人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている

著者 :
  • ダイヤモンド社
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  • Amazon.co.jp ・本 (365ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478106341

感想・レビュー・書評

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  • ブランド嫌いのための自分ブランディング本。
    「錯覚資産」という造語をキーに…というより「錯覚資産」のことだけ何度も何度も繰り返し言い続けている本。章立てなどあってなきがごとくの確信犯的な構成が、本読みとしては、一番の興味ポイントでした。著者は、成功したビジネスパーソンであり(と自己紹介している)、匿名の有名ブロガーで、文章もブログのような読み心地、スラスラ読めます。

    書名の通り、世の中の評価や決断が実力ではなく「錯覚資産」をベースにしていることを、様々な例や図表でわかりやすく説明していくのですが、特徴的なのは、この「錯覚資産」のことを、醜悪な生き方などと刺激的な表現で散々にこけおろしていること。本著の9割くらいは「錯覚資産」の悪口(!)で占められいます。では、「実力を磨いて正直に生きろ」というのが結論か、というとそうではないのです。自己啓発系やビジネス書嫌いな人、成功すること自体になんらかの心理的抵抗や屈託がある人を引き込むために、「錯覚資産」をこき下ろし続けるふりをして、亜最終的には、

    「錯覚資産」には抗えないからうまく使って賢く生きろ

    というところに結論があるのです。悪魔だ醜悪だと言い続けた「錯覚資産」を「味方にしろ!」という本当の主張が出てくるのは、本のかなり後半部分ですので、お見逃しなく。
    https://hana-87.jp/2018/09/19/books-jinseihaunyorimo/

  • 本著は、錯覚資産を用いて、人生を好転させる方法を述べている。錯覚資産とは、認知バイアスにより、人々がある人に対して持つ都合の良い思考の錯覚であり、一種の資産として機能するものである。
    錯覚資産が生じる原因として、脳が「一貫性・原因・結論」を過剰に求めることが挙げられる。脳は、自分に都合よく事実を書き換え、一貫したストーリーを好む(〇〇はなにをやってもできる)。また、原因を作り出す(成功したのは、(偶然であっても)実力があったからだ)。さらに、充分なデータが揃っていなくても、むりやりに結論を出す。
    錯覚資産を運用していく上では、1つの良い属性値に引っ張られ、ほかの属性値も底上げされるという「ハロー効果」と、人々の脳は、すぐに利用できる情報だけを使って答えを導き出すという「利用可能性ヒューリスティック」の掛け合わせで算出することができ、これを活用することで、人生において様々な可能性に恵まれ、環境が変わり、錯覚資産も雪だるま式に増加していく。
    今ある資産(仕事での成功)を、どのように魅せ、うまく錯覚資産として運用していくか。現実世界は、実力ではなく思考の錯覚を通して判断されるため、錯覚資産を最大限に作り出していけるかが成功の秘訣である。

  • 友人がオススメしてて読んだ。人に教えたくない本。何となく目を逸らしてきた不都合な真実を、整理して目の当たりにさせられた感じ。「あいつできそう」っていう錯覚資産を貯めていくことの大切さ。
    「錯覚資産に騙されないで判断する」「錯覚資産を上手く使って生きる」の2面から説明されてるので、どちらに重きを置いても使える。
    あと、表紙のイラストが良い。キーメッセージを最適な方法で的確に伝えている気がする。

  • 話題書だったので、タイトルを見てライトな本かなぁと思って手に取りましたが、
    「錯覚資産」をテーマにした
    きちんと心理学に基づく内容で、その説明もきちんとされてあり、心理学の実用書として様々な人に響く内容で面白く読めました。
    「認知心理学」の内容でしたが、昔勉強していながら理論のみしか理解していなかったんだなと思いました。


    匿名で書かれていることや、最初の導入部分のからくりが本書のテーマとリンクしていて、
    しっかり騙されていることに気づきました。

    実生活で使えるようになりたいです。

  • タイトルのまま。

    実力なんてものはあやふやなもので、見方によっていくらでも「錯覚」してしまうものだとの考えを基に
    如何にその錯覚を利用して自分の実力を高められるかといった事が書かれている。

    挿絵やタイトルからは軽薄な印象が漂うが、中身は様々な理論を紹介しつつ著者の考えが述べられてて軽薄とはとても言えない内容で、文章も読みやすく説得力も高く感じられる。
    内容自体はとても単純で、その単純な話に説得力を持たせるためにあれこれと理屈をくっつけてるものなので本の厚さと中身は比例してない。そういうものが嫌いな人には辛いかもだけれど、多くの人に読んでほしいと思う本だった。

  • 書けばバズを連発するふろむだ氏の本。
    「錯覚資産」という重要な概念がどのように人の評価に影響を与えるか、それを育てるにはどうすればよいかが書かれた良本。
    自分の経験からしても錯覚資産の話は非常に腑に落ちるところがあり、皆が必ず考えなくてはいけない重要な概念だと思う。

  • ・ハロー効果…何か1点が優れていると後光がさして、なにもかもが優れて見える錯覚
    ・まずはいろんなことに小さくかける。具体的な数値を伴う成功は射程が長い。→わらしべ長者の戦略
    ・自分で物事をコントロールすることが心身の健康につながる
    ・判断が難しいとき、人間は考えるのを放棄して直感従ってしまう

  • テレビ番組、『林先生が驚く初耳学』がきっかけで、読むことに。
    本当の実力なんて、誰もわからないんです。運よりも実力よりも錯覚資産(実力があるようにみせるように勘違いさせること)が社会人として成果を上げるうえで1番大切。これには素直に納得した。なぜ錯覚資産が大事なのかは、本を読んでください。
    これからの人生の歩み方、変わりますよ、この本を読めば‼︎

  • ハロー効果を、身近な実例を用いて分かり易く解説した一冊。既にハロー効果をよく理解している人は、目から鱗が落ちるような情報は期待出来ないが、全く知らない人にはとても有益な本ではないだろうか。

    著者が言う通り、学生と会社員では評価の軸が全く異なる。学生の評価はテストの点数で決まり、点数はほぼ勉強時間と本人の努力、実力に比例する。しかしながら現実社会(会社員)はそうはいかない。影響力(=決定権、人事権)を持つキーパーソンが、自分の実力を良い方向に誤解(=錯覚資産)してくれなければ、評価もされず、成長する機会にも恵まれない。

    文字数を減らし挿絵を入れる、著者が講師役になり生徒?数人との会話形式で進めるなど、読者が理解し易いよう配慮している。数時間あれば読了出来る内容なので手に取ってみてはいかがだろうか。

  • ・バイアウト経験済みの20歳起業家
    ・ブログで月1000万
    ・1ヶ月でフォロワー1万人増やしました

    Twitterを眺めていると、こういう人たちは無数に目に入る。

    そういう人たちはすべからく多くのフォロワーを集め、Noteなどのコンテンツを売り多くの収入を得ている。
    そして「プログラミング学習1年で年収1000万超え」と名乗る人が、日本有数のプログラマーより多くのフォロワー、影響力を持つ時代である。


    そういった仕組みを人間の脳の仕組みから論理的に紐解いた本であり、それを道具として使う方法を記した本である。

    その仕組みを考えると10代、20代というカードはそれだけで稀少性がある。
    例えば「30代で年収1000万」と「20代で年収1000万」では価値が大きく異なるだろう。
    そういう意味でも「若い人」が非常に影響力を持ち始めているように見え、「若くない人」となっていく自らの戦い方を含め考えさせられる1冊だった。

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著者プロフィール

ふろむだ(fromdusktildawn)
のべ数百万人に読まれたブログ「分裂勘違い君劇場」の著者。多様な業務経験を活かして、主に仕事論などの記事で人気を博す。リアルでは複数の企業を創業し、そのうち1社は上場を果たした。ポストとして、平社員、上司、上司の上司、上司の上司の上司、取締役、副社長、社長を軒並み経験している。業務内容として、プログラミング、設計、仕様定義、企画、マーケティング、採用、アートディレクションなどを経験。

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