。でも一番は雪子さん。峰不二子を彷彿とさせ、とても色っぽい。雪子さんの話し方は私の大脳の中で不二子のセクシーボイスが響いています。キャー!超クール。まずは緑色終了。

  • 2023.6.1 読了 ☆8.2/10.0

    5年以上前に読んだことがある本作を改めて読みたくなり、久しぶりに開いた。

    前作に続き、今作もお馴染みの4人が登場するのだが、序盤は四人それぞれの日常を描いていて、それがなんともユーモラスで皮肉と機知に富んでいて、色褪せない面白さがある。

    ミステリーなのだが警察対銀行強盗(この4人たち)という構図ではなく、銀行強盗が誰も傷つけずに様々な事件に巻き込まれたり、逆に首を突っ込んだりして、その展開に引き込まれる。

    3作目もまた読もう。

  •  ギャング4人のやり取りがおもしろく、何度も吹き出してしまいました。仲がいいのか悪いのか、一目置いているのか、あきれているのか・・・。微妙な距離感が絶妙で、しゃれの効いた冗談も多く出てくるので、楽しく読ませていただきました。続編も、すぐに読みたいと思います。

  • 4人の特技はもはや超能力!
    演説能力はありそうですが(笑)

    登場人物のショートストーリーから繋がって、話に入りやすかったです。
    前作から読んだ方が絶対面白いと思いますので、是非前作から読まれることをオススメします!

  • 2021(R3)2.12-2.24

    読了してから間が空くと、けっこう記憶が消えてしまうことに気付き、慌ててネットで「復習」する。

    それを見て物語を思い出しながら、
    「この話って、『ルパン3世』っぽいな。」
    と思った。

    4つの独立した物語が語られ、4人のキャラがさらに際立つ。
    そしてそれ空の物語が一つに集約され、クライマックスを迎える。
    そのクライマックスの場面など、まさにルパン3世!

    フィクションの醍醐味を堪能しつつ、リーダー成瀬の立ち居振舞いに、あんな管理職(リーダー)になれるといいなぁと、ちょっとリアルな感想ももちました。

  • 前作の『陽気なギャングが地球を回す』の単純な続編というわけではなく、最初の方は登場人物がばらばらに出てきてそれぞれ独立したストーリーになるのかな、と思いきや、第二章以降はエピソードが複雑に収束していき、ひとつの大きなお話にまとまっていくという感じ。

    それもそのはず、作者の新書刊行時あとがきによれば、長編小説として書き始めたわけではなく、途中で独立した短編として書き上げたものを長編の第一章として組み込んで以後を書き下ろした、という事情があったらしい。
    なるほどそういうことであれば、なんとなく納得。

    まあ、いずれにせよ、この個性あふれる魅力的な登場人物たちがいいのだよね。これもっとシリーズとして書いてくれないだろうかねぇ。

  • 伊坂幸太郎の『陽気なギャング』シリーズ②

    今回もあの4人が大活躍。銀行強盗をやりつつ人助けもしちゃうお人好し。そして憎めない。
    何気ないアイテムやエピソードがあとあと役に立つという伏線回収の美しさ、各話の冒頭の辞書的機能も、ちょいちょい出てくる諺も健在w
    『卵を割らなければ、オムレツを作ることはできない』が私のお気に入り(o^^o)

    幻の女の正体と間抜けな誘拐犯のその後は描かれず気になるところ…次の話で出てきたりして笑

    前作を読んだ上で読んでほしい一作です!

著者プロフィール

1971年千葉県生まれ。東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で、「新潮ミステリー倶楽部賞」を受賞し、デビューする。04年『アヒルと鴨のコインロッカー』で、「吉川英治文学新人賞」、短編『死神の精度』で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞。08年『ゴールデンスランバー』で、「本屋大賞」「山本周五郎賞」のW受賞を果たす。その他著書に、『グラスホッパー』『マリアビートル』『AX アックス』『重力ピエロ』『フーガはユーガ』『クジラアタマの王様』『逆ソクラテス』『ペッパーズ・ゴースト』『777 トリプルセブン』等がある。

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