継続するコツ (単行本)

著者 :
  • 祥伝社
3.69
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本棚登録 : 487
感想 : 33
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396617998

感想・レビュー・書評

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  • タイトルは「継続するコツ」ですがHOW TO本という訳でもなく、ビジネス本では全くなく、エッセイっぽい感じもするけどそうとも言い切れないな、と。
    こういう本だと一言で表すのが難しい一冊です。

    本というものを作る過程について自分はよく知りませんが、編集者など他者の目が入ったら削り取られたり軌道修正されたり(時としてそれは洗練と言われるのかもしれませんが)しそうな部分が、結構そのまま残っているな、という印象がありました。
    それはきっと著者の坂口さんが絶対に譲れないところだったんだろうし、その削り出しのゴツゴツとした感じがこの本の個性になっていると思います。

    あと面白いなと思ったのが、過去に建築家にならないと決めた時の理由の一つとして「多くの人が関わると質が低下する」と考えたというところです。
    なんとなく「人と協力するのは良いこと」だとか「他人と力を合わせないと素晴らしい事はできない」という固定観念を自分も刷り込まれていましたが、「確かにそれもまた真理だな」と目からウロコでした。

  • 子どもがマンガを一所懸命書いているように楽しいことを続けることが何より大事。

  • やりたい事をやり続ける事が幸せという道。
    別の目的の為、やりたく無い事を無自覚にやり続けると、死にたくなる可能性がある。言われてみれば気がつくけど、その当たり前に気づいていなかった自分。

  • 読めてよかった。
    好きなことをやってる時の漠然とした不安、悩み、苦しみみたいな気持ちにすごく共感
    勇気を貰えたし、すごく肩の力が抜けた感じ。明日から好きなことをする時間がより楽しくなりそう。ありがとう!

  • 文章を書いたり、絵を描いたり、音楽を作ったり、クリエイティブなことを無茶苦茶楽しんでいるのが思いっきり伝わってくる本です。
    この前よんだ幸福学の本ともつながってくる内容で、とても元気がもらえる本でした。

  • ・坂口さんの本はいつも同じ事しか行っていないと思う。印象も同じ。
    ・身も蓋も無い事を言っている。でも正しい。100%同意では無いけど、でも正しい。
    ・それでも新しい本が出れば自分への戒めの様にまた読みたくなってしまう。
    ・シンプルに自分と向き合う。根っこを整える。そのきっかけにいつもなる。
    ・同じに出来ないし、する必要も無い。読む事で自分をチェックする。
    ・相変わらず面白かった。
    ・平易な文章の哲学。橋本治思い出す。(違う所はめちゃ多いけど)

  • 感想は、なんか日記みたいな文章だと思った。自由で脱線しまくりで、そしてその脱線した話も印象的で楽しい。あれ?なんの話していたっけという会話の醍醐味が、本で味わえた。

  • 自分のやりたいことを継続すること、これこそが幸福である。
    そんなこと当たり前だろ!と感じた所も正直あったが、自分のやりたいことを継続することってとても難しいことなのではと感じた。

    その理由は人生は好きなことをやっていくことは不可能だと日本人が考えているからだと思う。
    大学を卒業して、就活をして、やりたくない仕事をするために企業に就職する。(もちろんやりたいことがあり、企業に就職している人もいるし、私もやりたいことがいまできている)

    そのような世間の固定概念を捨てて、周りの否定も同調しつつ、無視をして、自分のやりたいことを継続できれば幸福という対価を得られるのだなと感じた。

    好きなことをやること、それを才能が無いとすぐに諦めずに継続することで、一つの形になる。

    テレビに出ているようなアーティスト、芸能人をみてすぐに才能があるという色眼鏡で見てしまう人は多いと思うし、私もその1人だった。

    そのような方たちも自分の得意なこと、好きなことを継続してやり続けてきたから今の成功がある。

    転職する際に年収が高いところをと、お金だけを見てしまう人も多いと思うが、その際も自分が実現したいことなのか、やりたいことでさらにキャリアアップが出来るなら最高だと思う。

    やりたいことを継続すること、これが人生の幸せに繋がる。ウェルビーイング的な観点で非常に興味深かったし、著者の好きなことを書きたいように書くスタイルに影響されて、今回のようなレビューになりました。

    書きたいことを思ったまま文字に起こすと、こんなに長文でも簡単に書けるのですね笑

    仕事にもこのスタイルを活かしてみようと思います。

  • 売れようとしてるのではなく、筆者が純粋に「書くこと」が好きというのが文章を読んでいて伝わってきた。「ずっとやりたかったことをやりなさい」という本のモーニングノートを思い出した。まるで、筆者の頭のなかを覗いてるようで面白かった。

    その時の自分の気持ちに素直になって、その時書きたいことを書けばいい。作品だから良いものを作らなきゃなんて考えなくていい。
    行動力を奮起させてくれるいい作品だった。

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著者プロフィール

1978年、熊本県生まれ。料理家、作家、建築家、音楽家、画家。2001年、
早稲田大学理工学部建築学科卒業。2004年、路上生活者の住居を収めた写真
集『0円ハウス』を刊行。2008年、それを元にした『TOKYO 0円ハウス 0円生
活』で文筆家デビュー。2014年『徘徊タクシー』で三島由紀夫賞候補、『幻
年時代』で第35回熊日出版文化賞、2016年『家族の哲学』で第57回熊日文学
賞を受賞。著書に『cook』『自分の薬をつくる』『お金の学校』『ゼロから
始める都市型狩猟採集生活』『現実宿り』『よみぐすり』など。

「2022年 『中学生のためのテストの段取り講座』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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