疾風ロンド (実業之日本社文庫)

著者 :
  • 実業之日本社
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本棚登録 : 11152
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408551487

作品紹介・あらすじ

強力な生物兵器を雪山に埋めた。雪が解け、気温が上昇すれば散乱する仕組みだ。場所を知りたければ3億円を支払え-そう脅迫してきた犯人が事故死してしまった。上司から生物兵器の回収を命じられた研究員は、息子と共に、とあるスキー場に向かった。頼みの綱は目印のテディベア。だが予想外の出来事が、次々と彼等を襲う。ラスト1頁まで気が抜けない娯楽快作。

感想・レビュー・書評

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  • 「白銀ジャック」に続いて、
    雪山ゲレンデ系の小説を図書館で借りて読んでみました。

    ※白銀ジャック
    https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4408550043#comment

    犯人が生物兵器をゲレンデの土の中に埋めて、
    脅迫をするんだけど、犯人が事故で死んでしまうというストーリー。
    ユニークなストーリー展開ではあるのですが、
    (もろもろの理由から)警察を介入せずに、
    問題解決を図ろうとして、若干の現実離れ感を感じながらの読書体験でした。
    最後にはお決まりの?どんでん返しも描かれているのですが、
    前作ほどの驚きもなく、個人的には「白銀ジャック」の方が好みかな。

    ただ、気楽に読めるエンタメ小説としては良くできていると思います。

  • スキー場シリーズ第2弾。

    楽しい作品ですね!

    プロットもストーリーもオチも
    含め、楽しいっていう感想ですね。

    根津さんも大活躍ですー!

  • 生物兵器を雪山に埋めた犯人が事故死。主役は生物兵器を探す医科学研究所主任栗林だが,スキー場のパトロール根津の活躍が目立つ。テディベア紛失や瓶のすり替えが話を複雑にする。疾走感あり。

  • スキー場でのミステリー 犯罪とかはないが、殺人兵器と言われるものが雪の下に埋められているのを探して回る。ドジな研究員が笑いを誘う。探しているのがテディベアというのがかわいい。東野圭吾さんのスノボーの経験も文章に活かされているように思う。最後は目的物を発見して取り合いになって、ハラハラして一気に読めた。

  • 面白かったけど少し無理があるような気がします。
    みんな優し過ぎですね。
    小説より実写やアニメの方がいいように感じました。

  • ラスト3ページで、結末がどうなるのかわからないスリル。最後の最後まで、ドキドキ、ワクワクして、読み切れた。
    そしてラストの納得感。読み応え抜群の、疾走系ミステリーでした。

  • スキー場シリーズ。
    強力な生物兵器を埋めた犯人が早々に事故死。
    その兵器をを回収すべく研究員は息子と一緒にスキー場に。
    そこでの七転八倒物語。
    子供達がそれぞれシリアスを抱える中、上司と研究員の何たる不甲斐なさ。
    前作から登場の根津と千晶も巻き込まれてのこの騒動。
    中盤中だるみ、終盤は駆け足で終わった印象でした。
    ラストのオチはこうなるのかい!って感じでした 笑

  • 東野さんの雪山エンタメ第二弾。
    前作『白銀ジャック』を読んだのが約5年前で、内容ほぼ忘れていましたが、問題なく楽しめました。

    大学の研究所から盗まれた生物兵器が、とある雪山に埋められてしまいます。そして引き換えに三億円を要求した犯人が、なんと事故死!雪が解けてその生物兵器が散乱してしまうと大惨事に・・無事埋められた生物兵器を回収できるのでしょうか・・。

    兵器の回収を命じられた栗林さんは、スキーがド下手なことをはじめ色んな意味で危なっかしく、その脇が甘すぎる部分でハラハラさせられました。
    中盤から、前作『白銀ジャック』に登場したスキー場のパトロール隊員・根津さんと千晶さんがサポートしてくれる事になった時はホッとしつつ、目が離せない展開にページを繰る手が止まりませんでした。
    栗林さんの息子・秀人君も良かったですね。彼の淡い恋や終盤で見せた正義感も好ましいです。
    スキーやスノボーの描写もスピード感にあふれていて、兵器を奪った、折口・弟と千晶さんのスノーチェイスの場面は手に汗握りました。
    そして、ラストで“やられた!”と思っていた折口・姉のオチには、なかなか笑えるものがありましたね。
    因みに、読後に「どどめ色」を検索したことは、言うまでもありませんww。

  • 今まで読んできた東野圭吾さんの作品とは、ちょっと雰囲気が違った。
    東野さん自身スキーもスノボも相当な腕前(脚前?)らしいので、このスキー場での疾走感はかなり臨場感がある。

  • 東野圭吾の雪山シリーズ②

    研究所から持ち出された『K-55』は極秘に生み出された生物兵器だった。
    雪山に隠された『K-55』をシーズン中に見つけないと大変なことに!
    肝心の犯人は事故死してしまい、頼みは稜線や熊のぬいぐるみ

    親子の関係の変化や淡い恋心も描きながら、生物兵器の隠し場所に迫る…!

    最後の最後で主導権がそこへ行くとは…。

    やっぱりウィンタースポーツが恋しくなってしまう一作!笑

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著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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