ジャッジメント

著者 :
  • 祥伝社
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本棚登録 : 145
感想 : 32
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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396634117

感想・レビュー・書評

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  • これははっきり言ってとても不愉快な小説という体をとっただけのアンチ巨人のたわごとである。巨人が嫌いなのはかまわないのだが、小説を使って、現実の人物や事件を明らかにモデルが誰かわかるようにして批判するのは作家のすることなのか。まぁわかりやすく言いますと、殺されるのは読売ジャイアンツの原辰徳監督。采配批判から、爽やかなルックスで人気を博した現役時代のこと、3億円スキャンダルから、清武さん間に合いますまで。もちろん清武さんらしき人も登場。盛大に犯人をねたばれしますと、ドラフトを拒否し社会人野球にすすんだスラッガー(ここでは内野手、現実は外野手。でも大学時代は内野手だったので強ち間違いでもないか)。モデルはどう考えても長野久義選手です。現実と違うのは彼が原さんの不倫相手の子どもであるという設定。冒頭の描写から最後のシーンにつなげる演出の仕方はよかったので、わざわざこんな設定にする必要があったのかと思う。小説家としてのオリジナリティが見たかった。ただただ残念な作品。巨人批判がしたいならよそでしてください。フィクションではなくノンフィクションで。2013/390

著者プロフィール

佐藤青南
一九七五年長崎県生まれ。「ある少女にまつわる殺人の告白」で第九回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞を受賞し、二〇一一年同作でデビュー。一六年に『白バイガール』で第二回神奈川本大賞を受賞。ドラマ化された「行動心理捜査官・楯岡絵麻」シリーズ、「白バイガール」シリーズ、絶対音感刑事・鳴海桜子が活躍する『連弾』『人格者』『残奏』など、著作多数。近著に『犬を盗む』『ホワイ・ダニット 行動心理捜査官・楯岡絵麻』『ストラングラー 死刑囚の逆転』がある。

「2023年 『残奏』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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