本当の「頭のよさ」ってなんだろう?: 勉強と人生に役立つ、一生使える ものの考え方

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  • 誠文堂新光社
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784416619322

感想・レビュー・書評

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  • 勉強する意味がわからない、やる気が出ない中学生に読ませたい内容だった。勉強が出来るだけでは本当に頭がいいとは言い切れない。様々な力や能力でも頭がいいと判断できることもある。

  • 人生に選択肢はいくつもあるから執着しないこと、思い通りにいかないことが起きてもうまく切り替えて行ける力をつけて生活していきたい。

  • 思ってたのと違った…
    当たり前のことしか書いてなかった。
    学生時代に読めば良かったのかも?

  • 齋藤孝さんが大好きで、子どもに読ませたくてまずは自分が読了。大人である自分にもためになる考え方が沢山書かれていて、とても勉強になった。

    中高生でも読みやすいように、易しい文体で書かれていて内容も実にわかりやすい。
    「本当の頭の良さってなんだろう?」という問題提起に始まり、日々の勉強や受験について、対人関係について、さらには人としてどう生きるかまで指南してくれる。

    特に7.8章は幸せに生きてほしいという齋藤孝さんの思いが詰まっていて、「頭の良さ」という概念から人生観がうかがえる。

    子ども達に伝えたいなと思う言葉をメモしながら読んでいたら、いつの間にか、自分にとっても必要だと感じる言葉にもフォーカスされていて、二重に得した気分!

    「にもかかわらず上機嫌」いただきです!

    【メモ】

    将来のことを考える=今の自分と将来の自分との間に道を作っていくこと

    人間だから、気持ちは変わっていく。そのときに、後悔することにならないようにしておくことが必要

    「学ぶ」ことがもともと嫌いな人はいません

    やらなきゃいけないからやる、やる気を迎えに行く

    学ぶことは、自分の中に「多様性の森」を育てることだ

    前頭前野が感情の激化を制御できるようになると、落ち着いてくる
    音読など勉強をすると発達する
    勉強をすることで、感情をコントロールする力もつく

    自分に合った勉強の仕方というのは、その人の身体に沁み込んだものになり、この先どんな勉強をするときも、大人になって仕事をするときも、そのやり方が活きます。
    =自分の「ワザ」

    自分でそこにあるものをつかみにいく、こちらから積極的にその世界に踏み入っていく感じこそが、本のもつ魅力です

    本はその人の言葉の集積。いろいろな先生方の言葉が染み込んで根を生やしていく。

    本をともだちにしたら、きみは一生、ひとりほっちじゃなくなる!

    「好き」を増やしていく方法
    ほかの人が「いい」とか「おもしろい」と言っているものは、基本的にすべて「いいね!」のスタンスで受け入れる

    好奇心をもって、豊かな心を磨け!

    数学で培った論理的な思考は、哲学的なものの考え方を理解するのにも役立ちます

    「好きではないこと」も必ず好きなことにつながっているんです。
    いまはそれに気づけないでしょうが、いずれ気づくときがきっと来ます。

    関係を良好にするため、一生懸命コミュニケーションしなければならない相手と思っていないから、不機嫌をダダ漏れにしてしまうんじゃないかな?
    自分がかかわりをもつ人すべてに、気をつかわなくてはいけない。それが人としての作法。

    知ることは変えていく第一歩です。
    「人に迷惑をかけない」ことが大切なように「人を不愉快にさせない」

    「にもかかわらず上機嫌」
    自分の気分の揺れを、対人関係に出さないようにする

    時代の空気
    高度経済成長時代→活気はあるが粗野
    高度社会成熟時代→環境への配慮、他者への配慮=「感じの良さ重視社会」
    どこに行って何をするにもコミュニケーション力が必要

    むやみに人を敵にまわさないこと。
    やたらと人を傷つけないこと。
    人間関係がどんどん悪化して、いろいろなことがうまくいかなくなります。
    自分がどんどん狭められていく感じがあります。それは息苦しいものです。

    ①相手の目を見て
    ②にっこりほほえんで
    ③相手の言うことに、うなずいたり、相槌を打ったりする

    人を気分よくさせられる、喜ばすことができるというのは、本当の頭の良さの大事な条件

    どっちを選んでもいいんです。自分のくだした決断を信じてください。心にケリをつける。
    つねに「これがベスト」と思えば後悔がない

    「切り替え力」は現実を変えていく
    生きていくなかで、「これしかない」ということはないんです。
    現実を変えていく発想、ものの考え方

    あったことは変えられなくても、気持ちの持ち方で切り変えられる。
    切り替え力があると、未来だけでなく過去の経験も塗り替えることができる。

    失敗もまた楽し。

    命というのは与えられたもの。寿命というのは、自分でどうにかできるものではありません。

    自分に価値があるか、能力があるか、才能があるか、なんてことは「生きている」事実に比べたら小さなことです。

    本当の意味での頭の良さ=現実の社会を生きていく上で、さまざまな局面において、どうすることが自分たちの幸せにつながるのかということを考え抜くこと。

    10代のうちにとくに大事なのは、心に火をつけるコツ、情熱をかきたたせるクセをつけること

  • 子どもが読む前に親の私が一読しました。親になった今でこそ気付くことが多く記載されており、果たして小学生、中学生で理解できるだろうかと思いました。しかしながら、この本を子どもが読み、何かしら感じてくれ、そして、つまずいた時に再びこの本に目を向けてくれたら、多くのことを学びとってくれるのではないかと思います。

  • 子どもが幼児期を過ぎ、この先きっと私は、勉強しなさいと言ってしまう。なのに私自身が、勉強する意味も、学校に行く意味も、未だに学生時代の疑問を持ったままでは説得力なし、と思って購入。
    参考になることはあったけれど、私には合わないかな。
    悪くいえば、恵まれたおぼっちゃまの理想論だな、と思った。

  • 小学校高学年〜高校生くらい向けで学校での勉強がホントに要るの?とか、その社会に出てから意義について優しく述べられており、大人が読んでも面白い。親として自分も読んで、子供に贈っても良いと思う。
    ・勉強ができる=頭がいい、なのか
    社会に出て「勉強はたくさんしてきたかもしれないけれど、使えないやつだ」と、社会人になると、頭の良さのモノサシが勉強ができることから、社会に適応できることに切り替わる。
    テストの点数とか学校の成績とかでは測れない種類の頭のよさ。人を喜ばせる、やる気にさせる、コミュニケーション力。だから勉強は頭の基礎トレ。
    ・身体の使い方がうまい人は、頭がいい。身体を巧みに動かせるということは、頭と身体を迅速にに連動させるということができるということ。
    ・本当の頭の良さは
    知(判断力) 知識があること、大事な本質を捉えた判断
    仁(誠意) 誠意や思いやりをもった対応ができるか
    勇(行動力) 行動を起こすパワー、勇気
    ・自分の意思でやること=好奇心。知ることへの興味、ワクワク感を取り戻すこと
    ・しゃべり勉強法 2人で勉強して片方が覚えたことを相手に話し、もう一方がそれを聞いて、間違いをチェックする。知識がしっかりしてないと人に説明できない。
    ・学ぶことは、自分のなかに多様性の森を育てることだ。多様性の森とは種類の異なるいろいろな木を育てるという意味、いろいろな種類の木が生えている森は全滅しない。
    ・学校に行くのは人とかかわるため。社会という場で生きていくための練習。予行演習。
    ・やり過ごすことも覚える。ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。イヤなことも時が流れれば必ず状況が変わる。
    ・非常口は大人に相談すること。
    ・自分らしい戦術は一生使えるものになる。自分に合った勉強の仕方はその人の身体に沁み込んだものになる。こうやると疲れない、はかどる、楽しくできる。
    ・本を読む=語彙力がつく
    ・どうしたら熱中できるか知っている強みがある、甲子園球児の強さ。没頭感覚はまた他のことにも熱心に取り組める。
    ・好きなものがあればこの世は楽しい。マツコの知らない世界。つらいことがあっても好きなもの、夢中になれるものがあると、生きていく力が出る。
    ・一流の映画、音学、芝居、本。そして自分の世界を作る。
    ・感じの良さ、が求められる社会。時代の空気がある。昔は粗野であらっぽくて良かったが、今の時代は高度な社会成熟時代、感じの良さ重視社会。感じの良いコミュニケーション力が必要。
    ・道はひとつではない。八方塞がり打つ手が何もない、ということはない。あの負けがあったから今の自分がある、ということもある。むしろよかった、逆に楽しい、失敗もまた楽し。
    ・逆縁、親が子どもの供養をすること、何より悲しくてつらいこと。これ以上の親不孝なし。
    ・頭の良さの根底には情熱がある。

  • 文字の大きさや文字間空白がおおきくて、
    ぼーっとめくっても読みやすい。

    この本の格言まとめ
    第1
    本当の頭の良さは知(判断力)仁(誠意)勇(行動力)で作られる
    第2
    勉強は自分を今よりもっと生きやすくしてくれる。知る考える喜びが人生にワクワクやイキイキを増やすんだ
    第3
    学校はいろいろな人がいることを知り人との接し方の練習をするところと思いなさい
    第4
    受験は自分の強み自分らしい戦い方を見つけるチャンスだ
    第5
    本を友達にしたら君は一生1人ぼっちじゃなくなる
    第6
    好きなことにどんどんはまれ情熱の火種を燃やせ
    第7
    朗らかな人になろう。自分も他人も上機嫌にできる人になろう
    第8
    今自分にできるベストを尽くせ。うまくいかなくても道は他にもある。それに気付ける本当の頭の良さだ

    第7
    腐ったリンゴの実験
    生産性を40%下げる、腐ったリンゴ
    ①反抗的な態度をとる
    ②少し手を抜く
    ③グチを言う
    を無力化できる人とは
    ニコニコ話を聞きそれでもブレずに目標に向かう人

    第8
    価値がなければ生きている意味がない、なんて言う考え方はそもそもはなかった。NHKで『病の起源』と言う番組があり、アフリカのある部族では獲物は必ず平等に分けて子供も区別が一切なく、うつ病の人がいないということだった。みんなで分け合う、できる人ができることをやって、と言う考え方ができたから人類は続いてきた。おそらく能力で区別すると言う考え方、能力によって価値があるとかないとか言う考え方が軸になっていたら、人類はここまで生き残ってこられなかっただろう。
    しかし
    平等と言うことだけを大切にしていたら人間の社会がここまで進化してこなかったことも事実。
    平等も大事なことですが競争の中で進化していくことも大事。
    だから簡単に白黒つけることができない。

    大切なのは柔軟さ。 

  • 恐らく小学校、高学年ぐらいからの本なので至極簡単に読める。子供がいつな自発的に読んでくれればとは思うし、そもそも考えて欲しいことのヒントがある。ただ、普通の人は元素記号表を読んで感動することはあまり無いとは思う。

  • 子ども中学?高校?向けに書かれた本だけど、大人でもさらっと読めるし、新たな気づきが。あと小学生でもいいかも。大きくなったら、自分で読んでみるのもいいかなと思った本。
    大人になって本を読むスピードを意識するようになったけど、子どものころはあまりなかった。
    最近字を読めるようになった子どももスピードを重視したほうがいいのだろうか。


    ・頭のよさとは社会に出ると「勉強ができること」から、「社会に適応できること」に切り替わる。
    ・社会適応性の高さ
    ・自分で考えて、自分の意見をちゃんともって人と対話できること。問題を発見して、自分で探求して、自分で研究してみる姿勢をもつこと。
    ・本当の頭のよさは「知(判断力)」「仁(誠意)」「勇(行動力)」でつくられる。
    ・学ぶことは自分の中に「多様性の森」を育てること。
    ・必要なのは「慣れ」
    ・人間関係の力をつけるために学校へ行く、小さな経験の積み重ね。
    ・学校はいろいろな人がいることを知り、人との接し方の練習をするところ。
    ・他人の好きなものを否定しない。
    ・どんな環境にも自分の不機嫌をまき散らさない。本当に頭のいいひとは不機嫌をまき散らさない。
    ・むやみに人を敵にまわさないこと、やたらと人を気づけないこと。
    ・どこで何をするにも人とうまくやることが大事。
    ・ほがらかな人になろう。自分も他人も上機嫌にできる人になろう。

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著者プロフィール

1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。同大学院教育学研究科博士課程を経て、現在明治大学文学部教授。教育学、身体論、コミュニケーション論を専門とする。2001年刊行の『声に出して読みたい日本語』が、シリーズ260万部のベストセラーとなる。その他著書に、『質問力』『段取り力』『コメント力』『齋藤孝の速読塾』『齋藤孝の企画塾』『やる気も成績も必ず上がる家庭勉強法』『恥をかかないスピーチ力』『思考を鍛えるメモ力』『超速読力』『頭がよくなる! 要約力』『新聞力』『こども「学問のすすめ」』『定義』等がある。

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