農ガール、農ライフ (祥伝社文庫)

著者 :
  • 祥伝社
3.80
  • (105)
  • (268)
  • (174)
  • (21)
  • (1)
本棚登録 : 2262
感想 : 217
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (351ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396345235

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 今に矛盾や不満を感じて、その殻を破り試行錯誤しながら生きていく様がとても良かった。それが農業だったわけだけど別になんだって良い。面白かった。

  • 垣谷美雨さんの本で今まで読んだ物は4、50代の主婦が主人公だったが、今回は30代の未婚の女性で新鮮だった。
    そして内容はとにかく現実的で、まるで農業を始めたことがあるかのような生々しさだった。
    私はまさか久美子が農業で成功すると思わなかったし、結局修とよりを戻すのではないかと考えていた。しかし、修がグレープフルーツの彼女と結婚したことも、亜美や静子やヒトミがスピード婚したことも(後者二人は久美子を騙すような形で後味が悪いが…)リアリティがあった。
    また私はまさに解説の通り、就職で一般企業や公務員しか考えていなかったので、視野の狭さを感じた。女性が結婚せずに食い扶持を稼ぐということを考えると、久美子のように運が良ければ農業もありだと思った。

  • 自分の将来が不安になるほど、現実味があった
    自分のことを棚に上げないで、人からの視点、見え方を考えないとと思った
    苦しい環境におかれる主人公と比べて自分は恵まれていると思った
    もっと節約したり、食材に感謝したり、物を大切にしたり、恵まれてることに感謝しようと思った

  • 幸福がなんなのか、何が楽しいのか、
    それは自分で選んでいい。
    一人で農業しても幸せな人も、
    大変な生活だと思うものも幸せだと思う人もいる。

  • 長年同棲していた彼氏と別れ、派遣切りにあい、住む場所も貯金もない。ないない尽くしの状況でこれからどうするよ!?
    …って状況からの展開を、しっかり楽しませてくれます。

    農ガールに農ライフ。
    新規農業の厳しさ・農業界の厳しい現実も描かれていて、田舎に残る一昔前の風潮や価値観にもイライラしてしまいました。
    それでも前向きに行動できる主人公はすごい!
    まずは自分の出来るところから。周りに何と思われようと腐らずに行動出来るのは良いところ。

    下調べや行動力はもちろん大切だけど、それだけじゃなく周囲からの信頼や協力やちょっとしたご縁など、色んな要素がタイミング良く絡み合って道が開けていくもんなんだなぁって感じました。
    女って逞しい!!

  • 人生ってどうにでもなるんだと思った。
    辛いこと、しんどいことがあっても、この主人公のように努力し、周りから信頼される人であれば出口はきっと見つかるのだと思う。
    私も田舎育ちで、親戚が農家をしていて、実家もコメ作りをしているので、作物が育つ喜びや新鮮な作物をいただくことはある意味当たり前だと思っていた。
    改めて農業の凄さ、農家の現状を知るとともに、暮らしを切り開いていく主人公の強さがとても素晴らしく、心温まる作品でした。

  • 現状の自分の趣味から買ってみた本。
    農業とベランダでやってる菜園とは全く違うかもしれないけど、通じるところがあるなと思った。
    読んでてやる気が出るようなお仕事本。

  • 農業を始めるまでの苦労を細かく書いてある。これから農業を始めようと考えている人には参考になったのでは?

    本人の努力も大きいですが。久美子さんの仲間との出逢いや、協力してくれる人の存在があって成功の手助けがされているよう。苦労もなぜか楽しそうに描かれています。

    垣谷さんの作品はいつも社会的な問題を、少し違う視点から書いていて読んで楽しい。
    好きな作家さんです。

  • 自分の采配で考えてやる仕事だけど自然相手だから甘くはないだろうなあ。

  • 人生山あり谷あり、自分で切り開くことが1番大事だけど、運に頼るのも良いんだなと思った。なんか後半はうまいこと話がまとめられているような感じだったけど、全体的に面白かった。

全217件中 51 - 60件を表示

著者プロフィール

1959(昭和34)年、兵庫県生れ。明治大学文学部卒。2005(平成17)年、「竜巻ガール」で小説推理新人賞を受賞し小説家デビュー。結婚難、高齢化と介護、住宅の老朽化などの社会問題や、現実に在り得たかもしれない世界を題材にした小説で知られる。著書に『リセット』『結婚相手は抽選で』『七十歳死亡法案、可決』『ニュータウンは黄昏れて』『夫のカノジョ』『あなたの人生、片づけます』『老後の資金がありません』『後悔病棟』『嫁をやめる日』『女たちの避難所』『四十歳、未婚出産』などがある。

「2023年 『うちの父が運転をやめません』 で使われていた紹介文から引用しています。」

垣谷美雨の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×