- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784408554020
感想・レビュー・書評
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色々なふるさとを描いている短編。
読みやすかったし空気感も緩やかで素敵だったけど、感情が大きく動くことはなかったかな。
最初の大学生がおばあちゃんに会う話の空気は好きだった。
家族や実家や帰る場所があるのは素敵だなと思った。帰りたいふるさとがない最後の話が、悲しい話じゃなくて良かった。両親が離婚した友達は、確かに唯一の身内という風で弟と仲がとてもいい。 -
病気とかペットの死とか安易な設定で感動させようとする小説は鼻白むけど、こういう何気ない会話や描写の細やかさでじ〜んとさせる話は大好きです。
一話目でちょっと泣きそうになってもーた -
桜の季節、東北新幹線で北へ向かう人や家族の物語。
宇都宮、郡山、仙台、花巻&新幹線で往復を繰り返す車内販売の女性が住む東京。
それぞれの町での「家族」や「ふるさと」を取り巻く事情と鬱屈を抱えた人たちの話でいい話なんだけど、何となくどこにでもあるような話で私にはあまり刺さらなかった(大半を混みあった病院や薬局で順番を気にしながら読むはめになったこともあるかもしれない)。
それにしても岩手を語ろうとすると宮沢賢治は不可欠で、出しておけばそれだけで場面が締まる。
その童話村や記念館をはじめ各地の見所を織り交ぜた作りには、コロナ禍で出来ないままの旅への思いをくすぐられた。東北にもまた行きたいなぁ。 -
人物の心の内側を描写するのがとても上手く、読んでいて気づくと感情移入している自分がいる。
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冷たい皮を丁寧に剥いていき、さらにその下に潜む皮を剥いていき、そうやって辿り着いたほんのり温かい核
どんな話もそんな仄かな温もりを感じた
ふるさとについて、おもったり考えたりすることはなくて、ただの過去としか捉えたことがないけれど、いつかふるさとの重みに触れることになった時はこの本をもう一度読みたいと思う。-
冷たい皮を丁寧に剥いていき、さらにその下に潜む皮を剥いていき、そうやって辿り着いたほんのり温かい核
どんな話もそんな仄かな温もりを感じた
...冷たい皮を丁寧に剥いていき、さらにその下に潜む皮を剥いていき、そうやって辿り着いたほんのり温かい核
どんな話もそんな仄かな温もりを感じた
ふるさとについて、おもったり考えたりすることはなくて、ただの過去としか捉えたことがないけれど、いつかふるさとの重みに触れることになった時はこの本をもう一度読みたいと思う2021/01/23
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モッコウバラ、カラタチ、菜の花、ハクモクレン、桜、とサブタイトルについている
花を咲かせた一本の樹のように笑い続けるおばあちゃん、素敵。 -
ちょうど故郷に帰っているときに読んだ本。
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穏やかでやさしい文章。
確執があったり、いい思い出ではないことも少なくないけれど、前向きに生きていこうと思える一冊。 -
ご先祖様?が出てくるハクモクレンの話が一番印象に残りました。
何で死ななきゃいけないのという問いに、この世界の仕組みをなにも言わずに見せて悟らせる。
宮沢賢治童話館に行ってみたくなりました。