- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478005675
作品紹介・あらすじ
対話型のコミュニケーションで働くオトナは、学び、成長する。組織のあり方も、変わる。「早く走る」から「深く考える」へ。論理や数字だけでは腹落ちしない。だから行動につながらない。
感想・レビュー・書評
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北欧では精神科疾患のある人とのオープンダイアローグが症状緩和、治療効果があるという。経営、組織への援用のほどは...。まあ読めばわかります。サードプレイスをこういう場にするべく実践してきたが、まだまだ足りないことを再確認。企業内研修以外の場(対話を通じた学びほぐし)をリデザインするためのインプットでした。
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この本が2009年に出版されていることに衝撃を受ける。もう10年以上も前に、組織に通底するコミュニケーションの問題に気づいていたことに。アントニオ猪木の名言「ピンチっていうのは、ひとつのものじゃなくて、いろんな厄介事がダマになってやってくる。そのダマを一つずつ解きほぐして、一つずつやっつけていけば、ピンチってのは必ず乗り切れる」コミュニケーション不全がダマを生み出している。それを解きほぐすには、コミュニケーションそのものにメスをいれなければならない。
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2020年5月再読
「物事の意味とは客観的事実ではなく、社会的な構成物である」というのが、社会構成主義の考え方。要するに、客観的に存在していると思っている「物事の意味」が、実は人々の社会的なやりとりの結果としてつくり出されてきたものである、という考え方。
難しい考え方であるが、私の理解は、ある集団の中での、普段のやり取りが、その集団の現実になるという感覚。悲観的なやり取りばかりの職場の現実は、決して明るいものにならないということ。言葉が、コミュニケーションが現実社会を構成する、ということ。
面白いと、思うが、まだ何となく眉に唾をつけて読んでいる。もう少し、ちゃんと社会構成主義の勉強しないと、なんとも言えない。 -
気がつけば対話ではなく対論になっている、そうしたコミュニケーションが最近多くないか?
例えば、職場で。または、ネット空間で。
しかしもっと自分の体験や思いを起点に耳を傾け、理解し合うことで見えて来るものがある。
対論では、相手をその場で打ち負かすことが出来たとしても、協力を得られるとは限らない。対話のようなしなやかなアプローチこそが、平時のコミュニケーションでは大事だと感じた。 -
”中原淳さんと長岡健さんの共著。
・「組織におけるコミュニケーションのあり方」
・「働く大人の学びや成長」を促す
<抄録(抜き書き)>
・コミュニケーションを「創造的理解にいたる継続的な相互作用のプロセス」と見なすコミュニケーション観です。(p.66)
※ジョージ・レイコフとマーク・ジョンソン。導管メタファーとは異なるもの。
・筆者らは、ここにも「対話」が果たす役割は大きいと考えています。暗黙知・実践知を組織内で共有するには、人が「私」の経験やエピソードを語り合い、そこから洞察を得る、という機会が不可欠なのではないかと考えます。(p.141)
・この秘密は、(略)コピー機修理の手続き的知識は、修理工一人ひとりの「個人の頭の中」に蓄積されていたのではなく、コピー修理工たちの人的つながり=ヒューマン・ネットワーク全体に、分散したかたちで存在していたことです。(p.152)
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あなたは、大人に学べという
あなたは、大人に成長せよという
あなたは、大人に変容せよという
あなたは、大人にダイアローグせよ、という
で、そういう「あなた」はどうなのだ?
あなたは学んでいるのか?
あなた自身は成長しようとしているのか?
あなた自身は変わろうとしているのか?
そして、あなたはダイアローグの中にいるのか?
そう、筆者たち自身も問われているのです。
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<きっかけ>
職場の図書コーナーからの借り本。” -
かずきがこの本のことをめっちゃ熱く語ってた。話聞いてたら指がamazonのアイコンタップしてたわ。
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対話の重要性
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実はデイヴィッド・ボームの「ダイアローグ」は小難しくて今ひとつピンとこなかったんだけど、この本はいい。
「対話」の定義やその意味付けが丁寧にわかりやすい(かつ著者自身の)言葉で、書かれている感じ。
あとちゃんと「対話」のネガティブな一面にも言及しているところが好感が持てました。
著者の方達と"ダイアローグ・オン・ダイアローグ"がしてみたいのと、「ラーニングバー」にも興味津々です。 -
対話には、
行動が理念に沿ったものだったか?
正しい問題設定ができているか?
の意味づけをする重要な効果がある
対話と議論を混ぜながら意思決定をしていく必要
一方通行のコミュニケーションでは、相手の行動は変わらない