プライシング: 消費者を魅了する「値ごろ感」の演出

著者 :
  • ダイヤモンド社
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  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478502198

作品紹介・あらすじ

本書の目的は、バリュー(価値)と対価(価格)のバランスを取ること、単なる値決めならぬ本質的なプライシングの普及である。そのために、何を見て(観察して)、何を考える(洞察する)べきなのか、先人の知恵や経験をできる限り集めて、読者のプライシング技術が向上するようにした。

感想・レビュー・書評

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  • マーケティングの中で、所与のものと思われがちな価格設定について記された書籍。顧客の受け止めるバリューに基づき、プライシングをするというもので、マークアップ型の価格設定が多い日本企業にとっては学ぶところが多い。ただ、具体的企業名・商品名が取り上げられていないので、抽象的・学問的な印象を受けるのが残念ではある。
    無料と割引は違うということには目からウロコ。割引販売でトライアルを喚起すると、顧客が受け止める適正価格が下がってしまうのに対して、無料サンプリングであれば顧客は価格について意識を持たない。そうしたことを基本としてマーケティング活動を設計したい。
    プライシングの持つ3Cの観点での影響、スウォッチの40$というプライシング、写真現像サービスのティッピングポイントは、とても参考になった。ビールの銘柄選択は40歳で固まること、アンホイザー・ブッシュの全世界価格モニタリングも興味深い。

  • どう価格を決めればよいか?

    →バリューと企業価値の均衡点が事業継続の最適価格であり、常に変動する
    プライシングは、自社にとって最重要の利益レバーであり、競合に対する強力なシグナル、顧客にとってバリューの訴求手段
    顧客の値ごろ感は類似品や代替品によって形成されるため、既存の何がモノサシになっているのか見抜く必要がある
    調査、実験情報から価格弾力を把握する
    価値の選択→創造→伝達

  • 競合品との比較、コストベース、価値ベースの3つの価格決定方法のうち、価値ベースに焦点をしぼって書かれた本。理論とよりも実践を重視しているため、実務にすぐに活かしやすい。

    ・価格の1%の上げ下げが、利益にどのくらいのインパクトを与えるのか
    ・価格競争に突入した場合、よりダメージが小さいのは、自社なのか、競合他社なのか
    ・その際、どのくらいの価格水準まで耐えられるのか
    ・主要な商品カテゴリーにおいて、顧客はブランドに対する価格プレミアムを支払っているのか、それとも低価格を選んでいるのか

  • この手の本は,経済やら経営やら心理やら,いろんな分野に手を出しすぎてとりとめのない話になりがちですが,この本は終始経営の目線で書かれていたので勉強になりました.こういう本をもっと読みたいところです.

  • p4 “サービスに対して請求する料金は、サービスにかかった費用や顧客の支払い能力に基づいて決めてはいけない。サービスの価格は、利用する人びとや企業にとってどれだけの価値があるかによって、設定されるべきだ。” ダイレクト・マーケティング創始者レスター・ワンダーマン自伝『「売る広告」への挑戦』(電通)より

    p5 価格とは「価」(あたい)の「格」(くらい)である。

  • 昔、知り合いに借りて読んだ本。

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著者プロフィール

1956年横浜市生まれ。建築家。東京大学大学院修士課程を修了。91年青木淳建築計画事務所(現在、AS )を設立。住宅、公共建築、商業施設など作品は多岐に渡る。《潟博物館》で日本建築学会作品賞を受賞。京都市美術館の改修に西澤徹夫とともに携わり、2回目の日本建築学会作品賞を受賞。2019年4月から同館の館長に就任。東京藝術大学教授。著書に『原っぱと遊園地』など。04年度芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。

「2022年 『イケズな東京』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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