- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784408538075
作品紹介・あらすじ
人生は、いつでも大どんでん返し。
たとえ、余命わずかでも――
最高の最期(エンディング)、始めますか?
あなたの心に火を灯す驚愕×号泣ミステリ―!
ゾッとする終活、理想的な終活、人生を賭けた終活…
4人の〈終活〉に待っていたサプライズとは?
40代女性―余命をSDGs活動につぎ込む資産家の妻に望むのは…(「SDGsな終活」)
60代男性―妻の三回忌のため息子と家のリフォームを始めたが…(「最後の終活」)
60代女性―ベストセラー作家の遺品に心を乱された理由は?(「小説家の終活」)
40代男性―売れない芸人の終活はお笑いグランプリの挑戦で…(「お笑いの死神」)
感想・レビュー・書評
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「就活」ではなく「終活」。
人生のエンディングに向けて行う準備のこと。
そんな「終活」についてのミステリー4編で構成された「婚活中毒」の姉妹編的短編集。
「SDGsな終活」
莫大な遺産を相続することを目的に、余命僅かな女に近づく男。
イヤミスだけどどこか滑稽で…だけど、結末は怖くてぞっとする。
「最後の終活」
妻に先立たれた夫。以来すっかり疎遠になっていた息子が家に戻ってきてくれるが…
ああ、もしかしたら、こういうふうに世界が見えているんだ…と妙に納得。
「小説家の終活」
自分を慕う後輩小説家が密かに遺した原稿は大傑作だった。
小説家としての一線を越えるのか、それとも踏みとどまることができるか?
「お笑いの死神」
ある日突然がん宣告された芸人の最後のステージを見ている死神とは一体何者か?
サクッと読めて、コロッと騙される快感に酔いしれることができる。深みはないけど見事です。
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終活がテーマの短編集
「小説家の終活」と「お笑いの死神」が良かった
イヤミスは1話目くらいかな
自業自得ですね
ほろっとする場面もあり
読みやすい作品です
これからも追っかけよう
図書館本 -
サクサク読める短編4編
最初のSDGsは イヤミス?風味ですが
心温まるだけではない
ちょっと苦笑させられるところも
楽しんで読めました
お笑いの死神は
まさにお笑い芸人にとって
最高の終活じゃないかな と思う
笑ってもらえて 記憶に残って
ちょっとした勘違いも
あの世で泣き笑いできそう -
題名が気になり手に取りました
てっきり終活のhow Toっぽい感じの
内容を想像していましたが
読み進めると
ぞくっしたり、
えっ!となるような話もあって
なかなか楽しめました(^^)
調べてみると
婚活中毒という作品も
出されているんですね
そちらも読んでみたいと思います -
終活をテーマにした4話の短篇集。
想像を超える結末に唖然とするしかない。
特にSDGsな終活は、ゾッとするほどの凄さだった。
最後の終活は、こうやってサクサクと息子が片づけしてくれたらいいなぁ…頼もしいなぁなどと考えていたらまさかの大どんでん返し。
この2話がとても強烈過ぎた。
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婚活中毒に続く終活に関する短編集。どれも読みやすくてよかった。
秋吉さんの作品は、おもしろく、考えさせられ、ホロッとくる。 -
秋吉理香子さん初読み。4編から成る短編集。
終活に何らかの関わりがある話ということで、しんみりしてしまうかなと思ったが、4編の主人公ともパワフルでドライで面白かった。それぞれ、資産家の娘、リタイア後の一人暮らしの男性、女流作家、お笑い芸人が主人公。余命宣告された人が主人公とは限らない。サスペンス要素のあるものもあれば、ヒューマンドラマのような話もあり、エンターテイメント性が高いストーリーだった。特に、女流作家の話が良かった。 -
終活。
全く考えたことがないので読めるか不安でしたが
とても面白かったです♪
かなり重い内容かと思いきや
ちょっとホラーだったり素敵なお話だったり。
4編とも好きでした。
終活を手伝う日がきたり
自身で終活をする日がきたりするのか。。。
そう考えると寂しいとは別の不思議な気持ちになります。
一言に終活といっても
色々な形があるのだな、と。
なんとなく読んでみたけれど
意外と考える部分があったかも。
婚活中毒も読んでみます! -
『婚活中毒』の後、図書館で数ヶ月待ってやっと借りられた本書。
読みやすくて面白かった。