- Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396635923
感想・レビュー・書評
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転職したいと昨年から考えていて、実際に何回か面接に行ったりしていたので、興味深いテーマで手に取りました。
読み終わって素直に、私は転職の仕方を知らなかったな。自分のことをちゃんと理解してアピールできていなかったな…と反省。
なんの取り柄もないパート歴の長くなった私にもエージェントがつけば成長できるのか?それとも違う自分に出会えるのか。なんか色々考えさせられました。
本の中では、様々な背景を持つ人たちが、主人公に助けられながら次のステップを踏んでいく。
主人公がふと、私だけいつまでも同じ所に立ち止まったままでいいのだろうか?と悩む。
私は何か変わったのか?成長しているのか?私も常に思っているので、ついつい共感してしまった。
話の折々に主人公のプライベートの話が織り込まれており、その展開も気になる構成で、ぐいぐい読めてしまいました。
読後の少しスッキリした感じは、なんかこのまま、ここで頑張っていくのも悪くないよ!と肩を叩かれたようです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
凄くよかった。スタンダードなお仕事小説なのだけど、シンプルなぶん感情移入できた。転職エージェントで働く香澄、バツイチ40歳。控えめで慎重な性格ながらも、誠実に仕事に取り組み周囲からも信頼されている。やりがいもあるし、適職だとは思うけど、時折ふと人生に悩む香澄。自分が香澄と同年代なので、ついつい守りの選択になってしまう気持ちに激しく共感。私もかつて転職2回経験しているが自力でやったので、香澄みたいなアドバイザーについてもらいたかったな。また文章のフィーリングが合うようで、もっと著者の作品が読みたくなった。
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転職を考えている時期に読んでいたら、1歩進める気がする話でした。
大きな問題が起きることもない所がリアルな感じで良かったです。
主人公の心情がもう少し知りたかったです。 -
新しい挑戦や、決断はタイミングと縁。
図書館に行って、たくさんある中から選んで読む1冊も縁。
何故か、その時必要な言葉や、ストーリー、内容だったりする。
今まさに、私自身人生の転機を迎えている。
家を購入して5年。一生ここで生きていくと思って買った。縁あって、主人が仕事を紹介され全く違う業種に転職したのが1年前。今住んでいるところでは仕事が少ない。県外へ行ってはどうかと持ち出されたのが2か月前。急なことでパニックになった。私にも何かできないか。引っ越しした先で私にもできることをやってみたい。と思い始めたのがパニックが落ち着いて少ししてから。資格を何も持ってない私が急に思い立って「私、資格取ってこういう仕事やりたいの」って宣言したら、急にいいタイミングで全てが動き出した。「ちょうど資格を今度の○曜日から取りに行くんだ」っていう人と出会ったり、引っ越しを考えるようになって、家電が今のままだと不便だなと感じていたタイミングで「今キャンペーン中で無料で取り替えますよ」って言われて替えることになったり、見えない力で背中押されてるような気がする。今このタイミングが私が新しいこと始めるチャンスだ。波に乗れなきゃもうずっと変われない。不安とプレッシャーで悩む毎日。でも、やってみたいと思う。何ヶ月後、何年後、前向きに人生変わってたらいいなと思って読みました。 -
就職活動の参考になるかと思い手に取りましたが、思いがけず、主人公に共感、感情移入してしまって、最後は少し、じんと来ました。
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面白かった。
転職エージェントのお話って珍しい。
自分の心に刺さる言葉もあったりして…。
ソフィアに是非是非お会いしたいところ。 -
「ピタキャリア」という転職エージェント企業でキャリアアドバイザーとして働く香澄は、日々、人生の岐路に迷う会員たちの声に耳を傾け、よりよい職場を紹介しようと働いている。
住宅メーカーでの苛烈な営業職に嫌気がさして絶対に営業はやりたくないという元営業職、特に強い意志や理由はないまま転職しようとするエンジニア、自分の能力をハイスペックと言ってはばからない外資金融経験者、と、相談に訪れる会員はさまざまで、読んでいて興味深い。
相談者だけではなく、転職先の企業と折衝する自社の営業部とのやり取りもリアルで、一般的なお仕事小説とは違った面白みがある。
転職エージェント、という場を舞台にして、それぞれの転職者目線での連作短編集にする形もあったんじゃないかと思うけれど、一人の、四十路を迎えたアドバイザーの目線で、丁寧に描かれている分、「働くこと」「キャリアとは」についてなんとなく考えさせられる一冊だった。 -
小説になる綺麗な話ばかりじゃないんだろうけど、
相手の人生を一緒に創れるって良い
これからの仕事がんばろう(2021,12.31)
24年3月
21年に読んだ際は気づかなかったけど、
この作者は実際に働いたことがあるのか?というくらいエージェントへの解像度が高くて
再読なのに圧倒された。
ひとりひとりの選択をささえる仕事、だけれども
ギリギリまで自分ごととして捉えていたい。
それが効率化には繋がらないとしても
私はそうしてたい。
入社日して2年、嫌になって伝書鳩になったときもあるけれど、表彰が狙いになってたこともあるけれど、そうじゃないよね。
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丁寧に、心の機微を書き上げているなぁと感じた。
キャラクターを細かく想像出来るし、少しづつ主人公の過去をつまびらかにすることで先へ先へと読む手が止まらない。
グッとくる終わり方だった。
久しぶりに心を動かされたと感じたし、読んでよかった。