意思決定のための「分析の技術」―最大の経営成果をあげる問題発見・解決の思考法 (戦略ブレーンBOOKS)
- ダイヤモンド社 (1998年12月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478372609
感想・レビュー・書評
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※シンプルは分析手法を期待していたが、ややこしくて期待はずれ。私がバカなのか、発行年が少し古いのが原因なのか
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社内研修時に、某W大学院の先生が推薦されていたので購入。
確かに「技術」としての分析手法は、この本に網羅されていると言ってよいと思われる。
コンサルが使うグラフ・図表の例示も多く、それを学ぶだけでもよいだろう。
一方で、人が陥りがちな罠や注意点についても指摘されており、何度も繰り返して読むべき本である。
ただし、本書を入門書というには、少し難しい面がある。企業で少し経験を積んだ方が、深堀りのために読むのに適していると思う。
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(目次)
まえがき
序章 分析とは何か
第1章 「大きさ」を考える
◆米国車はなざ日本市場に入れないか
◆大きさの程度を考える
◆八〇対二〇の法則
◆感度分析
◆総資源の配分を考える
◆クリティカル・マス
第2章 「分けて考える」
◆分けることの意義
市場を分けて考える
損益を考える
◆分けて考えるための基本原則
MECEに考える
マネジメント・インプリケーションを考えて分ける
全体を把握して検討対象の位置づけを考える
◆多元の要素を考える
タテとヨコに分ける
多元要素の分析
第3章 「比較して」考える
◆比較と選択の世界
◆比較のための基本姿勢
アップル・ツー・アップルを考える
比較のための枠組みを工夫する
説得のために比較活用する
◆事例の検討
ギャップ分析
コストの比較
シェアの比較
ソフト要素の比較
第4章 「変化/時系列」を考える
◆自社の戦略を自覚する
インプリシット・ストラテジー
ミクロの分析
◆大きな流れ/変化を読む
韓国経済は、なぜ破綻したか
トレンドを見る期間と基点
トレンドを正しく見るための工夫―季節変動の修正、移動平均
◆繰り返し現れる変化のパターンを読む
景気の循環について
企業内での同一ビヘイビアの繰り返し
◆変曲点に着目し、兆候を読み取る
◆「比較する」、「分けて考える」と併用して総合判断をする
悪化分析
他社比較と時系列分析の併用
第5章 「バラツキ」を考える
◆統計学の立場と経営の立場
◆二元のバラツキ
◆法則性を発見する
◆マネジメント・インプリケーションを読み取る
◆BDP―ベスト・デモンストレイテッド・プラクティス
◆ウィル・ツー・マネージ
◆分けて管理する
第6章 「過程/プロセス」を考える
◆日比谷公園の鳩
◆プロセスを追って因果律を考える
◆モノや作業の流れをとらえる
フロー・アウト・アナリシス(流れ分析)
スループット・タイムを考える・・・新製品開発の事例
◆漏れの過程を考える
シェアの漏れ分析
開発活動の漏れ分析
◆ビジネス・システムを考える
第7章 「ツリー」で考える
◆ロジック・ツリー
◆イシュー・ツリー
◆業務ツリー/テーマ・ツリー
◆ディシジョン・ツリー
第8章 「不確定/あやふやなもの」を考える
◆経営の非科学的性質
◆不確定なものを判断するメカニズム
◆デルファイ法の考え方の活用
第9章 「人の行動/ソフトの要素」を考える
◆人の課題を考える分析の手法
◆枠組みの工夫
人の課題の全体像を理解するための枠組み
個別課題についての枠組みについて
◆事実を把握するための工夫
観察すること
記録すること
調査すること
実験すること
◆あらゆる情報を動員する工夫
◆データや情報を効果的に用いる工夫
◆先人の知恵や諸学問分野の成果・学説等を活用する
問題解決のヒントを得る
分析のツール、枠組みとして活用する
終章 コンサルタント能力の全体像と分析の位置づけ -
1.大きさを考える
2.分けて考える
・MECE
・マネジメントインプリケーションにつながる分け方
3.比較して考える
4.変化/時系列を考える
5.バラツキを考える
6.プロセスを考える
7.ツリーで考える
8.不確定なものを考える
・信頼性を評価
9.ソフトの要素を考える
・観察!リアリティ! -
分析の基本から学びたい人にお勧めの一冊。データはあるがうまく扱うことができず、苦手意識を持っている方にもお勧め。
何事も基本を徹底することが大切だと思う人にぴったりの一冊です。
毎年売れ続ける、BBT大学教授による一冊。
分析の基本技術を学びたいならこの本です。 -
読みづらかった。
頑張って読んだかいがあったかは分からんけど、時期を置いて繰り返し読んだほうが良さそうな気がした。 -
色々な人がオススメしているだけあってとても示唆深い。いくつもドッグイヤーや線を引いてしまった。
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ビジネスにおける分析の手法とその背景にある考え方を説明した本です。PDCAやそれに類する考えを導入している会社は多いかと思いますが、私が知る限り、日本企業ではそのP(Plan)とC(Check)の段階において必要な分析が不十分で、成果が出にくくなっている場合が多いように見受けられます。勿論、私もその例外ではないので、本書で書かれたことを実務に適用し、また本書に書かれた内容を読み直すといった風に、理論と実践を行ったり来たりする為にこれからも活用したいと思える本でした。また、分析結果のチャートなどが沢山載っているため、分析した結果をどのように表現すれば、伝わりやすくなるのかについても非常に勉強になりました。
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非常に分かりやすくまとめてあるし、例示も多いのだが、個々のケースについて参考になるというよりも、むしろ、いろんな切り口で書かれた図が参考になる。とりあえず会社に置いておいて、資料作りの時に何度か見返して役立てたいなぁ、と思う。 あと、やたらと本文中に「拙著 経営参謀の発想法、を参照」とあるので、悔しいが一度読んでみようか、と言う気になった。
http://nagoemon.blog56.fc2.com/blog-entry-583.html -
戦略とは資源の配分である
常にorder of magunitudeを意識して物事にとりかかれ
であったり、「イシューからはじめよ」であったり「仮説思考」などの本でも言われていることではあるが、表現や切り口が違っていたりして、よい復習、知識の定着につながる良書 -
こんな心構えで分析にあたるといいですよ〜とその道のプロが教えてくれる本。
分析の技術というタイトルの通り、分析作業の際に意識しておくと有効な視点や考え方がまとめられている。
しかし、体系化されているわけではなく、
分析作業の全体観の提示がないなかでの説明だったので、
読んでいてある種の気持ち悪さがあった。
内容が重複する箇所もあったように思う。 -
分析入門として比較的わかりやすいまとめ方をしていると思います。分析手法については細かく書かれているわけではないので、そういったものを求める方には向かない書籍だとも言えると思います。
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○1事実をもって語り、考える科学的な姿勢、2論理的な組み立て・思考能力、3解決志向の興味・関心の持ち方(イッシューの組み立て方に反映する)、4クライアントのことを第一義に考え、そのためにベストを尽くす姿勢、倫理観(クライアント・インタレスト・ファーストと称する)、および5物事に対し、観念論ではなく現実的かつ柔軟に対処して、結果を重視する姿勢・態度である。(p258)
★「分けて」考える、「比較して」考える、といった分析の手法をしっかり説明している。 -
ロジカルシンキングの基礎を学ぶ教科書として紹介されていた本。分析とは何かにはじまり、その具体的方法を解説。私は組織での戦略的思考を体得し、実践することを目的としてこの本を読む。10月の月次資料やチャレンジシートで問題解決に成果をだす。
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分析技術が向上しないと、データサイエンスには踏み込めない。
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サーベイ読書。予想&目的と少し違ったが読む。前半は基礎の基礎。最後の数章は著者の色が入って参考になった。少し回りくどいのはあるけど、具体例は多い。分野初心者が読むと役立つのかも。
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ざっと読んだ感じロジカルシンキングなどの研修を受けたり、1,2度分析をする仕事をしていると「あぁ」という感じのことだったので。
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論理的思考の方法について、とてもわかりやすく
まとめられている。 -
分析の基本は、
①大きさを考える
②分けて考える
③比較して考える
④時系列を考える
の4つに区分される。
この4要素ごとの詳しいテクニックが書かれてあり、教科書のようにきれいに基本がおさえられている良書です。