- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784426104610
感想・レビュー・書評
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面白い視点から見た経済本。
糞真面目な経済学本はちょっと苦手な形はぜひ読んでみて欲しい。
ハッとする内容が一つや二つ書かれているのでぜひ読んで欲しい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
日経アソシエで紹介。
自己責任だけでは片付けられない問題について、解説されているそうです。 -
◎「日本経済復活 一番かんたんな方法」(勝間和代/光文社新書/2010)で紹介
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若者を中心とした貧困について、その原因を探り、解決策を提言している
本著で、「全体の50%以上が当事者や危機感を抱く人にならないと政治が動かない」と
あるが、事実だと思う
既得権益を持つ人は狡猾と言うか、いかに自分たちの権益を守るかについて、
巧妙な仕掛けをしてるんだなと思った
それは、もっと得たい欲であると同時に、今あるものを失いたくない恐怖がそうさせて
いるんだと思う -
消費税や所得税増税、再分配の問題点についてよく書かれていて勉強になった。
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駅で貰った
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飯田さんが言っていることを素直に政府が実行していれば今の日本はこうにはならなかったのだろうと思う。政治家も日銀のトップにいる人もある程度の経済のコトも分からないのだろうかと疑問に思う。どうしてここまで、日銀は愚策ばかりするのだろう。。。
他の多くの先進国が、やっている政策と逆のことをやったり、やっと景気が良くなったと思っても、景気の熱を下げるような政策をとったりと。。。
こういう本を読むといつもすごく腹が立ってくる。ボクでもおかしと理解できるようなことばかりなぜ繰り返すんだろうかと。。
これじゃ貧困者は増えるいっぽうだ。そして逆に自分がいかに恵まれているかも実感できた。日々の生活をダラダラ過ごさず充実させないと。 -
雨宮氏と飯田さんという経済学者の対談本。
雨宮氏の素朴な疑問について、
丁寧に経済学者が答えていく。
現行の生活保護制度が、保護の罠に陥っていることや、
労働者の生産性は毎年上昇していく、
また、派遣労働者などの規制や賃金の規制は、
結果として機械への置き換えを推進することはあっても、労働者の賃金上昇に繋がらないと喝破した経済学者さん流石としかいいようがない。
是非皆様には読んでいただきたい一冊である。 -
・日本は税金の再分配で貧乏人が増える国
分配方針は「東京から地方へ」+「老人から若者へ」
20代の貧困率は税金を引く前より、再分配後の方が高い
→政府が何もしないほうがマシ
アメリカ、イギリスは日本より少ない予算で日本より貧困率が低い
→日本の再分配は非効率(モノで配るなカネで配れ)
・財源について
?再分配の見直し
?相続税の増税(格差が世代をまたがないようにする)
?所得税の累進度アップ
?景気回復で税収アップ(リフレ政策→作者はリフレ派?)
・贈与税や相続税の減税が景気対策になるなんて経済理論は世界中のどこにも存在しない(←本文中に理由の説明なし)
・構造改革はタイミングを間違えた、弱っているときに体を鍛えるのは無理 構造改革は景気回復後に実施すべきだった
・企業経営者(オープンシステム)は政治(クローズシステム)に不向き 国民はリストラ出来ない
・金持ち(=年収1000万円以上)への減税しまくったのが財政破綻の原因 + 逆累進の問題
→けして社会保障や生活保護のせいで財政が苦しくなったわけではない
・人間はほっとおいても毎年2%効率がアップする そのため、経済成長しなければ毎年2%労働力が余ってしまう
→経済成長2%を目指す
・仕事と生存を切り離す
→ベーシックインカム -
脱貧困を訴える運動の先頭をとっていらっしゃる雨宮処凛さんが色んな疑問を、エコノミストの飯田泰之さんに投げかけ、それを飯田さんが答えるという対談形式で書かれています。
ネカフェ難民に代表される若い貧困者はどのようにして生まれたのか
彼らはなぜ貧困から脱出できないのか
貧困問題に対する現在の経済政策の何が問題なのか
経済成長は必要なのか
「2%」成長とは何なのか
などなど・・・とても興味深い議題を飯田さんがとても簡単に説明してくれます。
以前飯田さんが登場していたシノドスの『日本を変える「知」』でも、上にも書いた「2%成長」が議論にあがっていたのですが、今回はよりわかりやすく説明されていました。
そして経済学って便利&面白いて思った1冊です。