- Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
- / ISBN・EAN: 9784403523618
感想・レビュー・書評
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これから作家買いします。
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安西さん自体は、ディアプラの方で何作か読んでいました。雑誌で読んだお話は、良くも悪くも日常っぽさのある話で、読みやすかった印象の作家さん。
こちらの本は受賞作で、フェアもあってかあっという間に売り切れ。ようやく手に入れることが出来たという経緯もあって、個人的にかなり期待していましたが―。
今までの作品と同じく、特に萌えたぎったということもなくさらっと読めました。受賞作ということで無意識にハードルを上げ過ぎていたのかも。
なんていうか、友達の惚気を延々と聞かされているようなお話でした。しかも長々と聞かされた挙句、結局『今もラブラブだけどね!』とかいうふざけたオチのやつ(笑)
最初から出来上がっているカプの受が、何も言ってくれない攻にグルグル悩み、勝手に別れを決意し、でも結局すごく愛されてることに気づいて、ついでにグッとくる言葉までいただいちゃって元のさや…という流れは、まさに『一生やってろ』(by一穂さん)。一穂さんとは違う意味で深く頷けました。
読み手としては、カプが元のさやに収まる予定調和を毎回心のどこかで望んではいるものの、心配させられるエピソードがそれほどでもないと、どうせ元通りになるんだよねーという生ぬるい気持ちにしかなれず、結果惚気話にしか思えなかったです。
くっつく過程をじっくり読みたい人には向いてないかも。商業でも同人でもあるオマケ話的なくっついてからのイチャイチャじれじれ話を、最初いきなり持ってこられたみたいな感じ。
主人公の境遇に近い人にとっては夢や萌えのあるお話。こういう潤い欲しくなるよね。私は特に可もなく不可もなくでした。 -
安西リカという作者を知らなかった。なるほどまだ2作目だそうだ。また楽しみな作家さんが出てきましたね。タイトルも木下けいこ氏の表紙もよくて、買う前から絶対間違いない!と思って買いました。はい。間違いなかったです。「結局甘々じゃないかー!」と。大声で言いたいですね。www
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一穂さんが寄稿した帯の一生やってろ理解w
初めましての作家さんでしたけど甘々で面白かった♡一作目も読みたいっ⁽⁽٩(๑°ꇴ°๑)۶⁾⁾ -
一気読みしました!泣けました。健気で一途な受けと、真面目で強面な攻め。高校の卒業前に玉砕覚悟で告白してから10年。何だかんだありましたが幸せです。って感じで始まります。3部構成で、1部が投稿時のもので、2部がその後。3部が初H♡となっており、読んでいて『本の厚さからして展開早くない?』と思いましたが、この構成をあとがきで知って、なるほど!と、納得。
同級生ものいいですね~♡それが社会人になってずっとそばにいられなくなっても、お互い好きで。まあ、お互いいいスパイスが出てきますが、なかなかいい感じでかき回してくれます。こういう話好きです! -
出来上がっているcpのストーリーって、面白く読ませるのが難しいと思うんですが、このストーリーでは付き合って10年になるcpにちょうどいい感じでハラハラさせられ、ほろっとさせられ、心にじわっと甘さが広がる…というスゴ技で魅せていただきました。
これが文庫2作目の注目している作家さんです。前作もそうでしたが、内容はわりとよくある王道ラブストーリーです。
高校卒業時に玉砕覚悟で志方に告白して、意外にも恋人同士になれたことを至上の幸福だと思ってずっと彼に寄り添ってきた穂木。10年経って志方はエリート銀行員、穂木は編集者として仕事をしているけれど、ノーマルな志方を外れた道に引きこんだと思っている穂木はあれこれ一人悩みまくります。
帯の推薦文で一穂ミチセンセが「一生やってろ、と心から言えます」と書かれていて思わずその通り!と思ってしまいました。二人のやりとりに、もうじたばたしちゃいます!
だって、穂木の理想の男は志方で、それは空が青いのと同じくらい不動なんです。
自分の方がずっと相手のことを愛していると確信しているし、自分のせいで志方がまっとうな幸せを失っている…と思い込んでいます。
職場の同僚の女子と一緒の志方の姿を見て、嫉妬に胸を焦がしたり、仕事を彼に褒められて頑張りすぎてしまったり。
…なんか穂木ってぽやっとしてるところがあってカワイイです。キュンキュンさせられたり、涙させられたり。
やればできる子なのに、志方に食事を作ってるほうが良いなんて嫁のラブラブ思考そのもの。
そんな穂木に「馬鹿」とか言いながらも愛がダダ漏れている志方もシカタないですね←
口下手なところがたまらんと思うのは、穂木だけじゃないです。カッコイイです。
でも、その口下手が災いして妙なことになってしまうんですけどね。説明不足は罪ですね。
なのに、いったん口を開くと痺れる殺し文句が!!何度かハートを打ち抜かれてしまいました。
…穂木がクラクラしている姿が想像できます。
心理描写がとても丁寧で、穂木の感情の起伏が手に取るように伝わってきてとても共感できました。
大人向けのちょっぴりビターな甘さが程よく味わえる、すてきなラブストーリーでした。 -
志方のツンぶりと穂木のデレぶりが非常に楽しかったです。中身には関係ないですけど、ディアプラスの装丁は前のやつ方が好きです。